イナズマイレブン オリオンの刻印 36話「孤独なフロイ」感想
前回は西蔭がたくさんしゃべったので大変機嫌が良くなっていた私でしたが……
今回はなんか釈然としないいつものオリオンの刻印だ！！！って感じでしたね…。
キャラを活躍させたっぽいけどその活躍のさせ方にとても納得ができない…
状況とキャラの心境の辻褄に違和感を覚える…この…釈然としなさ……。
まずオサーム様。
オサーム様を活躍させる方法がまさかのサッカーと何の関係もないただの暴力だとは……。
「逆境じゃないと燃えないタイプ」っていうの自体はアレスからの砂木沼治のキャラ付けとしては別に全然いいと思うんですが、
「相手のバンドを奪う事で相手の不正を封じる」事が果たしてMFとして、
そもそもサッカー選手としての「活躍」になるのかっていう。手を使ってますし、もはやプレーですらないですからね…。
これで「オサーム様活躍できたね！よかったね！～完～」って事になるのであれば
え！？正気ですか！！？！？って感じなので、せめて「サッカー」をさせてあげてほしいですし
前線にポジションチェンジするならグングニル一発くらい打ってほしいですね…。
そして一星とフロイ。二人の友情自体はいいと思うんですが…
この二人は状況と心境がすごくちぐはぐに感じてしまってどう感情移入したらいいのかよくわからないです。
「一星はフロイがオリオンの使徒かどうかを知らない」って状態でこれまで話が進行してきましたけど、
そもそもその状況が成立しえなくない？？？ってずっと疑問に思ってました。
一星がフロイをオリオンの使徒だと知っているけどフロイが僕たちオリオン認めません！って言って、
「あいつ使徒なのに何言ってんの？どういう意図なんだろう？」ってなるならまだわかったんですけど、
その後の一星の言動からすると「使徒かどうかマジで知らない」って感じで…。
だってこれまでの話で、
- 二人ともギリカナン一族がオリオン財団でサッカーの勝敗を「調整」している事は知っている
- 二人ともオリオンの使徒が何をするものなのか知っている
- 一星が使徒である事をフロイは知っているし、一星もフロイにその事を知られている事を知っている
- 二人は同じチームでプレーしていた
って前提がある事がわかってるのに、
一星が「フロイがオリオンの使徒かどうかを知らない」って認識になるのはおかしくないですか！？！？
ていうか刻印のある使徒かどうかはさておいても、
「オリオン財団の息がかかっている人間なのかどうかわからない」って認識になるのおかしくない！？！？
21話の電話のシーンの「日本は負ける予定だったのにどういう事？」「いろいろあったんだよ」ってやりとりからは
一星は完全にフロイを「オリオン財団側の人間」と認識して話しているように見えたんですけど！？！？
あれは何だったんだ！？！？
オリオン財団を運営する一族で、地位もあり、財団の汚い仕事の事情もバッチリ知っているフロイを
どうやったら「オリオン財団の息がかかっている人間なのかどうかわからない」って認識できるの！？！？
しかも長い期間同じチームでプレーしてた親友だったのにずっとそれがわからないままだったのか！？！？
…という感じで、これまでずーっと頭抱えながら見てました。
今回で過去の掘り下げあるし、その辺のモヤモヤも解消されるかな～と期待していたのですが…。
ますます意味がわかんなくなってしまった……。
今回の回想シーンで一星とフロイがいた場所は、33話でマリクがいたオリオンの使徒の訓練施設でした。
ここで訓練している子供たちはオリオンの使徒が汚れ仕事だと知ったうえで訓練をしていたので、
一星とフロイも自分がそこで訓練している事の意味がわからなかったわけではないと思います。
だからますます、フロイと施設で一緒だった一星が
「フロイがオリオン財団の息がかかっている人間なのかどうかわからない」って
認識になるのがおかしく感じてしまいました……。
しかも今回で更に違和感を覚えてしまったのが、フロイと同じチームにいた頃の一星が
自分たちが「本当のサッカー」をできると無邪気に信じていた事でした。
一星がいつから自分を一星充だと思い込んで、いつから「入院している弟がいる」って脳内設定が確立され、
いつからオリオン財団に入り、いつから汚い手段も辞さないようになったのか…。
それぞれの具体的なタイミングはわかりません。
しかし、少なくともオリオン財団が一星をスカウトした時には「弟の治療費」をエサにしたはずなので、
オリオン財団に入った時点で一星には「弟の治療費のために財団に従う」って認識があったはず。
その時にまさか財団がただ好きにサッカーやらせてくれるうえお金をくれるめっちゃ優しい組織だと
認識はしていなかっただろうと思いますので、あんな風に
「本当のサッカー」を無邪気に信じられるタイミングなんて存在できるのか？？？って首を傾げてしまいました。
黒いユニフォームを着てたシーンなんて、せいぜい1年以内前のシーンだと思いますし…。
その割とすぐあとに一星はイナズマジャパンでノリノリで悪事を働くわけじゃないですか…？？？
その間にいろいろあってやさぐれたのかもしれないですけど、特に描写も説明もないので
どういう心境なんだそれ？？？？っていう…。
もう……わからねぇ……私は一星という人間がもう全然わからねぇ……。
フロイも普通にサッカーしたい普通にいい奴ではありましたが、オリオン財団に囲まれた環境で育っておいて
一体何を根拠に自分が永遠に自由にサッカーできるって思い込んでいたんでしょうか…？？
そこがよくわからなくて…。裏切られてショック受けてるのをかわいそうだとは思いつつも、
いやそりゃそうなるのでは…？？逆に何で自分だけは手を汚さなくていいと思ってたんだ…？？
…と、いまいちフロイの気持ちについて行けませんでした。
でも、財団の命令を一切聞かないわけではなくて、アメリカ相手には恐らくわざと負けてるんですよね…。
う～～ん……フロイのサッカー観がよくわかりません。
そんなわけで今回はかなりモヤモヤするエピソードで、先週で上がったテンションが一気に落ちてしまったわけですが…。
最後に登場した謎の黒いバンダナの戦士さんにはびっくりしましたね！！！
一体何森明日人なんでしょうか！？！？！？！？
いやでももう出てくるんですね！！！明日人(仮)の闇堕ちは満を持して(？)なのでもっと勿体ぶるのかと…。
しかし公式サイトの予告文を見る限り明日人(仮)と一緒に出てくるのはマリクで、吹雪の方はまだ出てこないようですね。
ここでもし明日人(仮)の洗脳(仮)を解くところまでやったとしたら吹雪いつ出るの！？って感じなので、
ここでイナズマジャパンが初敗北したのち真のラスボス戦へ…みたいな展開になるんでしょうか？
いやそもそも大会のルール的に負けてもいいんだっけ？？どうだっけ？？？（忘れた）
