えきふの夢

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イナズマイレブン オリオンの刻印 9話感想

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イナズマイレブン オリオンの刻印 9話「皇帝の帰還」感想


おかえりなさい、野坂さん!!!

帰ってきた野坂さんのドSの健在っぷり(むしろ悪化してる)と西蔭の驚きの立ち直りの早さ、
二人の怒涛の新必殺技の嵐、おそろいの月関連の技名、突然サムライパフォーマンスしだした野坂さん
ついに女神(アルテミス)と化した元ヤン美人ゴリラ西蔭でもう騒ぎまくりの楽しいお祭り回でした。

が!!後から冷静になるとストーリー的にはどう解釈していいものか迷う部分が多いという不思議な回でもありました。

以下、項目を分けた感想です。


~鬼道と野坂のやり方は何が違うのか?~

一星を手を汚してでも排除しようとして、返り討ちにあってしまった鬼道…。
7話で「(鬼道なら)もっとスマートにやってくれると思ってた」と監督は言いましたが、
鬼道から司令塔のポジションを引き継いだ野坂のやり方は果たして…!?


清々しいほどの極悪非道で爆笑しました。


鬼道 野坂
ボコボコにした相手 1人(一星) 相手チーム全員
ボコボコにするのに使った刺客 2人(灰崎とヒロト) 味方全員
刺客に手を汚させる合意 あり なし


えっ…????あれっ????鬼道よりやってる事ひどくない……??????


グリッドオメガも青くなって正義バージョン(?)になったのかと思いきや
全然相手チームを地面に叩きつける残虐技のままなうえそれを味方を騙して使わせるし、
言葉によるマウンティングもわざわざ相手のプライドをズタズタにする舐めプシュートもドSそのもの。

こいつ、人をいたぶる事を楽しんでやがる!!「手が滑った」どころの騒ぎじゃない!!!!

結局、逆に鬼道は心がきれいすぎたって事なんでしょうか??
手を汚すのは同じでも、鬼道は正面から挑んでしまったと?
ジャッジの不正にも気を配り、味方すら利用する狡猾さ、冷酷さが監督の言う「スマート」だったんでしょうか?
鬼道もジャッジスルーが十八番の帝国学園の出身ですし、
そういった戦い方が鬼道にはできなかったはずはないと思うのですが、
7話の監督の台詞にもあったように豪炎寺や円堂に手を出された怒りでそれができなくなったって所でしょうかね。
現時点ではとりあえずそう解釈しました。

私はこれが新シリーズである以上過去作キャラよりは新作キャラに活躍してほしいと思っているので、
過去作の人気キャラにも容赦のない展開自体は結構楽しんでいる方なんですが…。
ただ…やっぱり鬼道の退場はもう少し丁寧にやってほしかったかなぁ~という気もします。

本来汚い手段にも手を染められる奴が情を知ってある意味弱体化してしまう…っていうシチュは
熱いので好きなんですが。実際の描写としては肝心の円堂が鬼道が侮辱されてる時も怒ってくれなくて
豪炎寺もほとんどノーコメントだったうえ監督の説明台詞で終わってしまったので、
鬼道が一人でキレて空回りしてるようでかわいそうでした。
もうちょっと鬼道、友情に散る!!感が欲しかったかも。


~野坂悠馬のただやりたいサッカーとは何なのか?~

「皇帝じゃなくてもいい…ただサッカーがしたい…」と尊いノローグを挟みつつ
笑いながら敵を蹂躙し凌辱する野坂さん。

アレスの星章戦のあと涙(実質)を流していたのは一体何だったのかってレベルの性格の悪さである!!!!

野坂が本来やりたいサッカーがどんなサッカーなのかよくわからなくなってしまったんですが、
野坂の手段を選ばないサッカーはかっこよくて大好きなので、全然丸くなってなかったのは正直めっちゃ嬉しかったです!
悪役とかが改心して戦い方も丸くなっちゃうのに寂しさを感じてしまうタイプなので。

野坂はなんだろう…正々堂々と戦ってくる相手を一方的にボコボコにするのは心が痛むけど、
相手に一定以上の悪意があれば、売られた喧嘩は全力で買う主義なんでしょうかね。同じ灰崎相手でも星章戦の時は躊躇って、
決勝の雷門戦でラフプレーをされた時には仕返しに割とノリノリで鳩尾に飛び膝蹴りかましてましたし。
やられたらやり返す!!撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ!!(CV福山潤繋がり)的な…?

まあ、フットボールフロンティアのようにアレスの呪縛もなく
今回のFFIのように陰謀渦巻く大会でなければ、もしかしたら野坂も平和なサッカーができるのかもしれませんが。
でも、野坂の手段を選ばないサッカーは別に改めなくていいんじゃないかと思うんですよね。ルール違反じゃないですし。
フットボールフロンティアの決勝戦でも、野坂がグリッドオメガを使うのをやめたのは
手段を選ばないサッカーをするのをやめたからじゃなくて、雷門がそれを攻略してきたからなんです。
それで対等になれたから野坂はサッカーを楽しむ事ができたんじゃないでしょうか。
野坂の冷酷なサッカーが全力を出した結果だと肯定されるなら、
相手に対してその冷酷さを捨てるというのは手抜きをしてる事になってしまうと思うんです。

今回の野坂のダークヒーローっぷりを見てると、野坂の冷酷さも肯定されていると思えました。
だから、野坂が相手のレベルに下りるんじゃなくて
僕の容赦ない全力と渡り合えるレベルに上がってきて僕を楽しませろよオラァ!!」って
まさにふんぞり返ったスタイルのままでいていいんじゃないかな~?ていうかいてほしい!って思ったのでした。


~小さな太陽に照らされた月(ポエム)~

イナズマイレブンGO』の太陽くんが幼少期で登場!!!!

これはめちゃくちゃ嬉しい出会い!!野坂と太陽は病気持ち繋がりがあるうえ、月と太陽でもある。
一人で結構弱気になってしまっていた野坂を、雨宮太陽という小さな太陽が照らしてくれました。

ホビアニでよくある太陽ポジションのキャラが月ポジションのキャラを照らしてくれる構図。
アレスでも明日人が太陽、野坂が月、灰崎が星であったものの
明日人が野坂を照らすような展開が特になかったな…と思っていたんですが、
意外な相手によってホビアニ天体ノルマ(?)が達成されました。

しかし太陽くん、この時だと3~4歳くらいのはずだけど小学校低学年くらいにはハキハキ喋っていたな…。
まあ、永世学園のメンバーも初代の世界線と年齢がズレているので多少違うのかもしれません。


~西蔭にもっとスポットを当てて欲しかった(公式に供給された途端つけあがるオタク)~

西蔭が前回であんなに落ち込んでいたのに野坂が来た途端秒で笑顔全開になって
「ねぇねぇ野坂さん!俺の必殺技見て見て~!!!」と言わんばかりにはしゃぎだしました。


元気じゃねーかオイ!!!!!!前回の私の心配返せ!!!!!!!!!


まあ、元気なのはいい事です。しかしお前はそれでいいのか西蔭!?!?
アルテミスリングも単に野坂さんに見せるためだけに温存してたわけじゃなくて、
前半のチーム連携が機能してない状況下では使う事ができなかったようだけど…。
今回は全面的に野坂さんに助けられた形になったわけで、そこは課題だと思うぞ!?!?
まあ元々西蔭一人にどうにかできる問題じゃなかったんだけどさ!!
でもさ、それでも責める対象を状況ではなく自分の未熟さにした前回のお前の真面目さ…良かったんだよ!?!?
だからさ…あの気持ちも忘れないでがんばって!!応援してるよ!!!ね!!!

と、まあ…今回はどちらかというと野坂さんドS健在!!キャーサイコー!!って話だったので
私が期待してたような野坂さんが西蔭を叱咤激励してくれるみたいな展開はありませんでした。
そこはやや割愛された感じかなぁ…?

前回の西蔭の葛藤と今回の元気っぷりを合わせてどう解釈すべきか悩むところです。
西蔭は野坂がいない中弱気になっていて…野坂もアメリカで一人になってかなり弱気になっていて、
「あのチームは僕がいなくてもいい」とまで漏らしていました。
(ここで西蔭モンペの私は「コラ~!!西蔭が待ってるんだよ~!!そんな事言わないで~!!」と若干キレた)

二人とも、根は自己評価が低くて一人でいると自己肯定感が小さくなってしまうのかもしれませんね。
一緒にいてはじめてお互いにいい姿を見せようとして、がんばれるんでしょうか。
えっ…それは…やっぱり離れるにはまだ二人の心は幼いという事…???まだ少し共依存があると…????

そう考えると萌えるのでとりあえずそう解釈しとこうと思います。


~明日人に胸ぐら掴まれて怒られた事を1ミリも反省していなかった野坂と灰崎~

明日人は野坂の帰還を喜ぶも、相変わらずの(ていうかよりひどくなった)冷酷なサッカーに複雑な表情です。
コイツ…俺が胸ぐら掴んでまで怒った事を全く反省していやがらねぇ…といったところでしょう。

この辺の解釈が一番の悩みどころです。


nagatsukiekifu.hatenablog.com


そもそも明日人がアレス25話で灰崎と野坂にキレたシーンも、
私としては話の文脈から浮いてるように見えてどう解釈したらいいのか答えが出ていないままでした。
25話の中では灰崎も野坂も「サッカーは相手を負かすためのものじゃない」と反省した、
という事なのかな…???と腑に落ちないながらもとりあえずそういう事だと思っておいてたんですが。

でもオリオン始まってみたら、灰崎が同じことをまたやってるわけなんですよね。
で、明日人もまた同じように怒るんですけど、描写的に…なんだろう…
「これで怒られるの2回目です!」って2回目の意義があるシーンになってなかったというか…。
明日人も「前はわかってくれたじゃないか」とか言わないし灰崎も「それでも裏切者は許せねーよ」とか
言わなくて、2回目である事が特に言及されないので…初めて言われたみたいで…「??????」という…。
えっ…あの明日人のキレは何だったんだマジで…????って…。

そして今回帰ってきた野坂さんも全く持って反省していなかったのです。


えっ…野坂と灰崎……先生に怒られてる間だけ下向いて反省してるっぽい顔して
その後何も行動を改めない小学生男子かよ……?????


結局今の灰崎と野坂って、サッカーを失ってるの!?!?取り戻してるの!?!?
そもそもアレス25話で怒られたのは「サッカーを失ってる」判定されたからと思ってたんだけど
別に失ってなかったって事!?!?いや私は最初から二人は24話でサッカー取り戻してたじゃんって思ってたから
そこで怒られるのおかしくない!?ってキレてたんだけど!!!えっ!?私正しかった!?!?
実は明日人がサイコパスなだけなの!?!?!?


「サッカーを失う」って何!?!?!?!?「サッカーを取り戻す」って何!?!?!?!?!?
もはやサッカーって何!?!?!?!?!?!?!?!?


いやでもさ…上の別の項目でも語りましたけど、野坂の容赦ないサッカーはあれはあれでカッコイイので
「サッカーを失ってる」って事にされて否定されてほしくないなぁって思いますよ少なくとも。
アレス25話でも野坂の「戦術の皇帝」、灰崎の「フィールドの悪魔」としてのそれまでのサッカーが
肯定されたはずですし…(って私は解釈してるんですけど…)。

とはいえ、敵も味方も残虐ファイトしててウンザリな明日人の気持ちも間違ってないと思います。
野坂と灰崎のサッカー観は否定されてほしくないですけど、
結局明日人の気持ちが二人に全く通じてなかったっぽいのには戦慄してますね。
この主人公3人、フットボールフロンティア決勝戦でなんやかんや分かり合ったように見えて
実は何も分かり合ってなかったんでしょうか……????

まあ…元から明日人と灰崎の友情は描かれていたなぁと思いつつも明日人と野坂、
野坂と灰崎の友情はそんなに描かれなかったのに仲良しになったんだなって思ってたりしたんですが。
(野坂と灰崎は友情というよりは和解したって感じで、あれで十分かなとも思います。)

こうなっているのを見ると、実はそんなに仲良くなってなかったって解釈しても良さそう…??
このまま明日人のサッカーへの気持ちが一方通行になって、よくない事になってしまうんでしょうか?


それが明日人が人狼である意味なのか!??!?!どうなんですか日野社長!?!?!?!?