えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ユニコーンオーバーロード クリア感想

ユニコーンオーバーロード』をクリアしました~!!

発売前から新作SRPGだ~体験版やって面白そうなら買おうかな~って興味を持ってたんですけど、
体験版をやったら想像以上に面白くて、制限時間があっという間に溶けてしまいました!
もちろん体験版が終わって秒で製品版を予約しましたとも!

続きからネタバレ感想です。

プレイ時間とか全体的な評価とか

一度ストーリークリアして、クリア後のクエストとか闘技場をクリアして、
満足するまで編成をいじりまくってラスボス再戦してもう一度ストーリークリアして、プレイ時間は132時間!

全体的な評価としては、
ストーリーは王道でキャラの掘り下げもいい意味でほどほど、
とにかくバトル自分なりの最強の編成を考えて時間が溶けていくのが楽しい

そんなゲームでした。


シンプルかつ地に足のついたストーリー

ストーリーは複雑すぎないところがかえって良かったです!!

ファイアーエムブレム風花雪月』や『トライアングルストラテジー』みたいに戦いに勝ってもしんどいとか、
敵にも敵の信念があって…複雑な人間模様が…とかそういう高カロリーなストーリーではないです。
フェブリス全土をいきなり侵略したゼノイラ帝国は誰がどう見ても悪であり、どう考えても倒した方がいい。
そこに迷いは生まれないような構図になっています。

このストーリーのシンプルさがゲーム全体のバランスとしてすごく良かったな~と思っていて。
このゲームで最も思考リソースを割くべきところってやっぱり「いかに最強の編成を考えるか」なので、
ストーリーがシンプルな事によってバトルや編成いじりに専念できたんですよね。
バトルと編成を全力で楽しんでほしい!!って感じで良かったです。


でも、シンプルだけど浅いってわけじゃないんですよね。

ゼノイラは確かに誰がどう見ても悪なんだけど、じゃあこっちが正しければ勝てるのかっていうとそうじゃない。
正しさだけで戦には勝てない。結局武力がないと負けて殺されるだけ。
そういうシビアさがあるところがちゃんと戦記モノしてるなぁと。

序盤から仲間にいる爽やかイケメン優等生騎士のクライブが、親密度会話を見ていくと
昔ゼノイラに抵抗したけど敗戦して両親も妹も殺された…って全然爽やかじゃない過去が語られたり。
「皆を守れる騎士となろう!」ってウインクしながらの超爽やかな勝利ポーズの台詞は、
かつて誰も守れなかったからっていう背景のうえにあるものなんだなぁ…と人物像に深みが感じられました。

他にもゼノイラと特に関係なく貴族が腐敗してたりとか、
洗脳されてただけの善人の仲間が洗脳されてた間に同胞や領民を殺してしまった罪を引きずってたり、
アレインが自分が所詮担ぎ上げられた総大将に過ぎない事に自覚的だったりとか…。
そういう地に足の着いた世界観やキャラの心情がシンプルな中でさり気なく描写されていたと思います。


ちゃんと理由のあるドスケベファッション

ドスケベエルフの国ことエルヘイムのファッションがなぜそんなにドスケベなのかも、
「魔法で風をまとったりして戦う文化なので物理的な鎧や盾に頼る思想じゃない」って理由が説明されるんですよね。
ここも地味に世界観がしっかりしていて良いと思いました。

それに「劇中キャラ自身はそういうファッションに対して揶揄する発言をしない」というのも地味な加点ポイントです。
上にスクショ貼ったララノアとレックスの親密度会話でも、
レックスはエルフの格好をあくまで「軽装」「服装(オシャレ)にこだわりがあるんだと思ってた」って言う。えら~い!
ホドリックもヤーナの格好に「目のやり場に困る」と遠慮がちに言うくらい。
(その後「好きで着てるんだからいいだろう」とたしなめられる)

私はゲームキャラがスケベな格好をしている事自体は全然好きなんですけど
RPGのキャラは非現実的な服装してなんぼだと思うから)
それに対して劇中キャラからのセクハラ発言があると途端にキッツ…ってなるんですよね。
劇中世界の外にいるプレイヤーがドスケベドスケベ好き勝手言うのはフィクションの楽しみ方のひとつだからいいけど、
劇中キャラが面と向かったコミュニケーションをとる相手に言っちゃったら普通に失礼な奴になりますからね。
あえて「そういう失礼な奴」という人物描写をしたいって場合でない限りは避けた方がいいと思うんですよね。

今作はその辺の線引きをちゃんと意識したうえでドスケベファッションを扱う、毅然とした姿勢が感じられて良かったです。


推しキャラクター

推しキャラは女子がメリザンド、タチアナ、モニカ!!男子はイシリオンとロルフですね!!


メリザンドはほどほどにイカれててほどほどに当主として真面目なところがかわいい!
乙女の指輪もまず彼女にあげちゃいました。一番アレインとの恋愛エンドにしたくなったんですよね。


タチアナはアレインとの関係性が一番グッときました!
アレインを恨むからこそ、見定めるために仲間になるっていうところに緊張感があって、
彼女がいる事で解放軍の仲間たちに馴れ合いだけじゃないスパイスが生まれてて良かったなぁと。
それに、指輪渡さなくてもアレインを見定めるポジでい続けてくれるのでありがたいです!


モニカは……一番狂わせてきたって感じで心奪われました……。

この柔らかい声でお上品にオラついたバトルボイスですよ。
一度リーダーにしちゃったらもうおしまいです。

そしてモニカといえばやはり、元許嫁のクライブとの「いいから早くより戻せ」っぷり。
お互いとの親密度会話どころか、他のキャラとの親密度会話でもお互いへの気持ちの匂わせがある。
この…匂わせ親密度会話!!!

二人の3段階目の内容が「久々に二人でお茶会をする」っていうすごくささやかな結末なのもまた良かった。
この結末はクライブとジョセフの親密度会話を見た後だと特に効いてくるんですよね。
あれ見るとクライブがモニカに対しての後ろめたさを引きずってしまう気持ちにすごく納得しちゃうので。
彼がようやくその罪悪感から一歩踏み出せた事が、二人にとっての大きな救いなんだろうな~って。

さらにモニカに指輪を渡しても全然アレインに恋愛的にはなびかないってところが最高だと思います。
クライブとは親密度会話が3つあるのにアレインとは1つで終了。
エンディング後にクライブが一緒にノルトハイム候へ挨拶に行こうって誘う会話も
モニカに指輪渡しても渡さなくても発生する。公式がクラモニ相手固定ガチ勢という安心感!!

(ちなみにメリザンドから浮気するのは申し訳なかったのでモニカに指輪渡して差分確認した後もう一度メリザンドにあげた)


イシリオンも加入していきなり人間の村娘の彼女がいるとかいう男女カプ萌えを見せつけてくるので、
秒でその村に守備兵として置いていきました。エンディングの後日談でも無事に結ばれたようで何より。

イシリオン(男エルフフェンサー)はドスケベファッションが多いエルフの中で少し路線が違って
バトルモーションに中二的なかっこよさがあるのも素晴らしかったですね。(ドスケベエルフも好きだけど)
ライトニングソードの構えで剣をクルクル回すのが大好きです!全技モーションの中で一番好き!!


ロルフは単純に見た目が好みなのと、レベル順に地域を解放してるとネームド弓兵がしばらくなかなか増えないので
すごくお世話になったっていう愛着込みで好きですね!!序盤に仲間になりますし。


親密度

FE風花雪月みたいにペアエンドとかあったらどうしよう、
クライブがモニカじゃなくてホドリックかベレニス(同じ隊なので親密度MAX)とエンドになったらどうしよう…
とクリア時にちょっと不安だったのですが、ペアエンドは特になかった様子!

エンドロールでの後日談はアレインと指輪を渡した相手(とそのキャラの部下とか同僚とか)のものは
差分があるんですけど、それ以外のキャラは親密度によって変わったりとかはしないようでした。
仲間たちは各々関わりの深い相手が固定されてる感じ。これはこれではっきりすっきりしてて良い。

アレインが恋愛関係になる相手に指輪を渡した後に別の恋愛関係になれる相手との親密度会話を見ると夢オチ扱いになる
っていう浮気をイヴェイド(回避)できるシステムはすごく真面目だなこのゲーム…って関心しました。

でも親密度会話を埋めようとして見まくってたらアレインが浮気の幻覚ばかり見てるやばい奴と化し
「メリザンド…こんな奴やめた方がいいよ…」って気持ちになってきたのでイヴェイドのPPにも限界があるなとww
そういうわけで親密度会話はコンプするつもりだったんですけど、アレインのだけは途中で諦めましたw


バトルと編成(マイ編成紹介)

やっぱり一番楽しかったのは最強の編成づくり!!
パッシブスキルをいい感じに誘発させて上手く回せた気持ち良さは、遊戯王のデッキが上手く回った時の気持ち良さと似てたかも。

バトルが面白すぎて、終盤になって残りステージがラスボスだけになった時でも
「長いステージをあと10戦はやりたいのに…」って欲が止まらないくらいでした。
そこを考えると、メインストーリーのステージもいつでも再戦できるようにしてほしかったかもしれない。

以下にマイ編成を紹介していきます!
「ネームドキャラをなるべく関係ある人同士で組ませつつ全部隊まともな戦力にする」がコンセプトです!

アレイン隊

アレイン・メリザンド・スカーレット・ジョセフ・ジェレミー
戦闘開始時スキルは喧嘩しちゃうので大いなる加護にしておいてます。

メリザンドにマジックウェポン使わせれば重装倒せて爽快です!!
スカーレットに炎剣の術書を装備させて前列の攻撃に炎上付与するのも楽しい。

この編成になる前はアレインの事が好きな女たちに混入するジェレミーだったんですけど、これも好きでしたww

ロルフ隊

レックス・クロエ・ロルフ・リディエル・リーザ。
アローレインで有翼ユニットを瞬殺する部隊です!とどめを刺しきれずに長引くとレックスかリーザが死にます。

モニカ隊

モニカ・クライブ・ベレニス・ホドリック。
5人に増やすと前後列攻撃食らいやすくなっちゃうので最後まで4人の方が安定しました。

モニカとクライブのカップリングに狂っている者としては互いに追撃させる美しい構図を作れて満足。
騎兵もっと多い方がいいかな~って試しにルノーを入れてみたら二人の追撃に挟まってくるようになったのでやめました!!

ラヴィス

ラヴィスベレンガリア・ブルーノ・セルヴィ・オーバン。
喧嘩になる戦闘開始時スキルはカースドスワンプを採用。そんなにスキルいじってないけどそこそこガンガン攻めてくれます。

オーバンはバトルよりもスタミナ回復のバイタライズのために入れてますね!
あと、トラヴィス・ブルーノ・オーバンは序盤からずっと同じ隊にしてたので愛着あって外したくなかったっていうのもある。

セレスト隊

セレスト・ギャメル・マンドラン・オクリース・シャロン

完全に気まずくて面白そうだから組ませました。
そんな空気を気にせず勝利ポーズしながら「息ぴったりです♪」って言ってるセレスト嬢が緩衝材になってくれてそう。
でも結構いいバランスなんですよね!!実は本当に息ぴったりかもしれない。

グロスタ/タチアナ隊

グロスタ・アラミス・ヴァージニア・モルドン・タチアナ。
リーダーは速く移動したい時はグロスタ、アシスト回復が欲しいときはタチアナでした。

リベンジアックス狙いのグロスタと、グロスタだけ死ぬまで回復してくれないタチアナです。
グロスタはギリギリまで弱ってからリベンジアックスと同時に自前で回復してもらう感じ。
モルドンとヴァージニアにはチェイスも付けてます。

イシリオン隊

イシリオン・ララノア・ギルベルト・リア・アーマリア。
エルフフェンサーがもっとメインアタッカーとして活躍できないかな~と
ギルベルト入れてラピッドオーダーしたら割とガンガン攻められるようになりました!

アーマリアのワイルドキックも気絶でダメージ通りやすくしてくれたりで良いサポートに。
ちなみにリアは幻影騎士の剣でファントムウェポンが使えるので重装も倒せます!

ヒルダ隊

ヒルダ・フラウ・サナティオ・レーニス・プリム。
この隊は結構何と戦っても割と強くて頼りになりました!ヒルダの常にキレ気味のバトルボイスも力強い。(覚゛悟゛し゛ろ゛!!)

レーニスに翼列の軍旗で前列にフェザーアラインをしてもらいます。
サナティオが前にいるのはフェザーアラインの攻撃力+20%まで得るための数稼ぎです。
ヒルダはライトニングシェイカーがなんか気持ちよくて好きなので強化してまでずっと使ってました。
フラウはフェイタルフォール狙いでHPをなるべく上げてます。(メテオライトアックス・神樹のタリスマン・生命のタリスマン装備)

ラモーナ隊

モラード・ラモーナ・ユニフィ・ダイナ・ゴービル。
獣人多めなのでゴービルに群狼の篭手でウルフパックしてもらいます。そこまで爆発力ないけどまあまあ攻められる。
もっと会心率上げるようにした方が良かったかも?

オーシュ隊

オーシュ・ヤーナ・ロザリンデ・フォドキア・ナイジェル。
ナイジェルはクリア後の追加なので、最初のクリア時はロザリンデとナイジェルの代わりにエルトリンデとダイナを入れてました。

フォドキアのマジックリフレクトが最強すぎるのか、
ラスボス戦で相手に大ダメージ与えつつ生き残れたのがこの隊だけだったんですよね…
ナイジェル入れる前の編成でも、フォドキアだけ何があってもピンピンしてました。

だから最初にクリアした時は「オーシュ隊に突撃させてキャンプセット等で回復して再突撃」を繰り返して充分削ってから
アレイン隊にとどめを刺してもらうという勝ち方でしたww
もうフォドキアによって世界が救われたようなものです。これが本当の「すべてを守りたる輝く白銀の盾」…!!


おわりに

こんなところでしょうか!いや~あっと言う間に132時間が溶けていきました。楽しかった~!!
それにヒットと言えるくらいしっかり売れてるみたいで嬉しいです。SRPGが売れると嬉しい!!!

nagatsukiekifu.hatenablog.com

nagatsukiekifu.hatenablog.com

近年私も遊んでヒットしたSRPGファイアーエムブレム風花雪月』も『トライアングルストラテジー』も
今作『ユニコーンオーバーロード』も、バトル、ストーリー、キャラの面白さや強みがそれぞれ違って
個性的っていうのがまた素晴らしいです。どれもオススメ!!


今作は追加DLCの予定はないらしいですが、確かにクリアしてみるとこれ以上やる事なさそう。
ストーリーは元々シンプルなのがすっきり終わっちゃってるし、クリア後のクエストで敵キャラもプレイアブルにできる
おまけ要素も充実してる。マジで追加できるものが何もないというか、やり切ったんじゃないだろうか。