えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

サヨナラマタイツカが流れること自体が再会の兆しなのかもしれないとも思う

アニメヒーローバンクが最終回を迎えてから今日でもう一週間過ぎてしまいました…。

そして今日はヒーローバンクアニメ放送1周年記念日!!
ガンダムWは放送20周年記念日!!
さらに刹那・F・セイエイの誕生日!!!


イエ~~~~~~イ!!!!!おめでと~~~~!!!!!
フゥゥ~~~~~!!!!ドンドンパフパフ!!!!(゚∀゚)ノノ゙☆パチパチ


そんなわけで、ヒーローバンクという作品に出会ってからもう一年です。

 
一年前の今日。ゲームのCMで名前は知っていたものの、
「へ~小学生っぽいゲームだね~」って思うくらいで、全く興味を持っていませんでした(・∀・;)
ビルドファイターズ(1期)が終わった虚脱感をひきずりながら
月曜6時半にテレ東にチャンネルを合わせてる時に「ヒーローバンク、このあとすぐ!」の声を聞いて
「え!?これアニメもやんの!?」って初めて知ったくらいには全然興味なかったです。

それがどうだよ。
画面に映った金髪おっとりメガネ神谷浩史な少年を見た瞬間……全てが始まった。
第1話から闇堕ちを予感させる幼馴染。最後に流れたOPに登場する、その少年と同一人物と思われる敵。
光る「シリーズ構成 冨岡淳広」の文字。
これからおそらく4クールかけて描かれるこの天野ナガレという少年は、
どう悩み、闇に堕ち、悪に染まり、そして救われるんだろう…。
そう考えたら、ワクワクが止まらなくなったのでした。

あの日から一年です…(´ω`)

このアニメが始まった頃にはバリバリの無い内定ニートだったんだよな…(´・∀・`)
あの頃はもう毎晩寝つき悪かったし…寝ても悪夢見たし…。
OPを聴いても「小学生ですらジャリンジャリン稼いでいるというのに私は…」って
勝手にヘコんだりもしたけど…でも同時に励まされてもいたんだよ…。
私もがんばらなきゃって。ジャリンジャリン稼げるようになったらゲーム版買ってやろうって。
それからなんとかシューショックできて。
この一年で私も一緒にちょっとは前に進めたのかな~って思えて感慨深くなります。勝手にねw
偶然だけど、無職の時にこの「お金」がテーマの作品に出会えたことは本当に良かったなぁ…。


あの時の期待をはるかに超える、宝物のような約一年間を私はこのアニメに、
このメディアミックス作品から貰えたと思います!

ありがとうヒーローバンク!!!最高の一年をありがとう!!!!

今はただ素直にそう思う。しかし…。
最終回を見た直後はこの「ありがとう」が素直に言える気分じゃなかったのだ…(´∀`;)

なんかね、本当にこの終わり方で良かったのかなって思っちゃってね…。

あっ、いやうんこオチのことじゃないよ!?!?

前フリの時点で既に長くなってしまいましたが、続きから最終回の感想です。

         ●ヒーローバンク 51話(最終回)感想

いや、ラストシーンがうんこだったのは本当にらしくて素晴らしかったと思いますよ。
あれ見てから不思議と便秘が治ったし…。

多くのものを失ってもこれからまた作っていけるんだっていう希望に満ちた終わり方だったし、
あの後カイト達はコツコツと上手くやっていくんだろうと確信が持てます。
そこにもうセキトがいなくたって。カイト達はもう大丈夫だと思います。

ただ…見てる側の私の心には何かがまだ引っかかってるんだよな。何かがやるせない。
なんだかスッキリした気持ちで終われない。(カイトはクソしてスッキリしたのにな!!)

単にアニメが終わっちゃうことが嫌だから空しい気持ちになるんだろうか?
でも、そうじゃないんだよなぁ。

そこではい、なが月がスッキリしなかった三つの出来事!!(オーズ風に)

ひとつ!カイトがある意味「人殺し」の罪を背負ってしまったこと!!
ふたつ!セキトも街もヒーローバトルも全て消えてしまったこと!!
みっつ!セキトとの再会の可能性やヒーローバトル復活の兆しを一切描写しなかったこと!!


主に引っかかったのはこの三点ですね。

ひとつめ。
小学生は世界の命運を背負う事があっても、人殺しの十字架を背負っちゃいかんと思うのよ…。
いやまあ、異世界冒険バトルものとかでさり気なく殺しをやっちゃってる作品もあるし、
そこの印象は作品によりけりなんですが…。
少なくともヒーローバンクは、これまで倒された悪者は、その後逮捕されたりとか、
ただ「懲らしめられた」ってだけの描写をされてきたからさ…。
最後までその優しい世界を貫いてほしかったっていうかさ…。

ていうか、悪者の八神さん(と火計)だけじゃなくて、
カイトは「友達を手にかける」って経験もしてしまったわけで…。
しかも、あんなに痛みに苦しみもがくセキトをだよ……。
いや…もう…視聴者はとても「ニッコリ0円」で乗り越えられないっすよこれ…。

ふたつめ。
失ったものがあまりにも大きすぎる…。

ヒーローバトル部長は消えたし、彼が戻るべき場所であるヒーローバトルも消えた。
安立が…セキトの父親が作って残していった「素晴らしいもの」はもうこの世にはない。
カイト達が1期で必死に守ろうとしたお金もなくなったし、
2期で守ってきた地方の文化や特産品もなくなった。
カイトとナガレくんが昔おそろいで買った財布。
ナガレくんがずっと大切に今でも使っていた財布。
姉ちゃんがコツコツと節約したおかげでカイトに買ってあげることができたデジカメ。
そのデジカメで撮ったナガレくんとの写真。セキトとの写真。
全部ぜ~んぶ!!みんな!!!跡形もなく消えてしまったわけです!!!!

大切なのはモノじゃなくて思い出そのものって事なのかもしれない。
まあそうだよね。諸行無常の響きありだよね。でも…。
人の思いのこもったそれはもうただの「モノ」じゃない、ただの「お金」じゃない。
そういうメッセージをこの作品は発してきたはずなんだけどなぁ…。
「モノ」や「お金」の尊さこそを説いてたんじゃなかったん…??(´・ω・`)
財布とかデジカメの描写の積み重ねにすごく感動しただけに、寂しかったですね。

そして失ったものの中で何よりも大きかったもの、セキト。

アニメ版は絶対にセキトにカイト達と生きる未来を与えてくれる…
そう思っていた時期も私にはありました…(´・ω:;.:...


まさかゲームより悲しいケツ末を迎えるだなんて誰が予想できたよ!?!?
ゲームのセキトはカイト達と一緒の世界を生きる事はできなくなってしまったとはいえ、
死なないし(復活するし)バトルには参加してくれるからね…。
それですらかなり寂しい終わり方だったのに…まさか完全に死ぬなん…て……。
「電脳空間にデータが残ってるかも!」という僅かな望みを抱こうにも、
電脳世界も消滅してました~!残念☆彡」という事実にトドメを刺されるのだ…(血涙)

何一つカイト達に相談しなかったゲーム版と違って、アニメのセキトは
丁寧な段階をふんで自分の苦しみをあそこまで吐露することができたし、
「うめぇ棒を食ってみたい」という、八神を倒したあとの願いだって口にできて、
「八神を倒すためのプログラム」である自分の役割を超えたその先の、
ただの「桜田セキト」である自分を手に入れる事ができたのに…。
いや、もう少しで手に入れられそうだったのに……。

カイト達には未来だけは残ってるけど、セキトにはその未来すらないんだぞ……。

みっつめ。
ここが一番スッキリを妨げてるポイントですね。
なぜならここさえ解決すればひとつめとふたつめの問題はほぼチャラになるから。

やっぱヒーローバトル復活(電脳世界の復活)の兆しくらいはほしかったですねぇ。
それさえあれば、「セキトのデータもどこか残ってるかも」という希望が
セットで付いてきますからね!!(´∀`)

いやまあ、そんなものは本編で描写してくれなくったって、
ファンがいくらでも妄想することはできるんだけどね。
でも、公式が描写してくれなきゃ、それは結局妄想でしかないんだよぉ…。
「ヒーローバトルもセキトも復活しません」っていう可能性を否定できないわけ!
特にゲームやってない人からしたらセキトは完全に死んだとしか思えないと思うし。

「失ったものは帰ってこないけど強く生きるカイト達」とか、
「ご都合主義にしなかった!」って感動する人にも共感できる自分がいる。
わかる。わかるんだ。でもこれを、
ヒロが最後にベイマックスのメモリを見つけないベイマックスだなぁとか、
機能停止したテトラを普通に墓に埋めて終わるジュブナイルだなぁとか
思っちゃう自分の存在を心に強く感じるわけですよ…!!!!!
(※引き合いに出しといてアレですがジュブナイルの内容は昔見たきりうろ覚えです…)

だからね、なんだろうね……もっと明確な未来が欲しかったのかな!?!?

でもびっくりしたのがね!!ファンと全く同じ妄想を監督がしてたことなんですよ!!!


じゃあ…なんだ!!!妄想じゃなくて半公式じゃん!!!!やったぁ!!!!!ってね!!!!

結局、それを本編でほんの少しでも描写してほしかったな~とは思うんだけど。
でも少なくともアニメスタッフさんもセキトといういたいけな少年をブッ殺したつもりは
なかったんだ……!!!
とわかって安心できました…(;´∀`)=3ホッ

ていうか、やろうと思えばやれたんだろうなぁ、そんな描写も。
そこまで考えて、それを捨ててまで選んだのがうんこだったのかな…
と考えると……

やっぱりアニメヒーローバンク
最高にイカレてやがるぜ!!!!!
イエ―――――――――イ!!!!!