えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

今更『ノートルダムの鐘』を観てツイステと比べたり

水星の魔女の1クール目が終わってから全然ブログ書いてないですね!!!
そんなわけで久々に更新でも。

最近家族がテレビを買い替えたらディズニープラスに入らされてしまったので、
せっかくだし無料のうちにディズニー映画いっぱい見るか~!と、
ツイステのイベントのモチーフにもなった『ノートルダムの鐘』を20数年ぶりに見てみました!

nagatsukiekifu.hatenablog.com


小さい頃に見てぼんやりと覚えている部分はあったんですけどほぼ初見みたいに楽しめました!
当時の自分としてはたぶんこの壮大でクラシカルなアレンジの楽曲がとっつきにくかったのと、
ちょっと話が難しかったのかそこまで刺さらなかったようなのですが、大人になってから見るとすごく良かった~!!


カジモドとエスメラルダとフィーバスの三角関係がちゃんと気持ちよく終わってる塩梅が素晴らしかった。
大事ですよこういうのは~~!!

カジモドが聖人君子とかじゃなくてフィーバスに八つ当たりしたり喧嘩してるのが良いし、
そのうえでフィーバスとも信頼関係を築いて、二人の恋を応援できるようになるのが良かった。
最後のエスメラルダが駆け寄るシーンでも、もしフィーバスに行ってたら見てる私が膝から崩れ落ちるところでしたが、
そこは友人としてちゃんとカジモドに行くっていう安心感ね。すごい!!すごく…ちゃんとしてる!!!
(きっと原作小説だとみんなここまでいい奴じゃないんだろうな~~!!!)

カジモドは、エスメラルダを物扱いして手に入れようとするフロローと「人と怪物」の対比の構図になっているから、
彼が彼女自身の気持ちを無視してまで自分の望みを叶えようとしない事、
彼女との恋の成就が物語上のトロフィーになっていない事にしっかりと意義があるんですよね。
いや~~美しい物語の構造だった。


あとはなんといっても、

フロローのキショさが最高でしたね~~!!!!!!

Hellfireがマジで名曲です。(※27年前から世界中に周知の事実)
エスメラルダに魅了されながらも暗い情欲とか暴力的な支配欲があって、
でも清廉であるはずの自分にそんな感情が芽生えた事への戸惑いや、救いを求める気持ちもあって…
それでも自分は悪くない!!って弱さに屈して自分を正当化するっていうさ…
そのなんだか生々しい加害性が、めちゃくちゃ良かった……Heaven's Lightとの対称性も美しい……。

ディスニーヴィランズって悪さがシンプルで気持ちいいような奴が印象深いけど、
フロローにはそういうチャーミングさとは相容れないキショさがあって、異質に輝いてますね~!!


さて、ここからツイステの話になりますが……

ツイステのロロのユニーク魔法を使った姿の元ネタも、
フロローが暖炉の炎に見た妄想の中のエスメラルダだったんですね~!(今更!!)

フロローがエスメラルダの実在しない魔力を罪だと言って恨んだ事を、
魔法が実在する世界観のツイステでは「ロロが自分自身の宿す魔法そのものや魔法士を恨む」って
形にアレンジしたのは、なかなか上手い味付けかと。

女への支配欲や他民族排除思想を直接再現せずとも、こんな風にフロローの魂を表現できるのか…
うまいことキショさがオミットされている…

この辺の台詞を見ても、ロロはフロローのキショいところじゃなくて、
「清廉であるはずの自分に罪の炎が宿ってしまった葛藤」や、
「その苦しみに耐えきれず他者のせいにする弱さ」に焦点を当てたキャラクターなのかなと思いました。


ロロのユニーク魔法の名前とルビが、日本語吹替版の「罪の炎」よりも英語のHellfireの歌詞からとってるっぽいのがまたいいですね。
dark fireはそのままの引用、「くすぶる欲望」はburning desireでしょうか。

当たり前だけどツイステは日本のゲームなので、日本語吹替版の原作映画を前提とした小ネタが多いと思うんですけど
ジャミルの「ドッカーン」芸なんか最たる例)、私は英語の映画は英語で見たいタイプで、
劇中歌の歌詞も元の英語版の方が絶対好きだったりするので、こうやって英語の小ネタも拾ってくれるのは地味に嬉しいです。


以上、今更ながら『ノートルダムの鐘』とツイステのイベントストーリー
グロリアス・マスカレード 〜紅蓮の花と救いの鐘〜」を比べたりしてみました!

今やってるイベントは私待望のライオンキングイベントですね!!!!!!(7寮の元ネタ作品ではライオンキングが一番好き)
実はまだ読んでないんですが、始める前に前のイベントについてのこの記事を書いておきたかったのでした。
これで私もPreparedです!!!