えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月 赤焔の章クリア感想

3周目、赤焔の章クリアしました~!これで3ルートコンプです!!

以下ネタバレ感想。



プレイ時間とか

nagatsukiekifu.hatenablog.com

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ここまでの累計プレイ時間は138時間。2周目と同じくらいの時間(35時間くらい)でクリアできましたね。


ストーリーやキャラクター描写について

原作を象徴する要素の見せ方が面白かった赤焔の章

赤焔の章は3ルートの中でストーリーとしては一番面白かった感覚でした!

青燐と黄燎では原作とは全然違う戦いの流れになっているけど、
赤焔は闇うごと手を切るってこと以外の、宣戦布告してフォドラ統一を目指す流れは原作と同じです。
その流れの中で、原作を象徴するような要素がうまいこと入っているなぁという印象。


14章のアリルでの三国三つ巴の戦いはこれぞ風花雪月!!といった感じでブチ上がりましたね!
「天と地の境界」が流れて鳥肌立ちましたよ~。図らずも赤焔の章を最後にやって正解でした。

原作のグロンダーズ会戦と違ってクロードが王国もちゃんと殺す気で来てるのもよかったですね。

原作だとクロードってエーデルガルトの覇道とディミトリの復讐ゴリラっぷりのインパクトのせいで
一人だけまともな奴みたいな、汚れ役をやらずに済んでしまったみたいなところがあったんですけど
無双のクロードは食わせ者っぽい一面を見せてくれていい感じでした。


最終ステージがガルグ=マクっていうのも良かったですね。

赤焔でも他の2ルート同様三国の決着はつかないものの、
原作で動乱の時代の幕開けとなった帝国のガルグ=マク襲撃を無双での幕引きにして終わるっていう
構図がなかなか美しかったです。


原作の紅花の章で個人的に物足りなかった部分がだいたいあって満足

赤焔の章は原作の紅花の章でイマイチだった部分を拾ってくれるような内容で、そこの満足度も高かったです。

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紅花の章は、「プレイヤーの心の耐久力チャレンジをする地獄ボーナスルート」としては屈指の楽しさだけど
「主人公がエーデルガルトと共に歩む物語」としてはイマイチ…というのが私の評価です。

主人公とエーデルガルトが心を通わせる場面がラブコメみたいな方向性なもんだから、
戦記モノの本筋から浮いてたというか…プレイヤーはディミトリやクロードを殺す覚悟を決めて覇道の相棒になりたかったのに、
実際に主人公が寄り添ってるのはエーデルガルトの覇道じゃなくて少女の心だけなのでは??っていう。
覇道の相棒はヒューベルトだけで十分じゃん…というプレイヤーのモチベの置き場所に困る感じ。

それが紅花の章の「主人公がエーデルガルトと共に歩む物語」としてイマイチなところでした。


今作の赤焔の章では、主人公シェズが恋愛対象じゃないのでラブコメも特に始まらず、
ちゃんとエーデルガルトと共に覇道を歩む事ができた感があってすごく良かったです。

お前の信念が正しかったのか、未来は誰にもわからないがここに確かに救われた人間がいるんだぜ…!!
これだよこれこれ!!こういうのが見たかったんだよ!!!


ヒューベルトとフェルディナントの程よい距離感もよかった

無双でのヒューベルトとフェルディナントの関係性も何気にすごく良かったです。

この2人は原作では特にコンビとして推していたわけでもなく、
「支援上げたら急にラブラブになった」っていう印象でどう解釈していいか困惑していたのですが、
無双では程よく緊張感を保ったままお互いを意識して気にかけているって距離感で、すとんと関係を理解できたような。

お互いの父親との向き合い方が対比されていたのが、
原作でありそうでなかった要素に焦点を当てていて面白かったですね。
フェルディナントは13章ではもう一人の主人公みたいで熱かったです。


3周目にして初めて灰色の悪魔さんを倒すルートを選んでみた

今回は初めて灰色の悪魔さんを倒してみました!
敵対してもなんやかんやザラスの闇に飛ばされるのかなと思っていたら、そこはまるまるカットになるんですね。

ザラスの闇はありがたいオマケ要素程度の三級長の共闘や会話が見られるものの、
3ルートとも共通の内容でそれぞれのルートの話の流れ自体はぶった切ってしまっているので
カットされた方が話全体がすっきりまとまった印象だったかもしれない…w


そしてザラスの闇がカットされたので14章のアリルの会戦で普通にクロードが死にました。

…が、その後の拠点会話とかナレーションでも誰も同盟は盟主を失ったって話をしなかったので
死んだ場合の差分は特に作られていない様子。

じゃああの会戦で悪魔さんの分岐関係なく確定で死ぬのってもしかしてシルヴァンだけ…??なんかかわいそう…。
でもせっかく(?)三つ巴の殺し合いするのに敵将みんな撤退じゃちょっと肩透かしですからね。
シルヴァンは殺し甲斐のある男なので(?)一人しか死亡扱いにできない時に選ぶにはもってこいな逸材なのかも…。


あとはたぶんこれ灰色の悪魔さんを倒すルートでしか見られない会話なのかな?って思うんですけど、
アリルの会戦前のクロードとの会話が切なくてよかったです。

「先生」になれなかったベレス/ベレト。
特別な相棒になれたかもしれない気配を感じながらも、もうすれ違ってしまった運命。
原作のイフとして良い場面でした。他の2ルートでも別の級長との会話があるのかな?

悪魔さんは仲間にするとそれなりの面白さはあるもののあっさりなので、
敵対したルートの方が話としては好みかもしれないですね。


3ルート終えての総括

3ルート終えたし、これにて『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』は完了としたいと思います!

3ルートそれぞれの評価を自分なりにまとめると、
「主人公と級長」のストーリーとして一番面白かった、かつ原作要素の見せ方が上手かったのが赤焔の章、
「先生と出会えなかった級長」のストーリーとして一番面白かったのが黄燎の章、
キャラクター達の別側面が見られて一番ありがたかったのが青燐の章

…という感じですね。


勢力別に一番使ってて気持ち良かったキャラを挙げると、
帝国はヒューベルト、同盟はクロード、王国はシルヴァンですかね。

ヒューベルトは個人スキル「闇の楔」がまんべんなく攻撃できて気持ち良かった。
クロードはドラゴンロード・バルバロッサの乗ってるドラゴンの火炎放射の反則技感が面白くて好きでしたww
あれで相性上は弓で攻撃した扱いになるのがおかしいだろってww

シルヴァンは個人スキル「快刀乱麻」とパラディン系の兵種アクションと「セイヤー!」のボイスを総合した
快刀乱麻壁ハメセイヤーが最高に気持ち良かったですね。

兵種アクションの突進はパラディンまでのブンブンブンブン!!!じゃないと気持ちよくなくて、
ホーリーナイトの槍振り回さない突進モーションだと物足りなくてわざわざパラディンに戻してました。
あとパラディンの方が「セイヤー!」って言う確率?が高い気がした。
シルヴァンの「セイヤー!」って掛け声は原作の時からなんか清涼感があって好きだったので無双でも続投で嬉しかったです。


そんなわけで『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』、とっても楽しめました。

世界観やキャラクター達の原作では拾いきれなかったポテンシャルを活かしながら、
「あくまで原作からの派生作品、オマケ」という枠を出ないようにしつつ殺し合いがちゃんとエグい。
作り手側がこだわったであろう姿勢がきっちり伝わってくる作品で、面白かったです。

フォドラに生きる彼らともう一度会えて嬉しかった!!