えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

バリアスデイライフ クリア感想(という名の半分以上エルフリック皇子の話)

スクエニ浅野チームの一作、『バリアスデイライフ』を遊びました!!

元々浅野チーム作品には縁がなかったのですが、
このブログでしつこく話題にしている通り私は『トライアングルストラテジー』にドハマりしてしまいまして…

nagatsukiekifu.hatenablog.com

そして実は『トライアングルストラテジー』は
『オクトパストラベラー』と『バリアスデイライフ』で「大人向け物語三部作*1であり
世界観の繋がりはなくても共通の単語がある…とか聞いたものなので、他の作品にも興味がわいたのです!

オクトラは新作の2をとりあえず買うつもりなのですが、
そっちを始める前にそんなにプレイ時間がかからなさそうなバリアスの方を遊んでみました!!
そしてクリアしました!

続きからネタバレ含む感想です。(明らかなネタバレはストーリーについての項目だけです)


クリアまでのプレイ時間と全体的な評価

クリアまで55時間、プレイ期間は10日間。時間かからないかと思いきや意外とかかった!!

全体的な評価としては…
ゲーム性もストーリーも惜しさが目立つけど光る部分があるし割としっかり楽しめた」です!!

プレイ前の参考にレビューを見てみたら結構ボロクソな酷評もあって、
まあ期待しすぎず気楽にやろう…という気持ちで始めましたが、思っていたよりちゃんと楽しかった!
「作業ゲー」という評価は確かにそうだなとは思いましたが、私としては別に許せる範囲の作業感だったかな。
終盤はちょっと辛くなったけど…(後述)


このゲームの光る部分とは、バリアスデイライフというタイトルの通り
キャラクター達それぞれの人生や生活、色んなお仕事があったりして、それがさり気なく語られているところですかね。

ストーリーの大筋自体はまあRPGにありがちというか、割と予想できる流れでそこまで壮大とかじゃないと思うんですけど、
メインストーリーじゃなくてサブストーリーの日常会話がメインディッシュという感じ。
今作は帝国の本土から未開の新大陸へ来た移植民たちの暮らしについての物語で、本国側の直接的な描写はないんですけど、
そこがどんな社会で、どんな生活があって、新大陸に来てどう人生が変わったか…という話を
メインキャラクターから街のモブキャラまでが少しずつしてくれるという描写です。そこが私は面白かった。

RPGで街の住人全員に話しかけるのが好きな人なら割と楽しめるんじゃないでしょうか。私もそのタイプです。


iPhone版のUIは縦持ちの方がいいかも

今作はSwitch版もありますが私はiPhone版でやってみました!

最初横持ち表示でやろうかと思ったら字が小さすぎて目が疲れたので早々に諦めました。
横持ちはスマホよりもタブレット向きかもですね。
(※以下のスクショは縦持ち表示のものですが余白が大きい画面はトリミングしています)

ちなみにこのiPhone版(iOS/Android版)でも早期購入特典のデジタルアートブックが貰えました。
公式サイトを見るとSwitch版とSteam版での付属は終了したようなのですが、
iOS/Android版を2023年2月14日購入時点でタイトル画面にDL用ページを開くリンクが表示されていました。
Androidではどうなのか確認できないけど同じかな?

DL期限が2023年2月28日までとあるので期限が今日からあと3日ですが…
その日までに買えばまだ貰えるかもしれません。


外征パート(バトルシステム)は歯ごたえあったけどちょっと辛かった

外征パートはこの地図の右上が100%になるまでパーティメンバーがずっと歩いてるのを見守ります。
歩いてるだけでだんだん最大HPが減っていき、ランダムエンカウントは逃走不可。(「撤退」を選ぶと拠点の街まで戻る)
バトルそのものよりは、100%の目的地かボス戦にたどり着くまでにいかに万全な状態を保つかが重要な感じ。

食料とかアイテムとか限られたリソースをどう使うか…って考えるのは歯ごたえあったかも。
このシステムが結構不評だったみたいなんですけど、私はそこまで苦痛じゃなかったかな~…その…中盤くらいまでは…


終盤になってクエスト推奨レベルにパーティメンバーが追いつかなくなってくると、歯ごたえがありすぎてちょっと辛かったです!
終盤は移動距離も長くなるし敵のHPも高くなるし、レベル差があるせいなのか
パラメーターが高い主人公キャラ以外の仲間の攻撃がさっぱり当たらないから主人公1人でチェイン繋ぐことになったりして
時間ばかりかかるようになってしまいました。

主人公以外もちゃんと推奨レベルくらいまで上げたら多少マシになって戦力になったんですけど、
主人公以外は拠点で大金払って1上げて、大金払って1上げて…しかレベルを上げる手段がないので
その大金のために拠点でひたすら仕事をして稼がないとそもそもレベリングができないという…。

バトルも育成も、行き詰まった時にちょっと辛くなってしまう感じでしたね。
システム自体は悪くなかったと思うんですけど、もうちょっと遊びやすいバランスにしてほしかったような。


達成感がある時もあったんですけどね!
食料尽きてゴミみたいな最大HPでボス戦突入しながらも最大チェインで9999ダメージ出して勝てた時なんかは気持ちよかったです。

ちなみにクリア時のキャラのレベルは主人公が35、他は45か48。それでラスボスに危なげなく勝てましたね。
主人公のメインジョブは料理人、サブが学者、神官でした!


ストーリーは終盤入るまでは面白かったけど…(※ネタバレ)

ストーリーの面白さがピークに達したのはクエスト「内密の案件だ」とその後のオライオンが処刑人のジョブを入手した辺りですね。

汚れ仕事をやらされた挙句始末されたオライオンの息子の「それが僕の仕事なんだから!」って台詞や
上の画像のオライオンの台詞で、「お仕事日常モノ」であるこのゲームで
「お仕事」として肯定される職業には「処刑人」まで含まれているのかと唸りました。

仕事の多様性……いろんな日常……まさしくバリアスなデイライフ!!!

上手い!!素晴らしい~~~!!こういうテーマ的に意義のある暗い話は大好きですよ~~!!!!!


他の仲間たちがデフォルトジョブ以外の2つめ3つめのジョブを入手する過程も、
各々の生活や人生の中で新しい目標を見つけたって話になってるんですよね。
(背景がこんなに重いのはオライオンとファナくらいだけど…)
そういうところがこのゲームのストーリーのさり気ない面白さで、好きです。


しかし、上記でここが面白さの「ピーク」と書いた通り…

ここから先のエルフリック皇子まわりの問題の解決の描き方やさらにその後の最終決戦は、結構残念なのです…。


皇子については……私が彼のキャラを気に入っていただけに長くなりましたので次の項目をご覧ください。

最終決戦はまあ、RPGでよくある「ヒロインと人々の命を天秤にかける事になったけどがんばって何とかなる」流れですね。
エフィルが大陸の古代文明と何か関係があるという事は序盤でも示されていたので、ここでやっと回収される形です。

ただ…不老不死の呪いの解決と、エフィルとオルフラムのどちらも犠牲にせず救出する事が
私がこのゲームで気に入っていた「お仕事日常モノ」っていう面白さと上手く噛み合っていないというか、
今までやってきた話とぶっちゃけあんまり関係なくない???としか思えず、あまり気持ちが盛り上がらなかったんですよね…。

もちろん、エフィルとオルフラムが普通に暮らせること自体はよかったね~って思うんですけどね!!
それが何だろう…ストーリー全体のまとめにはあまりなってなくない?という印象でした。


不老不死の設定が少しちぐはぐに感じられたのも気になりました。

首はねて再生できないならそれは不老不死じゃなくてただの不老なのでは…!?!?
再生能力がないのなら、バトルで負けたエルフリックが復活するのもおかしくなってしまう気がする。
戦って負った怪我が治るわけじゃないのなら、いくら死ななくても立ち上がれないのでは??
外征で死んだ人がいないと言ったって、モンスターに生きたまま食べられたりしてれば死んだも同然だし…。

モンスターは不老不死にならないのかよ!?って疑問もあったので(たぶん人間限定なんだと思うけど)
そこも一応明言してほしかったな~…

でも、プレイヤーがメタ的にそういう仕様なのかと気にしてなかったゲーム内の経過年数が実は!
っていう仕掛け自体は面白かったと思います。


魅力的なのに色々と悔やまれる男、エルフリック皇子(※ネタバレ)

続きましては、私がこのゲームで一番推したかったのに何もかも惜しい男こと第三皇子エルフリックの話です。

同じ浅野チーム作品『トライアングルストラテジー』では物語上重要な兵器の名前である「エルフリック」!
『オクトパストラベラー』では劇中世界の宗教の神の名前(詳しくは知らない)だそうですが、
この『バリアスデイライフ』の「エルフリック」は重要人物である皇子の名前です!!

浅野チーム「大人向け物語三部作」で共通する名を冠する男!!
そんな男が……そんな男がこんな扱いなのかよ~~~!?!?!?…という末路を彼は迎えてしまいます。


私が特に惜しく感じているのは、
お前の手腕ならもっとがんばれただろ!!!もっと本気で野心家やれよ!!!!ってところと、
彼との決着による問題の解決が楽観的に描写されすぎている不自然さですね。


うう…私は皇子にはもっとがんばってほしかったんです…

何せ私は利己的な野心ある敵役が好き……応援したくなっちゃうんですよ、そういうキャラは。
(ちなみに『トライアングルストラテジー』ではエグスアム殿が大好き)

死ぬのは別にいいんですよ死ぬのは!!
死ぬまでにキャラクターとして最大限のポテンシャルを発揮できたかどうかが問題なんですよ!!
そしてエルフリック皇子はというと……ちょっと足りなかったかなぁ~~!!!!!

皇子くんさぁ~~あそこまでテンプレ圧制暴君ムーブする必要あった〜〜…??
7年(+プレイヤーが大陸平定までにかかった年数)は猫被れてたんだからもうちょっと我慢できたでしょ…
結局人手と士気が必要だったのは大陸平定までであって、それが済んだら用済みって事だったんだろうけど、
せっかく大半の民衆は騙せてたんだし、わざわざドブに捨てたりせず手札として残しといた方が得だったと思うんだよなぁ……
だって皇帝目指すなら民衆の支持はそりゃあないよりはあった方がよくない……??
あと「不死者でも首をはねたら再生できない」って弱点は事前にいらない部下で実験とかしようよ…
新大陸赴任前に徹底リサーチしたお前ならそのくらいできたはずでしょ…もっと…もっと本気で野心家やってくれよ…!!


しかしまあそこは…「オルフラムが見つからない焦りで判断を誤った」「慢心」「土壇場でそうなる程度の器だった」という
キャラクター性としてぎりぎり納得できる範囲ではあります。
計画的に度し難い脳筋の捨て身になった『戦場のヴァルキュリア』のマクシミリアンよりはマシな残念さです。

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本気で残念なのはやっぱり、そのテンプレ圧制暴君ムーブしだした皇子を
民衆が殺害して統治者の座を簒奪した事が楽観的に描写されすぎている不自然さ
ですね。

いくら皇子がめちゃくちゃやったからと言って、「皇族暗殺を企てたら死刑」って法のある帝政国家の領土で
民衆が皇族を殺害したのに本国から何のお咎めもないうえ、何事もなかったかのように本国から定期船が来て、
なおかつそれを誰も疑問に思わず「悪い皇子をやっつけたから解決だぜ!」って楽観してるのはおかしいですって!!

そうはならんだろそうは!!!!!!!!本国はこのクーデターをどう見てんだよ!??!?
移植民も本国にこれをどう思われてるか気にならないの!?!?!

どう考えても新大陸だけで収まるような事件じゃないのに、描写がその程度で終わってるのが
いやいやいやいや…エアエア…(バリアス語)ってなっちゃってその後の話が頭に入ってこなくなりましたよ…。


しかし…クリア後に真面目に考えてみると、たぶんこの大事件が何事もなかったかのように済んでる事には
きちんと設定された「裏」があるとは思うんですよね。劇中で種明かしされていないだけで。

宮殿の議事堂で聞ける噂話(「本国の話」)で、第三皇子であるエルフリックは皇太子(第一皇子?)に
優秀さを疎まれていたという言及があるし、オライオンとのイベントでも「他の皇位継承者に度々命を狙われていた」と
言及があるので、皇太子は彼を殺すか失脚させる機会をずっと伺っていたんでしょう。

そしてメルハードを修道士の仮面を被った密偵にしたっていう「とある大貴族」っていうのはたぶん皇太子。
メルハードに命令して新大陸でエルフリックの目的を探らせて、あわよくば殺す。
メルハードがエルフリックの排除に積極的だったのもその辺の事情が関係しているんでしょう。
もちろん個人的に横暴を許せない気持ちもちゃんとあったんでしょうがね。
アデレードを民衆の旗頭にしようって提案は民衆も助けるための彼なりの機転な気がしますが、
彼女をすんなり領主代行にできたのは事前か事後に皇太子へ根回ししてたんじゃないでしょうか。

メルハードとのパートナーエンディングで彼が「お前(主人公)に引き留められずに本国に帰っていたら、俺は…」と
こぼしたのは、密命を完遂した彼が本国に帰っていたら口封じに殺されていたって事だと思います。
(ちなみに私はこういう使い捨てのスパイキャラも大好きなのでパーティ内ではメルハードさん推し)

第三皇子が殺されたのに国内に特に混乱が起きてる様子がないのは、
事後に「不正があったので処刑された」って事にしたと考えるのが自然かな~…??


いろいろ考えるとつまり、
自力で自由と未来を掴んだつもりでいる新大陸の民衆やアデレードは実は本国の政争に利用もされている
って「裏」が設定はされているんだと思います。

しかし、あくまで設定上の話……
劇中だけの描写だと、メルハード以外の仲間達が
アデレードを新統治者にできればエルフリックを失脚させても本国からの新しいクソ統治者は来ない」
「本国にとってもエルフリックは邪魔なので反乱起こしても本国からお咎めを受けない」って
勝算をそれなりに確信して挑んだのか、そこまで考えずに義憤だけで挑んで
結果的にうまくいった(メルハードがうまくいかせた)だけなのか、わからないという……。

しかもこれが前者と後者どちらにせよ、移植民に以前のような自由な生活が戻ってくるかどうかが
最終的には「本国が皇族への反乱を見過ごしてくれるかどうか」にかかってしまっているように思えるんです。

移植民の生殺与奪の権を握っているのが本国である感が否めず、
劇中の描写のように自力で掴んだ尊い「自由」だとはどうしても思えない。


宮殿にいる従者もこういう話をしていて、
エルフリック皇子も彼なりに本国と交渉できるほどの力を手に入れたかったんだと思います。

彼のやり方はそりゃあ間違っていたんでしょうが、「本国に従属する力関係からの脱却」って目標自体は正しいと思いますし
これからの移植民にとっても向き合っていくべき課題なんじゃないでしょうか?

だから、これからはアデレードと民衆で力を合わせて皇子とは違うやり方で本国と対等になっていこう!って
味付けのオチなら全然納得できたんですよ。でも……そうなってないんですよ~~~っ!!!!!!!
皇子だけが絶対の悪者でそいつさえ倒せば自由だぜ~~!!って味付けなんですよ!!!!!
メインストーリーの中でその後誰も反乱を見過ごした本国の思惑の話をしないわけ!!!!!!
本国は決して公平な正義の裁定者なんかじゃないってみんな知ってるはずなのに…


本国を見返してやる!!ここで新しい人生を!!って夢を抱いて新大陸にやってきた移植民たちが
おもっっっくそ本国都合の黙認に頼って得た「自由」を得て喜んでいる!!!
こんな結末でいいのか!?!?!?よくないって~~!!!!よくなさすぎる!!!!!!
そんなんじゃ将来的に本国に搾取されるんじゃないかって心配になるよ!!!!

そこが本当に残念に感じられた、皇子との決着の描き方でした……。


そしてさらに私の心に追い打ちをかけたのが、
皇子がいなくても最初からそんな奴いなかったかのように普通に回っているエレビアの生活…
いやゲームの仕様上街の施設が変わらないのはしょうがないんだけどさ…
でも宮殿の従者くんと火使剣兵おじさん!!!!あんたらはたぶん反乱の時皇子側だったよね!?!?
何しれっと自分の地位は守られてんの!?トップの首さえすげ変わればいいの!?『鎌倉殿の13人』みたいでなんか嫌!!!

くっそ~~~悔しい!!!!みんな皇子の事なんか忘れていく!!!!こんなの悔しいよなぁ皇子!!!!!


もう悔しすぎて皇子(死体)にラスボスになって欲しかったくらいです。

もうひと暴れして少しでもこの世界に爪跡を残して欲しかった…!!!!


実際プレイ中も、私は最後まで皇子がラスボスなんじゃね!?ってワンチャンをずっと信じ続けていましたしね…w


皇子の死後のイベントでのロゼルタの「皇子くんがいない『今』しかこの研究をできない」で
じゃあ『後で』復活する…ってコト!?」ってブチ上がり、

コレオの火葬イベントで「不死でも切られた首は戻らない」って聞いても
そんなぁ…いやいや気合いで首と胴体くっつける根性見せろ!!!」って諦めず、

最終決戦でオルフラムの魔力をエフィルに受け止めてもらおうってなった時には
わかった!!!皇子の死体が乱入して魔力を横取りしてラスボスになるんだ!!!!」と勝利を確信したものです。


そんな夢もでかいボールの前に儚くも砕け散ってしまったんですがね……。


いや~~皇子(死体)がもしラスボスだったら彼の詰めの甘さも最終決戦の気持ちの乗らなさもチャラにできたのになぁ~…
本気でラスボスになってほしかった……ダメだったか~~……

結局誰にも慕われず、誰からも死を歓迎され、ラスボスにもなれなかった哀れな道化…
そういう立ち位置のキャラとしての萌えを感じていくしかないのでしょうか。


でも、本当に死を悼む人間が一人もいないってわけじゃないのかも?という事を彼の部下だったロゼルタの描写を見ていて感じます。

彼女はあんまり自分の心情を語らないし、他人に対してすごくドライな部分と人並みの情がある部分が同居しているので
皇子に対してもどう思っていたのか、どうなってほしかったのか読み辛い人物です。
でも彼のことをみんなの前で「皇子くん」と親しみのある呼び方をする時があって、彼に毎年誕生日を祝う晩餐を
プレゼントされていた(でも本人が自分の誕生日を忘れてて皇子も何も言わないから謎の年一晩餐と化していた)
っていう微笑ましいエピソードがあったりするんですよね。

彼女は「終わり」を感じさせるという理由で夕日が好きで、永遠なんてものを選ぶくらいなら何もかも壊した方がマシ…という事を
語っているので、不老不死の呪いを利用しようとしていた皇子とは志が相容れなかったのでしょう。
反乱の時も普通に躊躇なく民衆側に立ちましたし、彼の企みにはいずれ終わってほしかったのかもしれない。

でも、いざ彼の首が斬り落とされて「終わった」瞬間を前に、ロゼルタが「………」って無言でいる描写がわざわざあるんですよね。
果たしてその時、彼女は「スッキリ」したのだろうか?

そこにある無限の行間はなかなか良いものでした。特に答え合わせされない事も含めて。
そういうさり気ない人間関係の匂わせ方はめちゃくちゃ良いんですよこのゲーム…


だからせめてロゼルタだけは、
いなくなってしまった皇子くんのこと、時々でいいから思い出してください…

そういう温かで切ない気持ちにもなれるところに、ほんの少しの救いを感じられました。


しかし、それはそれとして皇子の死体が残ってる可能性はまだありますよね???と思っていたりもしますww

だってねぇ!!死体をコレオみたいに呪いの範囲外で処分したとは言ってないからねぇ!!!!!
まだ…まだあるっちゃあるよワンチャンは!!!
えっどのみち不老不死解呪されちゃったから残ってても無駄だって??そんな事は知らん!!!!!
なんかこう…メカキングギドラみたいにすればいけるでしょ!!!!


くそ~~~っ!!!!もしこのアンケートのタイミングが今だったなら絶対書いたのに!!!!

バリアスデイライフ2ではメカエルフリック皇子が大暴れするんですよね??」って!!!!

(ちなみにトライアングルストラテジーの事とスーパーマリオRPGリメイクどうですかとしか書けなかった)


おわりに

エルフリック皇子まわりの惜しさについて長く書きすぎてしまいましたね…。

でもほんと、このゲームの惜しさって光る部分があるからこその惜しさだと思うんです。
これだけ熱く語れるくらいにはのめり込んで楽しめたって事だと思います!
そんなわけで、「ゲーム性もストーリーも惜しさが目立つけど光る部分があるし割としっかり楽しめた」作品でした。

こんなクソ長文をここまで読んでくださった方は本当にありがとうございました。

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*1:出典: 『バリアスデイライフ』早期購入特典のデジタルアートブックにある浅野智也さんのコメント