イナズマイレブン アレスの天秤 7話「見え始める光」感想
見え始める光容疑者「見え始めるとは言ったけど闇がないとは一言も言ってない」
野坂貴様ぁぁ――――――――ッ!!!!!
アンタって人はァァ―――――――ッ!!!!!!
お前が茜を狂わせたのかッ、
ネオテニ――――――ッ!!!!!!!!
(とりあえず思いついた鈴村健一ボイスの罵倒を叫んでみた)
5話から続いた星章学園と木戸川清修中の試合は、灰崎の覚醒、豪炎寺と鬼道の激突と
大変素晴らしい熱さで、特に6話の終盤は何度も見返してるくらいの良さだったのですが…だったのですが……。
なんか……最後にとんでもない爆弾を落としていきやがった奴がいましたね……。
いや~~でもね……この件で私は野坂をさらに好きになりましたよ!!
抱えてる闇が想像以上に深い…より厄介な人間なんだなぁと。私は善とも悪とも言い切れない厄介な奴が大好きなので。
今までも野坂は感情があるのかないのかわからない言動をしてきたのですが、
今回の話数でそれがついに恐怖を覚えるレベルに突入したって感じですね。ますます彼の心が読めなくなりました。
これまでの野坂の言動を振り返ってみると…。
1話で「サッカーが楽しい」という事を理解できないような発言をしていて、楽しいって気持ちを知らない無感情な子なのか…
と思いきや、観戦中に笑顔を見せる事も意外と多い。サッカーを観る事を楽しんでいるように見える。
でも4話で、趙監督の采配に「これから名を残す事になるのかな?」ってウキウキして西蔭に振って
西蔭に「誰だろうとあなたの前では崩れ去る」って返された時、急に感情の消えた声で「ああ」って返事してるんですよね。
それが不満だとか寂しいとかそういう気持ちすら存在しない、冷たい声で。
野坂は感情を知らないようでいてちゃんと知っている。なのにふいに見せる空虚さで、本当の心がわからないんですよね。
試合を観てる時も、茜ちゃんと話してる時も、確かに楽しそうにしているのに…でも…目が死んでる…という…。
今回の行動は、結果的には灰崎から茜ちゃんを奪っているとも言える悪魔の所業なんですけど…w
それを野坂が悪意を持ってやってるのか単に運命の悪戯でそうなってしまったのか、現時点では我々にはわからないんです。
しかし恐ろしいのは、野坂に悪意がある可能性をしっかりと提示してきてるところです。
この辺りはイナイレお得意のミスリードなんじゃないかな~と思いつつも、これには今までにないヤバさを感じますね。
今までのは、気の狂った采配と見せかけて実は作戦だったり、豪炎寺がGOで闇堕ちしたと見せかけて別にしてなかったりとか、
今作の帝国学園にいる風丸も影山側に付いてると見せかけてどうせ何かあるんでしょ~??…とか、
ミスリードであってもその答えを「だよね、知ってた!」って言えるくらいの安心感があるものが多かったと思うんですよ。
でも今回はね、ヤバイですよ。
本当に野坂が何を考えているのかわからないんですよ…。
私も野坂に絶対に悪意がないなんて言い切れないんですよ。信じられないんですよ、彼の事が。
これにね…私はですね…
めっちゃ感動してしまいました!!!!!!
キャラクターの見せ方としてこれはすごい事だな…って!!!!!!
3主人公の一人である少年をここまで何も信頼できない恐怖の存在として立たせるなんてすごすぎる……。
もちろんこれから野坂の背景がわかっていけば信念もわかって信頼できる部分が生まれるのでしょうが、
現時点の彼が持つ圧倒的な虚無は、ひとつの完成された美ですらありますよ!!!!!!
やべぇよ~~…野坂悠馬という虚無に惚れざるを得ないよぉぉ~~…
そんな回でした。