えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

『レディ・プレイヤー1』感想

レディ・プレイヤー1』、観てきました!
公開前は私の中では「あ~なんか色んなキャラが出てくるスピルバーグのやつね」ってくらいの注目度だったんですが、
公開されて瞬く間に広まった評判や「俺はガンダムで行く」なる名言が爆誕したという噂を聞き
一気に気になってきてしまい、それがどんなものなのか確かめたい一心で劇場へ足を運んだら……泣きました。


「親指立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙なしには見られませんでした。」

これをネタ構文としてじゃなくマジの感想として使える日が来るとは……。

しかも本当に泣きましたから…。あ~っアイアンジャイアントが沈んじゃう!って時、
カメラワーク見ながら「はっ…まさかこいつ親指立てる気じゃ…」「立てた――――っ!!!!!」の感動。
もうそれだけで泣きましたよ…。
まさに文字通り、親指立てながら溶鉱炉に沈んでいくシーンは涙なしには見られませんでした。

ていうかもう最終決戦が始まった辺りから泣いてましたね…映像がオタクに気持ち良すぎて…。
俺はガンダムで行く」も最高でした。かっこよすぎて涙が止まらなかった。
あの最終決戦は、みんな自分の好きなもの、「好き」という気持ちを最大の武器にして挑んできたわけで…。
映画の中のみんなも一人一人一番好きなゲームとかアニメがあって、その愛で戦ってるんですよ…。
ダイトウも仲間の危機を救わなければならない局面で、何に変身するか任意で決められる中で
恐らく彼にとってのヒーローであるガンダムで、行くと決めたわけで…。
「俺はガンダムで行く」はそういう思い入れとか決意とかが全部凝縮された一言なんですよね…。
しかもそこだけ日本語で話すのがもうマジ最高ですよ…。

www.nikkansports.com

この台詞の日本語訳はダイトウ役の森崎ウィンさん自身が考えられたそうなんですが、
シンプルながら全てが詰まった素晴らしい名台詞だと思います!!!

他にも登場した『シャイニング』と『バカルー・バンザイ』は観た事がなくて、
アタリはE.T.のゲームが埋められてた伝説くらいしか知らなかったし、わからないネタも結構あったんですが
「元ネタをそのまま登場させる事」に命を懸けてるってくらいたくさんのキャラクターや版権モノが登場して、
その物量や情熱の凄まじさを感じることができましたね!とにかく映像としてすごく楽しかったです!!


で、この映画の最終的な結論である「現実こそがリアル」って部分なんですが…。

まず、私はゲームを楽しんだりネットで交流する事が「現実を生きてない」って言われると納得できないんですよね。
ゲームを作った人、楽しんでる自分は現実の人間だし、ネットでの交流も直接会わないだけで
相手は現実の人間なんだから全然現実じゃん、何言ってんだ、というのが私の考えです。
(同時に、現実から逃げるための手段としてゲームやネットを使う人が悪く言われるのも気分悪いです。)

なので、この映画の最後の「ゲームばっかやってちゃダメだぞ!」ってメッセージにも
最初こそはウウウ~ン……???と、終盤のMAXオタクパワーに上がってたテンションがやや下がってしまったのですが…。
でもね!!!この映画で何が楽しかったか、大切だったか、何が勝利であったかっていうのを思い出してみると、
これはね…別に調子に乗ったオタクの梯子を外すようなオチってわけじゃないと思うんですよ!!!!!!

だって、主人公ウェイドが得た恋人や仲間たちは、オアシスというゲームを通して出会ったものなんです!
最終決戦で駆けつけてくれたみんなも、名も顔も知らないけどオアシスを守りたいという気持ちで繋がった人たちです。
この作品はゲームを通してできる他者との繋がりに関しては絶対に前向きに捉えてるはずなんですよ。
そもそも、ゲームを楽しむ事を否定するのであればオアシス消滅エンドか引退エンドにするでしょうしね。

オアシスの開発者ハリデーの言葉を振り返ってみても、
「人が繋がれるゲームを作りたかった」「ただのゲームだった頃が一番楽しかった」とあります。
ハリデーはオアシス開発で成功する一方恋も友情も失って、オアシスもゲーム以上の力を持つ何かになってしまったけど、
ウェイドはオアシスで恋も友情も得て、最後の試練でそのゲームをゲームとして楽しむ事が正解だと気付いて、
言ってみればそれがオアシスの「正しい遊び方」だったわけです。

その辺を考えると、この映画のメッセージの「ゲームばっかやってちゃダメだぞ!」っていうのも
本質的には「ゲームより現実だぞ!」とか「ゲームなんてやめちまえ!」ってわけではなくて、
ゲームを遊ぶことで現実が楽しくなればいいよね!」ってくらいの事なんじゃないかと思うんです。

だからね、やっぱり…オタクが楽しくなるための映画なんですよこれは!!!!!!!
オタクは調子に乗っていい!!!!!!!!!( ゚∀゚)o彡゜

すごく「好き」なものがあるって事は素晴らしい!!!!!それは現実を、人生を楽しくする!!!!!
それがアニメ・ゲーム・映画を始めとするポップカルチャー!!!!!!!
君にとっての「ガンダム」がある事は、誇るべき事なのだ!!!!!!!Σd(>∀・)