えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ツイステ 6章 後編1&後編2感想

メインストーリー6章「冥府の番人」後編1&後編2(6-51~6-89)感想

(※筆者が最近ドハマりしたツイステとは全く関係ないゲーム『トライアングルストラテジー』のネタバレも含みます)


後編1の更新時に感想書き損ねてたんでそこから触れていきます!

実質的な「みんな、変身よ!!」

寮服とマジカルペンは持ち主のもとへ召喚できるんですね。
まさに「変身!」のノリで着替える事ができるなんてかっこいい!
戦隊&ライダー好きとしてはテンションが上がらざるを得ない場面でした。

それに寮服は単なる正装じゃなくて、戦闘服としての機能性があると。
絶対可憐チルドレン』の特務エスパーの衣装にもそういう設定がありましたが(こっちもテレポートで服を召喚できる)、
ツイステは魔法バトルモノとしてこういう細かい設定がちゃんと詰めてあるところが好きです。


さあここからが後編2の感想。

!?!?!?!

ト…トライアングルストラテジー!!!!!!!
トライアングルストラテジーの真ルートでやったやつだこれ!!!!!!!!

nagatsukiekifu.hatenablog.com


3月にやった後編1の時点でも班分けするとは言っていて、「班分けとかゲームっぽくて熱いな~」とは思ったけども!

後編2が配信されるまでの間にトライアングルストラテジーを5周し真ルートまでクリアした私にとって、
「班分け」というギミックから感じられる熱さが桁違いになっている…!!

すげぇ、ツイステ…!!!!!すごく「ゲーム」してるじゃん!?!?!?!

ソシャゲだからゲームシステム的な本当の班分け(メンバー途中入れ替え不可)はしないと思っていましたよ…。

nagatsukiekifu.hatenablog.com

中編での異常に凝ったミニゲームといい、ゲームオタクでもあるイデアがボスになるこの章で
ただ読むだけじゃない「ゲームとして」のやりがいを用意してきたのはすごく面白いですね。


ちなみにうちのユニット編成…じゃなかったキャラとカード編成はこんな感じでした。

固定メンバーのSSR割と持ってて助かった~。
属性相性によってはジャミルを寮服、ルークをビーンズカモに入れ替えたり。

収容所パートで当たりのケージをなかなか引けないとややかったるいってところはあったものの、
属性や相性を真剣に考えて班分けして、これまであまり使って来なかったキャラを活躍させたりできたのは、
やっぱりゲームとしての楽しさがありましたね~。


ここの氷壁の魔法」を使うアズールも地味にトライアングルストラテジーポイントが高かったw


そしてもちろんシナリオもすごく面白かったです。

後編1のパートで円陣を組んだ時もですが、NRCの問題児たちがなんだかんだチームとして結束する展開になっていて良い。
ポムフィオーレ班以外の2班も最初マジで険悪だけど、ちゃんと背中を預けて戦えるようになる。
でもそれは友情パワーだとか、相手に譲って優しくするとか、そういう結束力じゃなくて。
お互いの望み、自分が勝ちたいっていう競争心は譲らない、NRCなりの信頼関係ってものを築いている感じが良いですね。

でもそうやってみんなが自分の将来の希望の話をする一方、イデアには最初からそんな選択肢はなかった。
ユニーク魔法だって一族にずっと受け継がれる同じもので、そこにイデアの個性はいらないっていう。残酷な対比でしたね。


イデアとオルトの結末も良かったです。この辺は見ていて涙が出ました…。

イデアは結局他のみんなと違って何か大きな人生の目標とか野望があるわけじゃないんだけど、
「漫画の続きが読みたいとか、アイドルのライブに行きたいとか、新作のゲームをやりたいとか」、
そんな「くだらないこと」がイデアが世界を愛しすぎてる立派な理由になるんだなって…。
生きる理由がくだらなくたっていいんですよね。すごく優しい結論です。

ロボットのオルトの正体も、亡くなったオルトの人格をイデアがゼロから再現した本人とは完全な別存在でしたが、
彼もまた「オルト」だし、これからも「オルト」でいたいんですね。


この辺は完全に『ヘラクレス』じゃなくて『ベイマックス』でしたね!

ヘラクレスは観てないけどベイマックスは超大好きなので明らかにわかるぞ!!!
メモリーカードに手書きの名前の書かれたシールが貼ってあるのも完全にそれっぽい。

亡くした兄弟の象徴たるロボット…6章前からシュラウド兄弟にはヒロとタダシっぽいところもあると思っていて、
「星に願いを」のイベントでピノキオっぽい要素を拾ったみたいに
イベントでベイマックス要素を拾える余地があるんじゃないかな…と思ってはいたんですけども。
まさかメインストーリーでモロにベイマックス要素をぶち込んでくるとは!!

クリアした後にベイマックスの主題歌の「Immortals」「Story (English Version)」を聴いたらまた泣けましたね。
シュラウド兄弟にも合っている曲だと思います。


ヴィルの老化にはツイステの野郎やりやがった!!!!!!と度肝を抜かれました!

すげぇ…女性向けコンテンツでやりやがった!!!!!
5章でオーバーブロットしたヴィルの老婆要素が後ろの化身にしかなかった時は
「さすがに老化まではやらないのか~」と思わせといて、ここにきて!!!!!

いや~、要素の拾い方が上手いです。ここでヴィルが老化したのは、冥府に近づきすぎて生気を大量に吸われたせい。
オーバーブロットで老化までしちゃうよりは、ツイステのストーリーの流れ的に自然です。
しかもそれをマレウスが治すことで、マレウスが人間と妖精の寿命の違いについて考えさせられる場面にもなっている。
う~~ん、上手い!!!やられたぜ、枢やな!!!!(?)

ヴィルが一度はかっこつけたものの後でまだ18歳なのに~!!って大泣きして、
治ったらキャーー!!!って大はしゃぎしてるところも百面相でかわいかったですねw ヴィルをもっと好きになりました。
彼はめちゃくちゃ意識が高くてかっこいいんだけど、理不尽に対してふざけんな~~!!!って
みっともなくキレて暴れられる俗っぽさもちゃんと持っているのが、見ていてほっとしますね。
完璧超人すぎてもストレスを心配しちゃいますからね。これも5章から成長できたところなのかな。

黒執事』もそうですけど、登場人物達がみっともなくても、空気のシリアスさやいい話感をズコーッ!って壊してでも
本音をちゃんと主張するっていう枢先生の作風が好きです。


そんなわけで、ツイステ6章もついに完結!!

これまでの章の中で一番面白かったし、話のまとまり具合の完成度も一番高かったのではないかと感じました。
イグニハイド寮の二人に焦点をあて、仲間になったポムフィオーレ寮の活躍を描く章ごとのお約束をバッチリこなしつつ、
これまでのオーバーブロットした生徒たちも巻き込まれ、NRCの結束の可能性が示される。
メインストーリー全体のまとめに入るような、壮大な大長編でした。(エピソード数もなんと5章の3倍近くになっている)

4章と5章では「結局ジャミルの家族どうなったの?」「ルークがRSAがNRCに勝ったと思った理由の説明が曖昧」という
疑問点が残って、次章で詳しい種明かしが入るというやや説明不足な部分があったのですが、
6章はそういう説明持ち越しが特になく、章の中できっちり話が完結したという印象です。そこも良かった。
(4章と5章での説明不足は章のテーマ的にあえてしなかったものと考えていますが、持ち越すにはでかすぎる疑問だったかもとは思います)


6章の中で答えが出なかった(出なくてもよかった)問いとしては
「誰がS.T.Y.X.にNRC生を収容調査するよう依頼したのか」がありますね。
学園長はカローンが学園に来ることを予想していた…いや知っていたともとれる発言をしているので怪しいです。

でも学園長はグリムが無事に学園に帰ってきたことを都合よく思っているようなんですよね。
グリムが無事に帰れたのはみんなが助けようとがんばったからこそで、助けられずに冥府に落としちゃう可能性も十分あったので、
もし学園長が何らかの目的でグリムを必要としているなら、グリムのピンチを招くような状況を作るだろうか…?という気もする。

まあ、これまでのオーバーブロットも学園長が糸引いてるっぽい可能性ありつつも結果は生徒たち次第だったし、
もし救出が上手くいかなくて生徒が死んだらどうするつもりだったんだ?って引っかかりはあるんですけどね。

依頼したのが学園長でないならRSAの校長とか?5章でNRCの状況を怪しんでいるそぶり見せてましたし。
う~ん、謎ですねぇ。


次はいよいよ最後の寮、ディアソムニア寮ですね!

マレウスがオーバーブロットした日にはツイステッドワンダーランドがある惑星が粉々になるしかない気がしますが、
一体どんな話になってしまうんでしょうか。
7章はエピソード数がさらに倍の500とか1000になって前編・中編・後編がそれぞれ1~5とかあったりするんでしょうか。
もう前中後編って呼び方意味ないからやめろってレベルの細切れになるのかな。

気長に楽しみにしています!