えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

めちゃくちゃ面白い万感の変な映画 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 感想

企画が消えたものと長年思っていたら20年越しに公開されたガンダムSEED新作劇場版!!!!
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』!!!!!!

ネタバレ踏まないうちに観てきました!!


めちゃくちゃ面白かったです……!!!!!!


続きからネタバレ。


まず、私が初めてちゃんとリアルタイムで毎週見て追ったガンダムは『00』なのですが、
『SEED』『SEED DESTINY』は放送当時ときどき見ていて、初めて出会った「ガンダム」でした。
なんか話が過酷でドロドロしててキャラがしょっちゅう死ぬ!!これが「ガンダム」か…!!と初めての衝撃を受けたのはSEEDの時。

当時通っていた個人サイトさん方(時代を感じる)もテイルズサイトなのにみんな日記に感想を書いていて、
誰が死んだ!とか、このカップリングが!とか、毎週阿鼻叫喚となっていた空気を覚えています。
これはすごいアニメなんだなぁと。

その後アニマックスか何かの再放送でちゃんと通して見たのがいつだったか正確には覚えていないのですが、
それも15年近く前の昔の話で、長年ファンが擦ってきたあれそれは見てきたので……ほぼリアタイかなって立ち位置です私は!!

劇場ではとても令和とは思えないポスターが並んでいたので記念に撮影。
思い出の中でじっとしてる気がなさすぎる。


さて映画を見た感想の方ですが、最初に書いた通りめちゃくちゃ面白かったです!!!!
公開前はキラ闇堕ちすんの!?なんか不穏じゃない!?実は三部作ですとか言って一作で終わらなかったりしない!?とか
不安もあったんですけど……ちゃんと終わりました!!!!すごい!!!!!

ちょいちょいなんか明らかに『クロスアンジュ』を経たからこそみたいなノリを感じるな…って部分があったっていうか、
もう最後のラクス完全にクロスアンジュだよねとか、
「またニコルが死ぬ回想増えたりして」って冗談半分で言ってたら本当に2回も増やすとかある????とか、
アスランの心を読む相手に勝つ方法それでいいの????とか、

ちょっと正気じゃない映像をお出ししながら、テレビシリーズお馴染みの要素だけでなくその後のファンとスタッフの中で
熟成されていったいろんなものが溢れ出している感じが、こう…「平成が溢れ出している」っていうか……


ガンダムSEEDが溢れ出している……??


機動戦士ガンダムSEED 20 YEARS AFTER Over Quartzer」みたいな……


そんな狂気を感じながらも……めちゃくちゃ面白かったな!!!!と劇場を後にできる変な映画でした。
「いや、SEEDってこんなトンチキなノリだったっけ!?」って感想を見かけるとド…ド正論!!と同意しかできないのですが、
でも、めちゃくちゃ面白かったんだよな……一体なぜなんだ……


私としては、テレビシリーズ…特にDESTINYで不満だった部分をすごい火力で成仏させてくれたのが嬉しかったから、
そこが大きくて「めちゃくちゃ面白かった」って感想になるんだと思います。

とにかくシンが、元気で、デスティニーガンダムで大活躍したっていうのが本当に嬉しくて涙出ました。
オーブが攻撃されそうなのを今度こそ守る事ができたし、ステラもシンの心を守っていてくれたし…
(シンを守る彼女の姿がブラックナイトの面々には化け物に見えたのも、凶暴性もあるステラらしいかもって思ったり)

DESTINYでシンが全然パッとしないまま終わってしまった事へのフォローって、その後のスパロボとかの別メディアでも
補完されてきたんだろうとは思いますが、そういうのはやっぱりアニメ作品本家でやってほしいものですからね。
やっと見られました……良かったなぁ、シン!!!!!!


アスラン何しても一生面白くて最強なのが最強でしたね……ずっとズゴックのまま無双したらどうしようかと思った……

問題の心読まれた時の対策もめちゃくちゃなんですけど、
「つまり間違いなくカガリと交際継続はしてるんだ」と安心はできたんですよねwww(嫌な安心の仕方)
公開前は「まさかカガリと別れてメイリンに乗り換えたのか!?」と少し不安になったものですから…w


そして何といっても、ストーリーの中心になってるキラとラクスの描かれ方が素晴らしかったです。

キラについては私はSEED(無印)でのキラの方が好きだったので、今作で弱い姿とか
伝説の「やめてよね」を彷彿とさせる「だってみんな弱いから!」っていうキレ方が見られたのがすごく良かった!!
DESTINYでのキラは強くなりすぎちゃって、シンの方を応援したくなっちゃったくらいなので…w

でも今作で彼は別に達観しちゃったわけじゃなくて(パンフの監督インタビューによるとDESTINYの頃は壊れててああだったらしい)
迷ったり、キレたり、メソメソしたりするただの人間なんだってわかって、嬉しかったんですよね。

ラクスの方も、キラのために張り切って大量の揚げ物作って待ってたり、でも帰って来なくて寂しかったりして…
強いだけじゃない人間らしさが感じられました。
オルフェに乱暴されそうになって、そんな事しても無駄ですよって言い放った後一人になった時に泣いてるのもさ、
いくらラクスでも怖かったんだろうな~…って…。

そうやって二人とも強さだけじゃないところが掘り下げられたうえで、お互いに「愛してる」って伝えて、
最後に初めて(ですよね…?)のキスシーンが描かれて終わるっていうのが、まさに集大成たる救いで、とても感慨深かったです。

このシーンで二人とも裸で海岸に立っているっていうのも素晴らしかった!!!!!!

やっぱりガンダムSEEDといえば裸じゃないと!!!!!なので!!!!!!


あとは、ニコルが死亡回想持ちネタだけじゃなくて(ここ重要)ミラージュコロイドを使った潜入の時に
アスランに思い返される台詞があったり、「百発百外しはトダカ一佐仕込みです」とか「戦術バジルール」とか、
もういなくなってしまった人達が今も誰かの中に生き続けているんだっていう
さり気ないファンサービスもニクくてですねぇ…

イザークディアッカもデュエルとバスターでミーティア使うの熱いし…
フラガさんも不可能を可能に芸人の境地に達するし…(レクイエムまでアカツキで跳ね返せるのはさすがに反則じゃない!?)

フラガさんはまあ、私はDESTINYで到底清算不可能な罪背負わされたのが残念すぎてSEEDで死ぬべきだったと思ってたんですけど…
でも抱きついてるマリューさん可愛かったしもう時効でもいいかなって……

さらに嫌なガンダムSEED名物(?)の民衆とかMSのパイロットのエグい死に方描写とか…
(民衆の死に方は本当に映倫Gか??ってなる)


そんな様々な集大成として意義のある答えや、ファンサービスやSEEDらしさが詰まっていて、
平成みたいにガンダムSEEDが溢れ出しているという体感になり、それが「めちゃくちゃ面白かった」のです。

すごく変な映画だったけど……楽しかった!!!!!20年越しに劇場版が実現して本当に良かった…!!!