えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

待ちに待った『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』サントラ

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アレスの天秤』『オリオンの刻印』のサントラがやっと発売されました!!!!!!!


ず~~~~っと待ってました!!!!!!!!
アレスの天秤』ゲーム版が発売延期永久コンボに突入していった時にもまず
もうゲームはどんだけ延期してもいいからサントラだけでも早く出してくんないかな…」と思っていたくらいです。


nagatsukiekifu.hatenablog.com


『オリオンの刻印』でいろいろあって心が折れてしまい、『イナズマイレブン』シリーズの
今後のメディア展開にももう期待が持てなくなっていた(というか現在進行形で期待できなくなってる)んですけど、
唯一このサントラだけは100%素直な気持ちで心待ちにしておりました。光田康典さんの音楽が大好きなので。


年末休みに入ってやっと全曲じっくり聴く事ができましたが、いや~素晴らしかったです…。

アレスのを聴くとアニメ本編の熱かったところを思い出して楽しくなり、
オリオンのを聴くと曲の良さと実際のアニメ本編の良くなかったところのギャップに悲しくなったりして、
通しで聴いてるとちょっと精神状態がジェットコースターみたいになるんですけど…。
それでも、アニメ本編でこの曲かっこいいな~!って覚えていた楽曲をやっとフルで聴く事ができた喜びの方が上でした。


特に楽しかったのはテーマ曲当ての答え合わせ!!!

2018年4月に発売された「『イナズマイレブン アレスの天秤』公式ワールドガイド」のインタビューで
光田さんが「灰崎のテーマに苦戦した」と語っていたことから、私は「じゃあ野坂のテーマとかもあるんだろうな~!!」と、
どれが何のテーマ曲かなぁと予想しながらアニメ本編を見ていたのです。

というわけで以下、特に予想に躍起になっていた曲の感想です。


「窮地においこまれたイレブン」

アレス屈指の名試合、星章VS木戸川清修で野坂が「それが連携だ」と言ってから覚醒した灰崎の猛攻が始まるシーン、
そして星章VS王帝月ノ宮で試合開始の一瞬で灰崎が野坂に抜き去られるシーンで流れていた曲です。
運命が交差するようなシーンで使われていて、なおかつめちゃくちゃカッコイイので
これが『アレスの天秤』のメインテーマだと思っていました。

実際のメインテーマは別の曲の「アレスの天秤」なのかなと思うんですが、
この曲はその「アレスの天秤」と同じメロディーが激しいアレンジにされているんです。
つまりメイン戦闘曲…実質メインテーマって事なんじゃないでしょうか!!!!(なので予想当たり!!!やった~!!!)


「野坂悠馬の切望」

これが野坂のテーマでした。

ちなみに私はこれを「西蔭の電柱パンチと壁ドンのテーマ(仮)」と呼んでいました。

西蔭が「どうして俺じゃなくあんな女に!」と今日の格言を叫びながら電柱を殴るシーン、
「俺はあなたともっと一緒にいたい!」と同じく今日の格言を叫びながら野坂さんに壁ドンされてしまうシーン、
西蔭の伝説の名場面で使われていた楽曲だったので……。

まさか野坂さんのテーマだったとは……。

(野坂のテーマが野坂不在の場で野坂を独占できない嫉妬に怒り狂ってるゴリラに対して使われるの面白すぎない???)


「王帝月ノ宮との熱き戦い」

私が野坂のテーマだと予想していたのはこっちでした。

アレス24話で西蔭が野坂に惚れた理由を思い出したと語ってから野坂と二人で歩きだすシーン、
アレス最終回で野坂が御堂院を追い詰めているシーンの最後らへんに使われていたので。

しかしながら、これも実質野坂のテーマと言えるのです!

「野坂悠馬の切望」のメロディーの部分部分が、野坂のモティーフとしてこの「王帝月ノ宮との熱き戦い」に加え、
「王帝月ノ宮~囚われの中で~」「禁断の技」「最終戦~本当の決意~」でも別アレンジで使われているので、
まあこの辺は全部野坂のテーマと言っても過言ではないのです。(なのでこれも予想当たり!!やった~~!!)


でも驚いたのは、フル版で聴いたこの曲がアニメとはかなり印象が違った事。

アニメで使われていたのはあくまで中盤の転調してからの壮大ながらも少し穏やかなメロディーの部分であって、
フルだとイントロがどう聞いてもラスボス戦闘曲というかなり激しいものだったのです。
ゲームで言うイベント曲かと思ってたら戦闘曲だったのか!!という衝撃。


しかもこれ、一番興奮するのがイントロのメロディーが「野坂悠馬の切望」のイントロと全く同じなところ。


参考資料:「野坂悠馬の切望」使用シーン(壁ドンのところ)(※再生開始位置合わせてあります)


参考資料:このページでの試聴だと「王帝月ノ宮との熱き戦い」のイントロから聴けるようです
music.oricon.co.jp


「野坂悠馬の切望」では寂しげなピアノだったイントロが、
「王帝月ノ宮との熱き戦い」ではジャーンジャーン!!!!っていうラスボス皇帝感MAXなものになっているんです!!

光田さんのライナーノーツによればここでのギターの唸りは「野坂の心の歪み」を表現しているとのことで、
アレスの天秤』のラスボス、悪役としての野坂の魅力がたっぷり詰まっているわけです!!!!
「野坂悠馬の切望」とこの「王帝月ノ宮との熱き戦い」はトラックも並んで収録されているので、続けて聴くと
あのかつて寂しい目をしていた子供がこんな立派なドS皇帝に!!という感動とギャップ萌えが味わえる!!

それでいてアニメで使用されているヒロイックな転調パートもあるという、
野坂悠馬という男の善と悪が等しく表現された素晴らしい一曲です。収録曲の中で一番好きですね。
やっぱり野坂さんは光と影が同居しているところが本当に魅力的なキャラクターだったと思います。


この3曲がアレス放送当時から特に曲名が気になっていたものでした。やっと知る事ができて嬉しかったです。


他にも、灰崎のテーマである「灰崎の復讐」のメロディーが灰崎と茜のテーマ(「灰崎と茜」)や
星章のテーマ(「宿敵!星章学園」)にも入っていたり、
「烈しい闘争心」では灰崎のメロディーと野坂のメロディーが織り交ぜられているし、
オリオンの方のサントラでは「熱き試合」が初代サントラの名曲「発動!バーニングフェーズ」と雷門(円堂)のテーマの
オケアレンジ版だったり、「野良サッカーバトル」では初代の試合曲とアレスからの試合曲のメロディーが入っていたりして…。

メロディーの使い方が本当に良くて、やっぱり光田サウンドは最高だぜ!!!!ってなれるサントラでございました。


以上、『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印 -ORIGINAL SOUNDTRACK & MUSIC BEST-』の感想でした。



………。


いや~……


なんか……


久々にイナズマイレブンに関する事を絶賛できて少し心が救われました……。


音楽はどうあがいても絶賛する要素しかないので助かります……。
アニメ本編の方で最後に話が面白いと感じられて絶賛できたのはオリオン32話のアメリカ戦、
話はさておき最後に機嫌が良くなったのは35話の西蔭の台詞が多かった時、41話のKAMAKURA D披露回でしょうか。

このブログで毎週のようにオリオンのつまらなさについて長々と書いてきました。
見るのをやめる事も選べなかったし、黙って我慢しているよりは書いてスッキリした方がマシだと、
自分でやると決めてやっていた事ですが……やっぱり絶賛する方が書いていて楽しいです。当たり前ですが。

オリオンの内容はいちイナイレファンとして、絶対に面白いと言いたくないものでしたし、
あんな内容のアニメを自信満々に世に出した日野社長やシナリオに関わったスタッフさん達の判断には理解に苦しみます。
明日人・灰崎・野坂を主人公とした新しい物語をあんな形で終わりにした事も、
過去作人気に頼った懐古コンテンツ路線に変更したとも思えるような今の守りに入った姿勢も、私は応援する気が起きなくて…。


といった具合に、私は「イナズマイレブンを楽しむ」って事がもうできないのかなぁとずっとモヤモヤしていたので…
そんなところにこのサントラが発売して、もう一度楽しい気持ちを思い出す事ができて本当に良かったです。

いろいろと萎えてしまった気持ちは変わりませんけど、楽しかった思い出があった事は忘れないようにしたいですね。


アレスの天秤』からタイトルが変わってしまったゲーム版に関しては、アレスのシナリオベースですし
サントラ聞いて「これをゲーム音楽として聞いてみたい!」って気持ちが少し沸いたんですが、
基本は以前と変わらず「発売された時に気が向いたら買うかな~」って感じですね。

ただ、「2020年春発売予定」と言っていたのが公式サイトでさり気なく「春」と書かず「2020年発売予定」になっているし、
実際に発売されるのはまだまだ結構先かもしれませんね…。
発売日が決まる段階になるまでは期待も不安も抱かないようにとりあえず存在を忘れておきましょうかね。