えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

FF16 クリア感想

FF16、クリアしましたよ〜!!続きからネタバレ。


クリアまでのプレイ時間と全体的な評価

nagatsukiekifu.hatenablog.com

アクションフォーカスで、サブクエとリスキーモブ狩りも全部やってプレイ時間は68時間。試練は難しすぎて諦めましたw
6月の発売日からプレイ開始はしていたのですが、同人誌の執筆作業も同時期に進めていたので

しばらくして———

からのクリアとなりました!

全体的な評価としては、
ゲームと映像体験の融合、FFの歴史の総決算たる傑作。ストーリー自体は惜しさもあるもののなんやかんや号泣する。
ですね!


アクション楽しかったし召喚獣バトルが最高だった

アクションは必死こいて勝てるくらいの難易度が楽しかったです。
「うわーっ!無理!!」「死ぬ!!」「ちょっと待って!!」って独り言をつい言いまくってしまう歯ごたえ!

最終的なステータスはこんな感じ。

タイタンカウンターが気持ち良すぎて入手してからずっと使ってたんですけど、
オーディン斬鉄剣でパリィするのも気持ち良かった。
ラムウは上手い戦い方がよくわかんなくて裁きの雷くらいしか使わず…ごめんシド……
でもウォールードの人達はせめてアビリティ欄でだけでも仲良くな!(?)ってオーディンと一緒に付けておきました!

クライヴの姿でのバトルも超楽しかったんですが、召喚獣バトルが最高でしたね!

クライヴ時のバトルと比べると難易度は低めで、
プレイヤーはほぼ映像見てるだけな部分もあったんですが、それこそが素晴らしかった。
ゲームとしてのUIが表示されている前提の映像演出」としてめちゃくちゃ良かったなぁと。

ダメージ数値が人間時と比べて文字通り桁違いになってるのが巨大感の演出になってるし、
必殺技名が叫ばれるとかじゃなくて画面に表示されるのが「FFの召喚獣らしい」かっこよさなんですよね。
ゲームだからこそ、FFだからこそできる表現で素晴らしかったと思います。まさにゲームと映像体験の融合でした。
バルナバス様だけ何回か技名叫んでて面白かったんだけど外大陸の文化か何かかな…)


リップシンクが日本語音声と合ってないのは見慣れる

nagatsukiekifu.hatenablog.com

体験版の時に気になったリップシンク合ってなくない!?(英語音声に合わせてるので日本語音声と合わない)って
問題に関しては発売直前の生放送で「今作は先に英語音声を収録した時にフェイシャルモーションも撮っていて、
そこから口の動きだけ日本語と合わせてもかえって変になったので今の形が技術的には最良」といった解説がされていました。

それがあったのでこっちもじゃあしょうがないか~って割り切って遊べましたね。
口を大きく開ける台詞で日本語と合ってないと流石に気になりましたが、全体としては見慣れれば大丈夫な感じだったかな。
英語音声を先に録ったとはいえ、大元のシナリオと台本は日本語で作られているので
「いかにも洋画洋画した日本語」になってるわけでもなく、そこの違和感もなかったと思います。

まあ、「今日本語で大した事言ってないのに芝居がなんか勿体ぶってたな…」って時は
きっと英語だと小粋な言い回しでもしてるんだろうな…って逆算したりなんかしましたがw


ストーリーとキャラについて

「人対人」の話じゃない事はわかるけど、人同士の敵対関係がちょっと大味だった

国いっぱいあるから各国の思惑!政治思想の対立!とかが見られるのかと思いきや、そこはそうでもなかった。

このゲームに登場する為政者、権力者はだいたいやる事が極端にカスだったり、国自体どうでもよかったり、
アルテマに操られてたりするので、そこら辺は大味だったかな。登場する国全部体制崩壊するしな!!
まあ、そこは物語がそもそも「人対人」じゃなくて「人対神」の構図だったので、
人同士だけの争いはあんまややこしくしていかない方針だったのかも。

ドミナントは政に利用される」って世界観の中で実際に劇中でやってるのは神という上位存在に利用される話なんだけど、
個人的にはもうちょっとドミナントという超常的な力を前提とした人同士の争いや政治劇も見たかったかな~。


人同士の争いの話じゃないからか、プレイヤーがクライヴとして経験するドミナント同士の戦いも
「人対人」としての面白さは……そんなにない感じ!!

ベネディクタも、フーゴも、ディオンも、戦う時クライヴ目線では「事情のよく知らん奴がなんか暴れてる」だし、
正気じゃなかったり都合よく誘導されてる被害者の側面がでかいから、
プレイヤーとしても「うおおおお前を倒す!!」よりは「うわ~なんかかわいそ~…」って憐れんでしまった。
これはちょっと残念なところでもありました。召喚獣バトルそのものはすごく面白いのに、
「物語の中のキャラクターとの対決」としてのドラマは結構浅く感じました。
フーゴは一応隠れ家のみんなの仇ではあったけど、妄想の中のベネディクタ(全裸フリー素材)ばかり見て
簡単に騙されてる滑稽さや憐れさの方が目立ってて、因縁の対決!っていう程のものには感じなかったような…。

ディオンは味方になってからの大活躍(飛び降り変身またやってくれた!)でだいぶ格を取り返した感がありましたが、
そうすると「敵対したまま終わったドミナントの出番はイマイチだった」という結論になり、
RPGにおいて敵キャラとの戦い甲斐を求める私としては、こう…もうちょっと何とかならなかったのかな~!?という気持ちです。


バルナバス様は全裸芸に爆笑するも最終的にすごく良かった

でもバルナバス様だけはちゃんと魅力的な敵キャラクターだと感じられました!

いやまあバルナバス様も正気じゃないというか、一番正気じゃない人なんだけど……
正気をもって正気をなくしてる(?)みたいな……自分の意思でアルテマに尽くしてましたからね!
スレイプニルバルナバス様大好きの頭おかしい人外忠臣だったのでとても良かった)

ずっと自我なんて捨てろ捨てろミュトスミュトス言い続けて、
最後にクライヴの事「ミュトス」じゃなくてちゃんと「クライヴ・ロズフィールド」って呼んでくれたり、
戦いのさなかで「楽しい」って気持ちを思い出して、勝手に満足して死んでいくっていうのがとても良かったです。


(※観光エンジョイ自撮り風のスクショしかなくてすみません)

ウォールードの要塞や王都がすごく立派なのも彼の人生や空しさを思わせました。
不老の王としてたった一代で築いた威厳に満ちた街並みで、門の鉄格子なんかも他国と明らかに違って進んだ技術っぽくて、
でかい要塞も船も騎馬軍団もあって、こんなに強い軍事国家を作って、建国当初は熱い気持ちがあった事が語られてるのに……
それが全部どうでもよくなってあっさり贄にできてしまったんだ……って物悲しさがあった。
ずっと人生つまんなかったんだろうなぁ……なら最後に人たる生を感じられて幸せだったんだろうなぁ。
良かったなぁ、全裸の印象の強い変な奴だったけど……

召喚獣オーディンFF13の主人公ライトニングのイメージも大きいのですが、
今作のバルナバスとしてのオーディンも独自のキャラが相当立っていて素晴らしかったです。

ウォールード時代のシドがバルナバスやベネディクタと何があったのかはふわっと想像できる程度しか語られてないんですけど、
がっつり掘り下げても面白そうなので、有料DLCでその辺をやってほしい気もしますね!
アルテマが直接指示するようになったのは恐らくクライヴ(ミュトス)が生まれたか覚醒した?以後くらいで、
シドが「狂った」と感じた大きな変化があったのもその頃からなんでしょうかね。


号泣するのは兄弟の絆とサブクエ

何がそんなに号泣するのかというとクライヴとジョシュアの兄弟の絆サブクエですね!!

兄弟の絆に関してはもう……ね……

このシーンのジョシュアの「ずっと守ってくれるんでしょう?」とか…ぼろぼろ泣いちゃって……
ジョシュアが生まれた時からの回想シーンもさぁ……
クライヴはこれまで何度弟を抱きしめた事だろう……

そして、今作はサブクエのストーリーがだいぶ世界観やプレイヤーの感情移入を支えているのかなと思いました。

メインシナリオの国同士やドミナント同士のストーリーは上記の通り大味な部分も目立つのですが、
その分、ほろっと泣けるような繊細な話はサブクエに充実していた印象です。
この世界の末端に暮らしている人たちはどう生きて、どう死んでいくのか…とか、
クライヴと周りの人達との繋がりが広がっていくのが見られました。
そうしてサブクエを積み重ねて集まった「思い出の品」がまた…ウゥゥーーッ…!!ってなる良い仕組み。

サブクエをやってるかどうかがメインシナリオ最終盤のプレイヤーの気持ちに重大な影響を与えるのが良かったですね。


ファイナルファンタジーが溢れ出している

あとはもうゲームのあらゆる部分に歴代FFネタが散りばめられていたのがすごかったですね!!
イベント演出、技、武器、アイテム、リスキーモブ……
劇場版『仮面ライダージオウ Over Quartzer』の「平成が溢れ出している」概念的に言うと(言うな)、
ファイナルファンタジーが溢れ出している」っていうか…

個人的にはFF8オーディンへの「斬鉄剣返し」を拾ったのがお気に入りですね!そんなのも拾うの!?っていうw
あと、今作は回復アイテムとしての「フェニックスの尾」はないんですけど
ゲームオーバー画面でコンテニューすると画面のフェニックスの、まさに尾が燃え上がる演出があって、
それが実質的な「フェニックスの尾」になっているし、ジョシュアの加護がクライヴを守ってくれているんだなとも
感じさせてくれるので、すごく良いUI表現でしたね。

そんなにも歴代FFネタに溢れていながらも「クリスタルの加護を断ち切る」っていうアンチテーゼ的な事してんのがまたすごいし、
「発売前トレーラーにも映ってた本、まさか『ファイナルファンタジー』って題名じゃないだろうな…(わくわく)」って
怯えてたらやっぱりそうだし、極めつけには……


「こうして、クリスタルを巡る探求の旅は終わった」


なっ……ファイナルファイナルファンタジー!?!?

えっすごいもうファイナルファンタジーの最終回じゃんこれ!?!?!?FF終わっちゃったどうしよう!!!!
こんな事してFF17作る人が困りませんか!?!?!?

本当に「FFの歴史の総決算」をやってやるぞ!!っていう姿勢と覚悟を強く感じました!!


おわりに

というわけで、
ゲームと映像体験の融合、FFの歴史の総決算たる傑作。ストーリー自体は惜しさもあるもののなんやかんや号泣する。
そんなゲームでした。

「普通のRPG」としてはストーリーに惜しさも確かに感じたんですが、
上記で私が惜しいと書いたところ以外の加点がめちゃくちゃ高く、何よりも「FFとして」の執念のような情熱がありました!!
総合的にはもう間違いなく傑作だなと!!楽しませてもらいました!!!有料DLCも楽しみにしてま~す!!

© 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.