えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ディオフィールドクロニクル クリア感想

発売日からプレイしていた『ディオフィールドクロニクル』、クリアできました~!!

プレイ時間は50時間くらい。
近年やったSRPG(『FE風花雪月』や『トライアングルストラテジー』)は分岐や周回要素があったりで
100時間超えが当たり前みたいな感じでしたが、
これは分岐もないっぽくて普通の一本道シナリオのRPGくらいの長さでしたね。

以下ネタバレ感想です。
(※発売からあまり日が経ってないので少しぼかした表現で書いてます)



全体的な評価

全体的な評価としては「色々物足りないし絶賛するほど突出した所がないけどそこそこ面白かった」です。

nagatsukiekifu.hatenablog.com

同じスクエニの今年発売の完全新作SRPGだと私は『トライアングルストラテジー』にドハマりしまして、
なんとなくその流れで今作にも興味を持って遊ばせてもらったんですけど、
「とはいえ絶対トラストほどは刺さらないだろう」くらいの期待のハードル設定でした。
遊んでみるとまあやっぱり…他人にオススメするなら断然『トライアングルストラテジー』だな!!って感じでしたね!!

でも「このくらい楽しめたらいいな」の期待値の8割くらいまでは楽しめました。

気を狂わされ鼻息荒く絶賛長文感想を書いてしまうようなゲームが背脂系こってりラーメンだとすると、
今作はお腹苦しくならないくらいの麺量のあっさり塩ラーメンって感じ。
たまにはこういう狂わない程度の軽い気持ちで楽しめるコンテンツもいいかな~って。


キャラ掘り下げは控えめだけどゲームのテンポは良い、固有名詞も覚えなくていい

公式サイトとか公式ツイッターでの宣伝を見ていると結構キャラや声優を推してる感があるんですが、
そこからキャラゲー要素を期待すると拍子抜けかもしれないな…くらいの控えめな掘り下げ具合です。


メインキャラ4人以外のサブ仲間の出番は拠点で話しかけた時の一言二言(パートボイス)と、
時々ある主人公アンドリアズとの会話イベントとサブクエスト(フルボイス)が主です。
基本的にアンドリアズと1対1での会話イベントしかないので、サブ仲間同士の会話と、
アンドリアズ以外のメイン3人とサブ仲間の会話はほぼないです。

まあSRPGの仲間キャラなんてだいたい多いしメインストーリーで全員の出番が作れないのは全然わかるんですが、
アンドリアズ以外のメイン3人とも関わりが深いサブ仲間に限ってはもう少し何かほしかったような…。


ワルターキンの元使用人のシーヴァットもお嬢様とどんな関係なのかなと思ってたら二人の会話シーンはまさかのゼロだし、
(劇中初対面で「お久しぶりです」って声かけるけどそこでムービーが終わるので会話が成立したシーンが一切ない)
トレミナとイスカリオンも恋人になってからの会話シーンが一切ないですからね。
それぞれ1つくらい絡めるサブクエストがあってもよかったんじゃ!?


でも、もしサブ仲間みんなをまともに掘り下げてたら見なきゃいけない会話イベントが増えて
だるかったかもしれないという気もします。
キャラクターの掘り下げが丁寧なゲームっていうのはどうしても会話イベントが長くなっちゃうと思うので…。

今作はキャラ掘り下げが控えめな分、会話イベントに取られる時間がそんなに長くなく
どんどん次のバトルをやってさくさくストーリーを進められたので、ゲームとしてのテンポは良かったと思うんです。
だからキャラ掘り下げが控えめだった事が一概に欠点だとも言えないんですよね。いい意味でのあっさり感でもある。
ナレーションでの状況説明が多いのも、逆にこれ全部イベントムービーだったら見るのだるかったかもって思います。


あと、今作はカタカナの固有名詞が結構出てくるので
「覚えなきゃ話理解できないのかな?」と身構えていたところもあったんですが全然覚えなくて大丈夫でした。
貴族の誰の派閥がどうとかも適当に聞き流してても話の流れはだいたいわかる感じ。
私もどっちがどっちの王子を擁立してたとか忘れたんですが、そこを忘れても別に困らないです。

拠点の勢力図とか人物名鑑とか確認できるところもクリア後以外は見なくて十分かなぁと思います。
(クリア後は答え合わせ的な文が追加されるキャラが一部いるので見た方がいいと思う)


サスペンス的なストーリーは良かった

今作のストーリーの核になっているのは「主人公アンドリアズの本当の目的は何なのか?」ってところですね。
その謎のヒントを小出しにしつつ引っ張っていくストーリーはなかなか不穏で面白かったです。

まさか…そういう事か?さらに…そういう事か??やっぱり!!ぎゃーーーっ!!!!って感じでした。
結末も好きでしたね。こういうカタルシスが全然ないオチっていうのも良いと思います。


ただ…アンドリアズとワルターキンが実は似た者同士なんじゃ?惹かれ合っているんじゃ?っていう部分が
せっかく面白かったのに特に決着がつかずフェードアウトしてしまったのはちょっと残念でした。
私は絶対「俺自身が○○となる事だ」した○○○お嬢様が帰ってくるんだってワクワクしてたのに…。

ストーリーからフェードアウトしていった感があったのはイスカリオンもそうなので、
この辺はもしかしたら続編でやろうとか企んでるやつなのかもしれない…??
いやいや、どっちも一作で決着までやってほしかったですけどねw(続編はもし出ても買うか微妙…)


フレドレットとの関係がどうなってしまうかの決着がきっちりついたのは良かったと思うんですが、
彼が途中から変わってしまったというより「最初から絶対に指導者や指揮官にしちゃダメな人間だろこいつ…」感が凄まじく、
すれ違ってしまった切なさよりも「早くこいつ辞めさせようぜ!?」って不安がでかくてノイズになってしまったような。

自分と違う価値観を頭ごなしに否定するし、自分の信じる価値観もなんとなく正しいと思ってるだけっぽいし、
民想いかというとそうでもなくすぐ「必要な犠牲は仕方ない」「今はこっちの方が優先だ」とか言うし、
アンドリアズが敵の使う近代魔術を研究しようって提案しても「王国には古代魔術があるからそんなの必要ない」とか言うし、
絵に描いたような「根性論の無能指揮官」的な言動が目立っており…。

制作側もさすがにそこまでプレイヤーにフレドレットに対してイライラしてほしい意図なかったんじゃ?
ってくらい必要以上に彼が一秒でも早く見捨ててしまいたいキャラクターに感じられてしまいました。
親友とすれ違う切なさを強調するなら、もう少し見捨てたい度(?)に段階をつけたキャラクターに描写してほしかったです。


バトルやキャラ育成、ステージ難易度について

最終的なパーティー編成はこんな感じでした!

アンドリアズ(副官ゾルアック)
キャスターヴ(副官アイゼレア)
リッケンバック(副官トレミナ)
シーヴァット(副官エスターテ)
(※7章入ったら撮影禁止区域になったのでスクショは6章でクリア済みステージやってた時のです)

トレミナは副官にしつつもほとんど使ってなくて、
本当はリッケンバックがずっとイスカリオンの副官だったんですが……まあ…うん!!


nagatsukiekifu.hatenablog.com

体験版の時はなかなか苦戦したものですが、慣れたら終盤で敵とレベル差あっても目標オールクリアでサクサク勝てましたね~。

ゾルアックのストームウイングで敵を集めて、キャスターヴのランスストライクとリッケンバックのレインアローでボコる、
とり漏らしはアンドリアズのずっとアサシネーションのターン(クールダウンなし)でお掃除…
終盤はそれがだいたい決まったパターンになってたかも。敵でお手玉するのは楽しかったです。

声が『トライアングルストラテジー』の推しと同じだから個人的に注目してたシーヴァットくんは、
自動EP回復があまりにも優秀すぎて仲間になってからずっと一軍でした。
宝箱開けた時のボイスも元盗賊丸出しで一番嬉しそうでかわいかったのでいつも開けてもらってましたね。

ストーリー的にはアンドリアズに装備すべきであろう某首飾りを装備して「怒涛魔術」スキルと合わせて
副官のエスターテにフロストバインド使わせれば、敵の妨害ついでにめちゃくちゃ状態異常まみれにできるうえ、
自動EP回復があるからそれをバンバン連発できるのも楽しかったw


スキルが武器依存なのはどれを取ってどれを捨てるか…って悩み甲斐があったのでそこそこ楽しかったかな。

キャラの育成に関しては、経験値がしぶくて?一度レベルが遅れたキャラがなかなか追いつかないもんだから
一軍以外のメンバーも育てよう、色んなキャラを使ってみようって気になりにくかったのが惜しいですね…。


ステージ難易度に関しても、もうひとひねり欲しかったかもしれない。
序盤で二手に分かれる必要性が出てきたりした時は頭使わなきゃ!って難易度上がった感あったんですが、
それ以降にそれ以上難易度がランクアップしたと感じるようなステージギミックがなく…。

敵倒して、拠点落として先進んで、増援来て、増援倒して…の流れがずっと続いて、
ラスボス戦もボスがスキル予想範囲出さずに移動スキル使ってくるのがややトリッキーなくらいで
バトルの流れ自体はいつものバトルと大差ありませんでした。
もう少しいろんな戦略を考えさせてほしかったですね~。


おわりに

そんなわけで、「色々物足りないし絶賛するほど突出した所がないけどそこそこ面白かった」ゲームでした。

2周目引継ぎ要素もあるようなのですが、ストーリーに隠しルートがあるという話も聞かないし
2軍だった仲間を育てるしかやる事がなさそうなのでこれで終わりにしたいと思います!

そこそこ楽しめました~!!

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