えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ツイステの個人的スカラビア観など

私がツイステを始めてから1年くらい経ちました!

ソシャゲはノルマ達成がどうしてもかったるいし、あと終わりの決まってないコンテンツを追うのがあまり得意ではなくて、
ツイステもちゃんと続けられるか最初は心配だったんですけど気楽に楽しめてます!(ツイステはノルマ簡単だし!)

サービス開始した当初は「一時期流行ったヴィランの手下のやつかな~(※違う)」とか
黒執事の枢先生がキャラデザやってるんだ~(※まさか連載抱えた漫画家にシナリオまで書かせてるとは思わなかった)」とか
「おいおい寮7つもあるとか5年後どんだけ動乱の時代になるんだよ〜!!(※FE風花雪月脳)」とか
思ったくらいで特に興味がなかったんですよね。


興味を持ったきっかけは、たぶん4章後編が配信された頃にツイッターのTLにスカラビアの二次創作マンガがめっちゃ流れてきて、
「二次創作だから多少フィルター入ってるだろうけど、少なくともこのカリムくんとやらがジャミルくんとやらに
日常生活全般の世話をしてもらっていてかつ最新シナリオでどうやら揉めたっぽいのは事実みたいだな…
」と、
私の主従萌えレーダーに引っかかった事でした。


まあ…だから…実は4章でジャミルが犯人で闇堕ちする事はゲーム始める前からほぼ知っていたようなものでした。
プレイ日記ではあまり知らないフリしながら書いてましたけど、半分くらいはネタバレしていました…。

3章までは寮長がヴィランモチーフでオーバーブロットするっていうわかりやすい流れがあった中、
4章では変化球が来たので当時のプレイヤーの間では展開を予想するのがなかなか盛り上がっていたとか。
それを聞くと私も一切ネタバレなしでやってみたかったなぁ~~!!と悔しくならなくもないんですが、
私はソシャゲをあまりやりたがらない方で、ツイッターでネタバレを見ていなければ
そもそもツイステ始めなかっただろうな…とも思うので仕方ない!

でも話の詳細までは知らなくて、「ジャミルくん裏切るっつっても結局ツンデレなのかなぁ~」とか
思いながら進めたらけっこうしっかりめにカリムくんに冷静な悪意を向けていたので
新鮮な恐怖を味わいながら楽しむことができました。


nagatsukiekifu.hatenablog.com
nagatsukiekifu.hatenablog.com

4章プレイ当時に書いた感想、前半は割と気に入ってるんですけど
後半はあまり推敲をせずに書いちゃったなってところがあって、一部気に入っていなんですよね~…。

今思えばもっとちゃんといろいろ書けばよかったなってちょっと後悔してたり、
その後も4章に関してもうちょっとしゃべりたい事が出てきたので、この場を借りてもう少し細かい話をしたいと思います。

4章の結末に関して、プレイ日記ではさも最初からスッと納得したかのように書いているんですけど
初見では「え!?!?!これで終わりでいいの!?!?」って思った覚えがあります。
ジャミルがカリムを大嫌い以外にどう思ってるのかわからないまま終わったから、本人が本当に納得したのかわからない」とか、
「結局ジャミルの家族は何らかのお咎めを受けそうだけど、リズミックしてる場合なのだろうか」とか。


nagatsukiekifu.hatenablog.com

前者の疑問に関してはこの記事でいろいろ考えて自分で納得しました。
後者の疑問に関しては、今もはっきりとした答えが出ないな~ってところがありますね。
5章でやっぱりアズールの全世界生配信はハッタリでしたって明かされて
ジャミルの家族もアジーム家も事件のことはそもそも知らない」で終わったんですけど、他人の感想を見てると
「ならハッタリだったってくだりは4章に入れるべきだったのでは」っていう意見をちょこちょこ見かけました。

う~ん、そう思う気持ちもわかる。でも私としては、それを4章に入れなかった事には絶対意味があると思うんですよね。
4章でも一応アズールが実はハッタリだったことを仄めかす台詞があり、
最後に駆けつけたエースとデュースがSNSを見ていたのに事件を知らない様子である事からも、
ハッタリだった事は4章配信時点で決まっていたシナリオだと考えられます。

あえてネタばらしを4章に入れなかったのは、「バレなかったので大丈夫だった」って結末になるのを避けるためだったと思います。
もしそんな結末だったら、逆に「バレたらジャミルは終わる」と言っているようなもので、あんまりなオチだったかもしれない。
バレたとしてもジャミルは(カリムも)なんとか逞しく生きていけそう」って示す意図があったんじゃないですかね~。


でも、4章終わった時点のジャミルが「バレたけど自分も家族も解雇されなかった」って認識だったのか
「バレたし自分も家族も解雇されるだろう」って認識だったのかは、
結局バレなかったことでどっちなのかわからなくなっちゃったんですよね~。

まあ、アジーム家次期当主であるカリムがこれからもジャミルと一緒にいたい!と望んだのに
解雇されたら筋が通らない気がしますし、前者だったのかなぁ?
さすがのジャミルも「いや~俺の家族今日から無職だな~」と思いながら悠長にリズミックできない気もするけど…
でも5章では別に解雇されたらされたで構わなかったって態度だったので、
解雇ルートでも堂々とリズミックするつもりだったのかもしれない…??

どっちにしろジャミルは家族に迷惑をかける事にはなったと思います。
そんでもって、ジャミルが「お断りだ!」って完全に開き直って心の自由だけでも獲得するためには、
「絶対に家族に迷惑をかけたくない」っていう枷を一度ぶち壊さないといけなかったんじゃないでしょうか。


ツイステ劇中の倫理的にはジャミルが10代の子供なのに毒味役とか料理番とか使用人としての労働をしている事は
「間違っていること」として扱われていないように感じますが、ジャミルもそれは別に深刻にやめたがってないように見える)
学校での決闘としてカリムと戦うだけで家族が職を失うかもしれないっていう事は
監督生の選択台詞にも「それは子供に背負わせていい責任じゃないような…」ってある事から
はっきりと「間違っていること」として言及されていると取れるかと。
学生が学生として許されるべき行動をして関係ない家族が罰せられるのはおかしいでしょって。

まあ、4-18でのジャミルの話はアジーム家の従者である自分に同情を集める狙いもあったので
本当はジャミルも決闘だけで解雇までされるとは思っていないが、少なくとも印象は悪いし親に怒られて外面に傷がつくし、
ジャミルの目的は正々堂々とカリムと競う事ではなくあくまで従者としての外面を保ったままカリムを追い出す事なので、
そういう体で話を進めている
」可能性もあり、あまり真に受けない方がいいんじゃないかとも思うんですけどね。

どちらにせよ、いくら愛する家族でもそんな間違った理屈に迎合させようとする親にジャミルは迷惑をかけても良かった、
うるせ~~~~!!!!!知るか!!!って反抗してみても良かったんだよって話なんだと思います。たぶん。
That perfect boy is gone! (やっぱり汚ねぇLet It Go)

バレてない事がわかった5章でも、メインボーカルをやって結局親の言いつけに反抗するような行動に踏み出してますしね。


4章の後の5章とかイベント見つつ思ったこともまとめてみるとこんな感じでしょうか。

アリアーブ・ナーリヤのイベントでアジーム家やジャミルの家族に関する情報もだいぶ出てきましたが、
「実際4章の事件がバレたらカリムとジャミルの親はどう思うのか、どのくらい処罰がされるのかされないのか」は
4章までと同様ハッキリしないままだと思います。
カリムの父親もおおらかそうだけど、さすがに洗脳は怒るかもしれないし。

私としては、
どのくらい怒られるかわからんけど、例えかなり怒られたとしてもカリムもジャミル
大人に屈するほど弱くないだろうし、たぶん大丈夫なんじゃない?

って結論になりますね〜。

4章プレイ当時も最終的にまあ大丈夫なんじゃね?って思い至りましたけど、結局ここに行き着く感じです。


ジャミルがカリムを大嫌い以外にどう思っているのかわからない」って事に関しては、
個人的にはこのまま絶っっっ対にハッキリ描写しないでほしいって考えに落ち着きましたね。

実は1ミリくらいは好きなんじゃないの?って割にはカリムをしっかり憎みすぎていて、
じゃあただの仕事としてドライに仕えてるのかな?って割にはカリムに対して自然な表情を向けすぎている。
どっちとも絶対に断言できないように描写されているのがジャミルっていうキャラクターの表現のミソだと私は思っています。

プレイヤーがどっちなんだろう?って想像して楽しむものであって、劇中の話では絶対にその答えを出さないでくれって感じです。
これにもし劇中で白黒ハッキリした結論を付けてしまったら、ツイステの作品テーマそのものにも反するんじゃないかと思うくらい。


だってツイステって、公式サイトのあらすじにもあるんですけど「才能豊かだが協調性皆無の問題児たちと協力すること」が
恐らくストーリー上の目標になっていて、かつ「協力」≠「相手を思いやり譲ること」だと思うんですよ。

5章でNRCと対峙するRSAのネージュは「自分たちのことだけじゃなくて世界中の人のことを考えているんだね」って
記者から褒められていて、たぶんRSAは優しいとか仲良しとか、譲り合い精神みたいな、
そういうところを強さにしている学校なんじゃないかな~って思うんですよ。
(まあチェーニャもそうなのかはよくわかんないんだけど…)
マジフトに関しても確かRSAは「チームワークが得意」って特徴を言及されてましたし。

その辺考えても、これまでの本編やイベントやカードごとのストーリーを振り返っても、NRCがRSAに勝つために必要な強さって
利己的で仲悪くて絶対譲らねぇって精神のまま協力できるようになることなんじゃないかって思えるんですよ。

別に相手を好きにならなくても、許さなくても、救わなくても、
友情パワーなんかなくても、「信頼」も「協力」もできる!
って話になってほしいんですよね。


だからこそ、カリムとジャミルも絶対にお互いを譲らないでほしいっていうか。
ジャミルが実はカリムがちょっと好きって事になったらカリムに譲りすぎだし、
カリムがジャミルにもうオレとは縁切っていいよって事になったらジャミルに譲りすぎだと思います。
カリムがジャミルと友達になる事を絶対に諦めず、ジャミルも絶対にお断りするっていう状態が、
お話としては一番パワーバランスが保たれた状態だと思うんですよ。

私はジャミルにはカリムに対して憎悪だけではない感情を小さじ1杯分くらい持っていてほしいし、
なおかつその感情に特定の名前を付けないままずっと持っていてほしいんですけど、
その感情を持っていることがストーリーとしての答えになってはいけないと思っている感じです。
それは本筋には直接関わってこない、答え合わせのない「ご想像にお任せします」要素であってほしい。

あの二人の関係が「美しい友情」にならないまま煌めけたらいいなって思います。