機動戦士ガンダム 水星の魔女 10話「巡る思い」感想
前回は見事な敗北っぷりで興奮させてくれたシャディクくん！
ちょっと心配もしてましたが、1週間後……そこには、元気に謀略を巡らせるシャディクの姿が！！
いや～～よかったよかった！！！
前回の破滅っぷりは最高だったとはいえ、このままただの失恋野郎で終わってほしいとはもちろん思っていませんでしたよ！！
前回の話数の何がすごかったかっていうと、シャディクくんの心の根底にあるものだけに焦点を当てて話を完結させてた事で、
あれがシャディク・ゼネリっていうキャラクターが持ってる手札全部なのかっていうと、そんな事は全然ないんですよね！！
いや、ないんですよねっていうか、そんな事なくてよかった！！終わりだったらずっこけるところだった！！よかったよかった！！！
彼が8話から匂わせだした野心はそんな最近芽生えたようなものには見えなくて、
株式会社ガンダムができる前、スレッタが現れる前から温めていたはず。
決闘でガンダムを奪うって事だけが彼の策ではないんじゃないか…？？とは思っていましたが。
そこに今回の10話で早速触れてきましたね！！
水星の魔女の、話数ごとに焦点を当てる部分とあえて当てない部分のコントロールの上手さは驚異的ですよ…！！！
こういう多層的な話の構造が本当にめちゃくちゃ面白いです。
そして心配していたシャディクくんの失恋の傷の方はというと…。
決闘で負けて少年としての心に決着をつけちゃった事で、かえって非情な大人としての舵を切る覚悟を決めたようにも見えますね。
他人に取り入るのが上手くて、自分の利のためなら何でもやるような生き方をしてきたっていう彼を見ると、
その中でミオリネへの恋心だけが純粋すぎるというか、そこだけ隙だらけで、バグみたいな歪さがあるなと思っていたのですが…
その恋心こそが、シャディク・ゼネリの子供としての唯一の未練だったのかもしれない…って思っちゃいました、なんだか…
そこと決別できたらもう、今度こそ本当に手段を選ばない大人になれちゃうんじゃない？
彼が今踏み出そうとしている一歩は、「ホルダーになって君を守る」なんてロマンチックな幻とはもはや違うものなのでは…
シャディクくんは顔と頭と愛想がいいけど裏のあるCV古川慎（雑な括り）の中では、
シルヴァンほど他人を思いやった行動や感情的な言動をしないけど、
エグスアム殿ほど利己的に情を捨てきってるわけでもなさそうだな～と勝手に比べて楽しんでいたのですが！
今後シャディクくんはどのくらい情を捨てられるのか、あるいは捨てきれないのか…っていうところが
今回で読めなくなったので、そこを見守っていきたいなって楽しみができましたね！！
でも今回のシャディクくんの策略の現場にグエ…ボブ先輩とかいう期待の大型新人バイトくんが居合わせた事は
絶対に計算外だろうなというところには謎の笑いが込みあがってきますｗｗｗｗｗ
いたと知っても躊躇はしないかもしれないけど嘘あいつなんで！？！？！と困惑はするかもしれないｗｗ
グエルくんはずっと本筋に全く絡めずにいましたけど（それでも登場するたび存在感があったのはすごい）
ここに来ていよいよ絡んできますかね！？！？
一方スレッタは「頼りにされる事」に依存しちゃう部分が表出して、
スレッタを気遣って負担を減らそうとするミオリネとすれ違ったり…
新しいチャラいエランくん5号（なんであいつあんな影武者ライフにノリノリなの？？）も現れたり…
こんなに物語が加速しだしたところでなんと来週は放送お休み！！！！！
それが一番の衝撃展開ですよ！！！！！！！！！気になって仕方がない！！！！！！！！！！
