えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

4日で黒執事を30巻まで読んだら情緒がめちゃくちゃになった

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nagatsukiekifu.hatenablog.com


前回の記事から順調に黒執事ラソンを続け、
目標にしてたアニメ(3期以降)、実写版、原作最新刊までの既存作品は全部見終わりました!


さて、私は今……


アグニの死に打ちひしがれております……(血涙)


いや…何となくわかってたんですこうなる事は…「黒執事 インド」でツイート検索すると不穏なツイートしか出てこない時点で…
直接的なネタバレは見てなくとも…何かとてもよくないことが起きたのだろうと……。

でもさ4〜5巻のエピソードとかさ…あの優しい笑顔とかソーマへのビッグな愛を見てたらさ…

好きになっちゃうに決まってるじゃないですか……????

推しちゃうよ!!?!?!?だって私こういう主人崇拝従者大好きなんだもん!!!!!!!ふざけるな!!!!!!


いやほんとマジ惨すぎない???
ソーマはドア1枚挟んだすぐ側でアグニが刺される音をずっと聞いてたわけじゃん…
ドアの隙間からアグニの血が流れてくる中で…アグニが息絶えるまでずっと…。
枢やな先生は何食べてたらそんな惨い状況が思いつけるんでしょうか????

でもアグニは最期に主人に笑顔だけ見せて幸せだったって言ってさ…
別れの言葉を告げた後は、きっと刺されてる間も声をあげなかったんじゃないかって想像しちゃうし…
あんな、惨殺されたとは思えない、安らかな顔で死んでるんだよ……。本当に…幸せだったんだろうなぁ……。

だからソーマがアグニの遺灰を持っているのを見た時、まず最初に
「よしっ遺体火葬してる!!これで少なくともゾンビにされる可能性はゼロになった!!」って安堵してしまいまして…。
これでもう誰もアグニの優しい死に顔を穢す事はできない!!ホッ…と…。


…いやおかしいだろ!!!!!!!

「安心」の水準が著しく下がりすぎだろ!?!?!?!?

ゾンビにされないから安心って何!?!?好きなキャラが死ぬ心配をしてるだけでも精神がすり減るのに
死後も死体が辱められないかどうか心配しなきゃいけないマンガって何!!?!?
なんで遺体がちゃんと葬られるまで気が抜けないの?!?!?おかしくないか!?!?!?!??


でも、本当に「執事の鑑」たる立派な最期でした…。
あのセバスチャンが賞賛してくれたのも良かったですね。
セバスチャンは人間に「友人」と呼ばれたのはアグニが初めてだと言っていましたし、
アグニの人の好さや美学は悪魔としても執事仲間としても気に入っていたようでしたからね。

誇り高い執事(カーンサマー)でした……。


残されたソーマの方は、どうなってしまうんでしょうね……。

「シエルにとってのアグニになりたい」と言っていたのが、撃たれた右手に巻いた包帯と血の涙で
アグニのようになっているという皮肉が辛すぎる……。
ほんと、枢やな先生は何食べてたらこんな辛い演出が思いつけるんでしょうか??????

ソーマが道を踏み外してしまえば、ろくな運命が待っている気がしないし、
アグニが死んだ意味すらなくなってしまいそうなんですが…。
でも、気まぐれの善意で出会えたアグニという、自分の側でずっと自分を愛してくれる唯一無二の人を、
同じく善意で助けようとしたシエルと関わったことで奪われてしまったのなら、自分が死なせてしまったのなら…。
そりゃあ、自分の生き方を呪ってしまうのもしょうがないよな…って思います。

ソーマは英国に来なければアグニがくれる愛情の大切さに気付けなかったけど、
英国に来なければアグニをあんな風に殺される事はなかったんですよね…。


彼が一体どうすべきなのか私にはもうわかりませんが、行き着く果てを見守りたいですね……。
見守るというか…指くわえて見てるしかないって感じですが……。


そんなわけで無事に情緒がズタズタにされてしまいましたが、めちゃくちゃ面白いです黒執事

容赦のなさに無駄がないですし、シエルの秘密の伏線の見せ方や隠し方もすごく上手くて、
インチキスポ根熱血クリケット編(必殺技あり)とかセバスチャンVS戦車とか
殺人献血ルームアイドル対決とかトンチキでカオスな状況設定をできる自由さがありますし…
そのトンチキにゲラゲラ笑ってたらそれと同時にちゃんと容赦のない残酷な展開も進むという…。
トンチキと残酷のキレがどんどん増していくんですよね。
19世紀にまだ存在しない技術やギリギリ存在する技術が登場するのもなるほどそうきたか〜!ってなって楽しいですし。

シエルの秘密にも本当に驚きました。
豪華客船編までの話の内容は当時読んでなくても断片的に聞いたりしてたんですけど、これは全然知らなかったので。
いや〜ネタバレしてなくてよかった…。

(3巻までは昔読んだとはいえ)連載13年分の30冊あったので、本当はもっとのんびり読むつもりだったんですが
普通に面白くて先が気になりすぎて4日で全部読んでしまいました。
まあ…一気に読んだら情緒がおかしくなる密度でしたね……。


枢先生が黒執事の連載を持ちながらツイステのキャラデザ(22人分)、定期的な描きおろしイラスト、
メインシナリオ、ディレクションを担当しているっていうのは負担がでかすぎないか???って
めちゃくちゃ心配になりますし本当にお体気を付けてって感じなんですけど…。

でもツイステのシナリオやキャラクターがあんなに面白いのはやっぱり枢先生が黒執事で10年以上表現し続けてきた
人間観、悪徳観、ヴィラン観があってこそだと思いますし、
様々な「主人と執事」の運命を描いてきた枢先生がツイステでもカリムとジャミルとかいう激重主従(ツイステの私の推しです)
お出ししてきているというのは非常にありがたい事だと思います。

黒執事は今いよいよ話が畳まれてる感がありつつも40巻まで行くんじゃないかって感じですが、
(背表紙のローマ数字のケタが増えてさらに字が潰れそう)
黒執事も、ツイステも、本当にお体を大事にしながら…やりきってほしいですね…!!!!


あと…


ソーマとカリムってめちゃくちゃ似てるよな……って思いました…。


スカラビア寮推しはアラジンだけじゃなくて黒執事も必修科目なんじゃねぇかってくらい似てる…。
性格の細かいところを比べると結構違うんですが、不自由なく育ったスーパーお金持ちで、
天真爛漫で、周りを振り回す太陽で、人の善性を信じようとするところ…そういう魂の形がめちゃくちゃ似てるんですよね。

黒執事の原作マラソンする前に見かけた不穏なツイートの中に
ソーマとアグニにあんな事した枢やながカリムの善性をこのままほっとくだろうか」みたいなのがあって、
ええ〜なになに何があったの…って震えたものですが…。

追いついた今は…あああ〜〜…(納得)ですね…。


どうなんでしょうねぇ?個人的にツイステは「人が死なない」という安全性だけは保証されてると思うので、
ヤバい事が起きても取り返しがつく範囲で済むと見てるのですが。「ハッピーエンド」をうたっていますしね。
でもその安全保障の範囲内でなら、まあ多少は…善性強度測定実験が行われるのかもしれない……???

そういうシチュエーションが今後のストーリーであるかどうかはわかりませんが、
安全なら大歓迎ですよ!!そう、安全ならね!!!!!!!(安全じゃないと打ちひしがれる事になる)


だから、登場人物達の命と尊厳が脅かされる地獄は黒執事に任せて(?)、
ツイステでは安全な地獄と悪徳ハッピーエンドが見られたらな〜〜!!って思います!!!!!!