えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

君たちはどう生きるか 感想

宮崎駿監督作品最新作の『君たちはどう生きるか』を観てきましたよ~!
素直に面白かったし私は好みでした!!!


当方のジブリ歴はまあ人並みに子供の頃トトロとかラピュタとかナウシカとかもののけ姫見てて…
一番好きなのは千と千尋、大人になってから読んだナウシカの原作マンガは大好き、
しかし最近の作品で刺さったのはコクリコ坂とマーニー(特にマーニーはめちゃくちゃ好き)、
駿さんのポニョと風立ちぬは面白かったものの個人的にそこまで刺さらなかったかな…という感じ。

だから駿監督作品なら絶対面白いぜ!ってほど駿マニアじゃないかもしれない…
君たちはどう生きるか』もすげぇ意味わかんなかったらどうしよう……とドキドキしながら観に行きました。


そしていざ観てみたら……素直に面白かった!!!!

こういう不気味で気持ち悪くてでもワクワクする変な世界…これが子供の頃に感じた「ジブリ」だ~!!って!
日常に現れる非日常、塔を見つけた時の「この向こうに知らない世界があるんじゃ?」って予感、
父は自分よりも継母を愛しているのかもって不安…変わっていく心…全部台詞じゃなくて映像で伝わるのが素晴らしかった。

テーマとかメッセージ性もスッと入ってきて良かったですね。
美しい世界への憧れはあれど、人間の穢れを否定せず今ある世界を生きていく…
ナウシカの原作もそういう結末でしたけど今作もそんな感じで、
駿さん作品の根底にはその信念が変わらずにあるんだろうなぁと思いました。好きなメッセージ性です。

君生きバードことアオサギは結局どういう存在だったんだろう…と考えましたが、
彼は眞人を塔へ誘うための存在、眞人の「ここではない別の世界」への願望、
実母が生きているのかもしれないという期待の象徴なような気がします。
そんなアオサギと仲良くなって「友達」になれたっていうのは、眞人の現実に対する前向きな心境の変化を表しているのかな?


「現実から異世界へ行って帰ってくる」っていう構成としては『千と千尋の神隠し』を思わせたりもするけど、
こっちは千と千尋ほどワイワイガチャガチャなノリじゃないのでやや地味かもしれない。
でもじっくりと沁みて来るような…駿さんのこれまでの集大成たる映画だと感じました!!面白かったです!!

あとは眞人の父親演じるキムタクの声がめちゃくちゃ池田秀一さんに似てる事がすごかったですね~!!
「すごく池田秀一みたいな声が聞こえるけど池田秀一じゃない事はわかる…誰!?」って思ったらキムタクだった。