えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

ファイアーエムブレム無双 風花雪月 黄燎の章クリア感想

2周目、黄燎の章クリアしました!!
以下ネタバレ感想です。


プレイ時間とか

nagatsukiekifu.hatenablog.com

1周目からここまでの累計プレイ時間は103時間。1周目は70時間くらいかかっちゃったけど、
2周目は進軍の号笛使えたり拠点強化しなくていい分半分くらいの時間でクリアできましたね。

青燐は帝国軍の説得だけ控えても仲間が増えすぎてクリアまでに支援会話が全員分は埋まらなかったんですが、
そこまで仲間が増えない黄燎も最初から交流回数最大でもギリギリ埋められた感じ。
まともに支援会話埋めようとすると遠乗り行く余裕があまり残らないのがちょっとキツキツだなぁ…。
遠乗りクイズが難しくてなかなか1回で全問正解できないから、もっと行きたいんですけど。


信頼できる唯一無二の相棒、「きょうだい」を得られなかったクロードの物語

ここからストーリーの感想。
無双では「クロードが持つ負のポテンシャルがめっちゃ発揮されてしまった」という感じですね!!

今作での彼は「中央教会の排除」を目的にしていて、1周目の青燐でちらっと聞いた時にも驚きました。
でも先生が先生として存在しない世界だったら、確かにそれを選ぶだろうなぁ~…と。

「フォドラの価値観をひっくり返したい」って志自体は原作と同じなんですよね。
原作(翠風の章)では結果的にレア様が隠居して先生がその立場に替わるみたいになるので、
クロードが排除しなくても教会の改革ができるし、クロードがフォドラの王にならなくても先生がなってくれる。
原作の先生とのペアエンド後日談こそが、クロードにとって一番理想的な野望実現の形だったんでしょう。


無双のクロードはもちろん今の自分にできるベストを尽くしているけれど、
「それが本当にクロードのやりたかった事なのか?」って事が強調されている印象でした。

仲間に策を話さないのも、協力相手が絶対に裏切らない、失敗しないって信じられないから。
「絶対に信じられる相手」ってものがいない。かわいそうなやつ…。

いや、もちろんずっとこうじゃなくて最終的にみんなに「もっと信じろよ」って怒られて
ちゃんと相談するようになる話ではあるんですけどね。


他者を好きになるけど信じ切ることができない。仲間のために死ぬまで戦うって感情が理解できない。
先生…「きょうだい」という唯一無二の相手を得られて初めて100%救われる。

彼のそういう孤独は原作(特に紅花の章)でも感じられましたが、
無双で「やっぱ先生がいた方が幸せなんだなこいつ…」という説得力がますます強化されたような。


王国の騎士道との衝突

同盟(連邦国)から見て何の恨みもない王国を侵略する」というストーリー中盤は
マジでプレイヤーのモチベが上がらなかったんですけど、

ゴーティエ辺境伯の最期にぼろぼろ泣いてしまい…

この辺りから辛さが臨界点突破して逆にブチ上がりました(?)


無双ではおとなしくなったと思われたシルヴァンの激しい感情が少し垣間見られたのも良かった。

シルヴァン、自分の家庭環境には本気で苦しんだろうに仇を憎むくらいには父親を愛していたんだなぁ…。
イクランも憎みきれてないし、なんやかんや家族を嫌いになれないせいで色々我慢して独りで傷ついた部分はあるんだろうけど、
悪人に堕ちず、こういう根っこの「いい奴」さを持ち続ける事ができたのは尊敬できるところだと思う…。


…ってなんのルートの感想だっけこれ??

湿っぽい王国は敵対した時もおいしい立場なのでついつい書いてしまった…。


いやでも、王国勢のこういう「仲間のために命を懸けられる」タイプの絆の強さって、
クロードにとって一番苦手というか、相容れない価値観だと思うのでそことの衝突が見られたのは
クロードの物語としてもかなり面白かったです。

原作だとディミトリとクロードって直接的な対立はせずに済んだけど、
じゃあディミトリが復讐ゴリラにさえならなければ二人は仲良くできるのか?というと
別にそんな事もねぇけど???という可能性が見られました。良い対戦カードだったと思います。


無双は「三国の決着はつかない」ストーリーっぽい?

青燐は一番盛り上がったのは中盤の王国内の内乱までで終盤はやや消化試合感があったのですが、
黄燎も「もし先生がいなかったら」「もうひとつの可能性」として一番の見どころになっているのは
中盤のランドルフ見殺し事件とか王国との対立だったかな。

黄燎の終盤は青燐よりもちょっと盛り上がりどころがあって、
ラスボスのレア様が原作の紅花よりも冷静に信念を持って戦った版って感じでそこは好印象だったんですけど!

でもやっぱ「ゲームとしてラスボスはいるけど一番やりたかったのは中盤辺りの展開なんだろうな」という印象。

そして青燐に引き続き黄燎も三国の決着はつかない結末。
クロードはレア様討って張り切って戦争終結RTAのタイマーストップボタンを押したのに
エーデルガルトとディミトリはAny%を遊んでいるつもりはなかったようだ…。


赤焔はこれからやるけど、無双のストーリーは「三国の決着はつかない」ものなんでしょうかね?
スッキリ終わってしまったら原作の上書きみたいになるし、そこはあくまで外伝、原作のおまけとしての線引きでしょうか。

原作を否定しないようにしつつ、原作で拾い切れなかったポテンシャルを活かしながら
ちゃんとエグい攻めたシナリオ構造で、よくできてるな~って思います!!!

そんなわけで超辛いけど面白かったです、黄燎の章!!!!


さて次は赤焔の章!今作は4ルート目があるって聞かないしこれで最後かな?
2周目も灰色の悪魔さんを仲間にしたので、次は恐る恐る倒すルートに行ってみましょうかね…。

がんばりま~す!!!