えきふの夢

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遊戯王ARC-V 68話感想

遊戯王ARC-V 68話「B・F一斉蜂起」感想

 

クロウがシンジの革命思想に賛同してたのは意外だった。
というよりも、5D'sのクロウだったら絶対に反対してたろうなって思う。

5D'sのクロウは、鬼柳のセキュリティ襲撃計画に反対してたし…(そして顔面崩壊パンチを食らった)。
遊星たちは自分たちの生活に不満はありつつも、体制自体を打倒するのは無謀だってわかってたんだよな。
別に世界を変えたかったわけじゃない。
ジャックは自分が変わる事で自分の周りの世界を変えたけど。
クロウはダイダロスブリッジの伝説に憧れてはいたものの、何かをぶち壊す革命が欲しかったわけじゃない。

この辺の違いが面白いな~って思った(`・ω・´)

このARC-Vのコモンズが抱える閉塞感は、5D'sのサテライトのそれを上回ってるんだろうな。
社会の仕組みが5D'sよりも徹底的に厳しそうってのももちろんあるけど、
クロウに関して言うならそれだけじゃなくて、
5D'sではクロウの近くにいた、いい影響を与えた人達がARC-Vでは存在していないっていうのが
何よりも一番クロウ・ホーガンの人間性を変えてると思う。
この世界にいないのは不動遊星だけじゃなくって、
鬼柳やマーサや、ひょっとしたらピアスンもいないんじゃないかな?

もし鬼柳がいれば、チームサティスファクションの活動で
仮初めでも充実感のある日々が送れて、憂さ晴らしになったんじゃないか。
もしマーサがいれば、今回のシンジの回想みたいに施設から追い出されて路頭に迷う事もなかったろうし、
他人の優しさに触れる事がもっとできたんじゃないか。
(その回想にクロウはいなかったけど似たような事にはなってたと思う)

前回の回想シーンでクロウが「子供達に出会うまではもう何年も笑ってなかった」って分かった時に、
ARC-Vのクロウの近くにはそういう人達がいなかったのかも…って思ったんだよね。
5D'sでジャックも「鬼柳と出会わなければ俺達は本当のクズになっていた」って言ってたくらいだし…。

シンジがやたら絆、絆、言ってたのも面白かったなぁ~。

シンジは本心から絆だって、シティはひとつだって言ってるんだろうけど、
あれは実際には遊星みたいに本当に人と人を繋ぐ絆じゃなくって、
ただ一時的にみんなの溜まってた不満を利用して焚き付けたにすぎないんだろうな~って感じで
なんとも悲しい感じがした。あの団結がずっと続くものだとはどうにも思えない。
月影が手を抜かなきゃ敗れてたわけだし。

シンジって、革命を率いるリーダーにはなれても革命が成った後の統治役とかはできなさそうだなぁ。
革命後の社会の立て直しまで冷静に考えてるようにも見えないし…。

いや~、シンクロ次元の闇が深すぎる…(´・ω・`)

そして、そんな荒んだ社会で純真さを保つユーゴは天使だな…と思った。
(本編途中のハイスピードライダーズのCMでの前向きな台詞の数々を聞きながら)

ユーゴはきっとコモンズでも出会いに恵まれた方なんだろうなぁ。
リンと一緒に施設で育ったって言ってたっけ。
たぶんシンジが追い出されたみたいなトップス側が運営する施設じゃなくて、
マーサハウスみたいにコモンズの人が善意でやってる施設なんだろうな~って思ったり。

格差社会を実感しながらも、あくまで「夢」だとかキラキラする言葉を口にするユーゴが
今回のシンジのデュエルをどう感じたのかが、非常に気になるところ…。
一切映らなかったのは残念だったな。次回冒頭とかにチラっとコメントしないかな~。