えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ツイステの4章を延々と咀嚼してる人

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ジャミルくん今後は誰が友達だお前なんか嫌いだ~!!とか言いながら甲斐甲斐しくカリムの世話する
面白人間と化してしまうのだろうか…と思うとますます5章が楽しみになってくるなが月です、こんにちは。

ここ数日彼の人間性について深く考えて頭を抱えてしまったので、考えを整理するためにつらつら書きました。


4章でジャミルはもう大丈夫なんだな~良かったな~っていう確信こそできたものの、
ジャミルのカリムへの感情がだんだんよくわからなくなってしまったのです。
「嫌い」なのは本当だと思うしそこはまあわかるんですが、「嫌い」以外の感情がどういうもので、
本人がその気持ちをどこまで自覚しているのか…っていうのがハッキリしないんですよね…。

だってこいつ、嘘でもカリムを「好き」とは絶対に言わないんですよ。

この質問も、どっちを聞いてもいまいち歯切れが悪い。
嘘でもどっちかハッキリさせた方が話を運びやすいだろうに。


式典服のパーソナルストーリーも最初見た時は普通に絆されてるのかなと思ったんですが、
4章クリアした後だとあそこでフードで隠そうとしたものがカリムへの情なのか、憎しみなのか、
どっちだったんだろう…って頭を抱えてしまいました。

う~ん、あれは…どちらでもある苦しい気持ちだったのかなぁって思います。
でもどちらかというと情の方に寄ってたのかも…。

そう思うのは、この時カリムがジャミルの能力を評価した言葉をかけているからです。
結局ジャミルがずっと欲しがっていたのは「自分の能力を存分に発揮して、正当に評価される場」だったと思うので、
この時のカリムが自分をよく見ていてくれた事は、ちょっとは嬉しかったはず。

ていうかこの時に限らずカリムは実はジャミルの能力の高さをちゃんと見ていて評価してくれているんですよね。
メインストーリーでも他のパーソナルストーリーでも、ジャミルはすげーんだぞ!って
具体的な理由も付けて周りによく言ってたりします。

ただ、褒められたジャミルが「なんだよ急に」と言っているあたり本人に直接それが伝わった事はあまりなかったようです。
たぶんこの時(入学式)のジャミルはカリムを洗脳する事を既に決めていた頃だと思いますし、
ここでやっと伝えてももう遅かったのかもしれません…。


カリムがジャミルを信頼しているのは「バカのお人好し」だからではなく
彼の能力を評価したうえ精神的にも唯一無二の存在として支えにしているから…っていう事に
ジャミルは気付かなかったから、カリムへの憎しみばかりを育ててしまったのかなぁと思います。

カリムも異常にまっすぐな性格とはいえなんだかんだ繊細なところもあって、
宴好きなのは辛い事を忘れるためで、「ジャミル"だけ"はオレを裏切らないよな?」って言い方するのも
逆にジャミル以外には裏切られて傷ついてきたって事だと思うんですが…。
たぶんジャミルはその辺もわかってなくて、単に危機感が麻痺した能天気な奴だと思ってたんじゃないですかね。
だから自分一人が精神を削って負担を背負っている気持ちになって追い詰められちゃったのかなと。


なんて書いてると、シン・鈍感野郎たるジャミルが全面的に悪い気がしてくるんですが……(いや実際極悪なんですが……)

でもそんなジャミルの苦しみを知ったカリムがかけた言葉が「もうオレの従者やめていいから!」とかではなく
「友達になろう!」だったのはなかなかカリムの傲慢ポイントも高くて、いい意味で悪だなこいつと思ったんですよ。
ジャミルを手放す気はゼロという。そしてそれを全力でお断りするジャミル

カリムが一方的に「かわいそう」になりすぎず「いい話」になりすぎない
絶妙な倫理バランスですごく好きなんですよね、このオチ。


これによってジャミルがそれでもカリムの傍にいる理由が「仕事だから」に落ち着き、
ハッキリ「嫌い」だと自覚のある奴に仕え続ける事はジャミル的にはどうなんだろうという疑問がわかないわけでもないんですが。

でも、こうしてカリムがジャミルに自分から離れる選択肢を与えなかったのは結果的にジャミルを救ってると思うんですよ。


話をジャミルがカリムを「好き」かどうかに戻すと、たぶん本人にもよくわからないんじゃないかな…と思います。

「本当は好きだけど意地張って好きって言えない」とかじゃなくて、ガチで答えを決めかねているみたいな。
「好き」かどうかもはっきり答えられないし、
自分が今までの17年間の人生でカリムに向けた笑顔が全て演技だったとも、自信を持って言えないんじゃないでしょうか。

少なくとも、「嫌い」が100%じゃない事だけは確かなんですよね。

「嫌い」の感情しかない奴が、相手に不意に褒められて動揺したり、
オアシスで楽しそうにはしゃぐ相手を見て穏やかな笑みをこぼすはずがないんですよねぇ……。


ジャミルにとって従者である事、カリムと共にある事が苦痛だったのは、
それが「自分の心と才能を一生殺し続ける」事とセットだったからだと思います。
でもそうではない、もう自分を殺さなくていいとわかった時、変わるものがあるんじゃないかと思います。

何がどう変わるのかわかるのはこれからだと思いますし、今すぐ結論が出なくてもいい事なのかなって。

そう思うと、カリムがジャミルに自分から離れるか選ばせなかったのはすごく猶予が与えられた状況な気がするんですよね。
これでカリムのことを「好き」かどうかすぐに決めなくても良くなったわけで。
答えが分からなくても「仕事だから」をひとまずの理由として一緒にいられるんですよ。

これは結果的にジャミルがカリムに選択権を委ねることで甘えているとも言えて、
ジャミルにとってある意味一番楽で、一番優しい救いなんじゃないかな~って思いました。
憎まれ口でも叩きながらゆっくり自分の気持ちと向き合えばいいんじゃないでしょうか。


そんなわけで、結論を言うと……

ジャミルのカリムへの「好き」度は不明だけど絶対に0じゃないし
これから二人で決める事なので~HAPPY END~

になりました。


早くSSRジャミル&カリムを引きたいです。