えきふの夢

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イナズマイレブン オリオンの刻印 27話感想: スペイン戦全体の雑感

イナズマイレブン オリオンの刻印 27話「明日人!勝利に向かって走れ!」感想


平成最後のイナズマイレブンに我が推し・西蔭政也が1カットも映らなかった…。


前回で台詞があったうえ「さすが野坂さん(なぜかドヤ顔)」で野坂さん大好き人間ポイントを稼いだ分
今回は台詞なしでも全然いいよくらいの気持ちでいたら、まさか映りすらしないとは…。1カットも映らないのは6話以来でしょうか。


まあ、そこは本筋とはすごく関係ない部分なのでさておき……


今回で『リローデッド』から始まったスペインとの因縁に決着がつきました。

スペインに対する雷門イレブンの敗北から今の新シリーズが始まったわけで、
25話から続いたこの試合は大きな意味を持った戦いだったのですが…。正直、そういう感慨深さはほぼありませんでしたね。
『リローデッド』で挑んだメンバーからほとんど顔ぶれが変わったのはまあそりゃそうなるわなって感じなんですが、
当然参加すると思われた豪炎寺と鬼道まで欠場というのはかなり寂しかったです。
鬼道や他の出場が叶わなかった旧雷門イレブンが試合を中継で見てるみたいなシーンすらなかったし、
円堂が旧雷門のみんなを思い出したりとか、今のイナズマジャパンのメンバーが旧雷門の意志も受け継いでるよみたいな気持ちも
特に感じられなかったので、「雪辱戦」というよりは普通の試合だったな…というあっさりした印象でした。


円堂とクラリオの必殺技の応酬はイナイレらしくて良かったんですけど、
クラリオが言うほど熱い試合だったとは感じられませんでした。

アレスの天秤からのこのシリーズにおける試合って、「こいつはここがすごい!こういう強さと弱さがある!
こういう理屈で勝ちました!今日はこいつがこういう活躍をする話でした!」って全部台詞で説明するのが
基本的な形になっちゃってるうえ、しかもその理屈がそれまでもそれからも一貫されるものかというとそーでもないんですよね。

その試合内容は積み重ねられた描写が活かされたものでもないし、その試合内容が今後の積み重ねにもなっていかないという…。
連続性がないからそこに物語を感じることが難しい…。
もちろんそうじゃない時もあるんですが、そうなっちゃってる時の方が致命的に多いのが悲しいところです。

今回のスペイン戦も例にもれずそんな感じだったかな~…と。
「イナズマジャパンはお互いに信じすぎている」なんて、これまでチーム全体の横のつながりや信頼関係が
そこまで描写されてない状態でそんな事言われてもえ、そ、そうかな…????としか思えないし、
そもそも24話・25話で「チーム内に裏切り者がいるかもしれない」って疑い合ってたばかりなので、説得力がない…。
今回の明日人の活躍も、これが明日人の強みなんだ!!!って自信を持って言えるかっていうと、
いや…わかんない…言われてみればそうだったような気もするしそんな描写あったか??って気もする…って感じで、
試合の決定打にしてはエモさの主張が曖昧すぎて、気持ちが乗りませんでしたね…。


吹雪兄弟の新技も技自体はすごくかっこよかったんですが、エピソードとしてはやはり気持ちが乗らず…。

まず、私は初代では吹雪が一番好きで、初代世界編で出番回以外は結構空気だったり怪我離脱したりしてた時は
そりゃあ大変悲しんでいたのですが…。当時に気が済むまで大騒ぎしたせいなのか、
今作オリオンの刻印の吹雪が怪我離脱すること自体には不思議と冷静でいられたんですよね。
吹雪は昔充分活躍したし、華々しく決めてかっこよく退場できるんなら別にいいんじゃないの?って。

ところが実際見た話が、単純に退場エピソードとして微妙だったので…。そこにため息ついちゃった感じです。
大会前から怪我をしていたなら、そのドラマをもうちょい時間かけて温めてほしかったというか…。
そしたら無理をしてでもがんばる吹雪に尊みを見いだせたかもしれなかったのに…。

えっ…そんな張られてもいなかった伏線を急に回収されてもどう感動したらいいかわかんねーよ!??!?
こっちはサウジ戦の変なダンスのせいで怪我したのかとずっとモヤモヤしてたわけで…
そもそも析谷さんの回復技を吹雪の治療に使えない理由をちゃんと説明してくれよ!?!?!?!/(^o^)\

っていう…。

しかし吹雪はまさかのデータ横流しの犯人だったりで、まだ動きがありそうですね。
スペインのトマトの使徒の人のように脚を治療してもらう事を財団と取引したのか、
もしくは二重スパイ的な感じで財団の事を探ろうとしているのか…。
そこは今後の布石になりそうなところですし、気になるって意味で楽しみですね。

(あれ!?!?!このアニメ、サッカーよりもサスペンス要素の方が面白くない!?!??!)


あと、スペイン戦を通して今作での円堂・豪炎寺・鬼道の旧主役3人の今作での扱いが
見えてくるのかな~と思って、いろいろ考えてたりしていました。

これは現時点で私が勝手に納得してる見方でしかないんですけど、
あの3人は今作で現役キャラでありながらも、『GO』以降のレジェンド枠、見守る立場を兼ねているんでしょうかね。

豪炎寺と鬼道は今、完全に見守る立場になってますよね。
アレスの天秤での鬼道の「レジェンド感漂わせつつ新主役(灰崎)の活躍を食わない程度に画面に馴染んでる」バランスが
一番ちょうど良かったと個人的に思っているので、二人にはもうちょっと現役として活躍してほしいところですね。
まあ、この二人はさすがに最後らへんのなんかオイシイところで戻ってくればいい感じになるだろうなって思えるんですが…。

ただ円堂が、現役キャラにしてはレジェンド感が強すぎて歪なバランスになってるように感じるんですよね…。


まあ……その……要はダイヤモンドアームの話なんですけど……。


「特訓もせずに西蔭の技を完コピどころか恐らく上位互換の技にアレンジする」って芸当をやって、
なおかつそれを「天性のサッカーセンスがある」と評されるのが、なんか…妙に神格化されすぎでは…???
円堂ってそんな天才キャラだったっけ…?????と、モヤッとしてしまいました。

え~~そんなこと言って、西蔭厨が西蔭が試合に出れず技まで取られてキレてるだけでしょ~~!?!?!?

…って言われちゃうと…まあ否定はしないんですけど…。


でも、アレスからの円堂ってやっぱり神格化されすぎだと思うんですよ。
アレスのフットボールフロンティアでの(準決勝まで)無失点だったっていうのも、
円堂ってそういうノーミスタイプだっけ??って違和感を覚えてしまって…。

まあ、神格化自体は仕方ないのかなって気もします。
『GO』で一度レジェンド枠の立場を確立した以上、「最強キャラ」感を崩せなくなってしまったんだと思います。
しかも円堂はもともと主人公ですから、豪炎寺や鬼道よりもそこに縛られてしまうのかなと…。

実際、アレスの時は違和感覚えつつも「まあ主人公だし仕方ないよね」とギリ受け入れられました。
しかしあの「神格化レベルのレジェンド扱い」はアレスではあくまでゲストキャラだったから
そこまで気にせずにいられたのかもしれない…と、今回のスペイン戦で思ってしまいました。
オリオンからは、ゲストではなく完全にレギュラーになったうえで圧倒的レジェンド感を放ち続けてるんですよね。
これはちょっとどうなんだって思ってしまいまして。豪炎寺や鬼道のように見守る立場には一切引いてないわけですし。

私の好みの問題でもあるんですが…。神格化レベルのレジェンド扱いするなら
『GO』のように見守る立場かゲストキャラに留めておいてほしかったかもしれないです。

もはや人を超え最強の存在になってしまった過去作主人公をそのノリのままレギュラーキャラにしちゃうなんて、
そんな……確実に新キャラが食われるっていうか……


イナズマイレブンSEED DESTINYになっちゃいません……???


お前……いくら西蔭の声がシン・アスカだからってよ……


などと…ややネタに走った文句を書いてしまいましたが…。

う~ん…。私が覚えてる限り初代で感じてた円堂の良さって、円堂が単体でスゲー!!よりは
円堂がみんなを信じてみんなも円堂を信じるみたいな、そういうチームの中心に円堂がいるっていう構図だと思いまして…。
今は主人公じゃないからそういう構図にできないと思いますし、
むしろしちゃったら新シリーズにした意味あるのか!?!?って感じですし…。
かといって今の神格化レジェンドと化しながらレギュラーやってるのもなんか違うし、
なのに新キャラの活躍も食うから新シリーズとしてもどうなんだ…???となってしまい…。

どんなバランスになれば私はモヤモヤせずに済むんだろうか……?????


ま…円堂がリベロやってオサーム様がFWやって西蔭がGKやるのが最高だな…


とは思うんですが……それは絶対にないので……。


いや、ていうかザ・アシュラはどうしたの!?!?!?!


あれのおかげで「円堂が逮捕でもされなければ西蔭は試合に出られない」問題
「じゃあオサーム様なんて円堂と西蔭がダブル逮捕されないと試合に出られないのかもしれない」問題
一気に解決され希望に満ち溢れてたんだけど!?!?!?!
えっなんで!??!!?今後全試合トリプルキーパーすればいいじゃん!?!?!?!

いや~~まあ欲を言えば西蔭とオサーム様それぞれ単独でGK務めるところももっと見たいんですけどね~~…。

イナズマジャパンのGKはどうなるのか……。方向性がなかなか見えてきませんが、見守っていきたいです。


次回はサブタイのインパクトが「城之内死す」並みの面白さで
雑誌で初めて見た時からゲラゲラ笑ってるんですが、一之瀬がどんな壮絶な最期を遂げるのか楽しみです。