えきふの夢

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シャディクくんの愛すべきキショさ 機動戦士ガンダム 水星の魔女 19話感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 19話「一番じゃないやり方」感想


シャディクくん(推し)「グエル…汚したな、ミオリネを…!!」


え!!!?!?!?


き……


キッッショ!!?!?!???!


何その怒るポイント!?怒り方!?!?ワードチョイスがキモいんだけど!!?!?
「汚(よご)した」じゃなくて「汚(けが)した」っていう強火っぷり!!!強火で行こうぜ!?!?

いやぁ最高だなシャディク・ゼネリ……それともイエル・オグルと呼ぶべきか。
面白すぎてますます推せちゃいますよ。フラれたくせに後方騎士面をやめないこの傲慢さよ。


彼のミオリネへの「好き」は崇拝に近いのかもしれないな…と思いました、この今日の格言で。

そもそもちょっと不思議だったんですよね、呪われた出自で野心ある彼が、
自分とは正反対に愛されて恵まれて育ったお姫様のミオリネに恋をしてしまうのが。
普通ならそれこそ妬憎殺な気持ちとか抱きそうなもんじゃないですか。
だからそこら辺は結構ピュアなハート持ってるんだな…って思ってました。今までは。

しかし今回でめちゃくちゃ納得できちゃいました。
ミオリネが穢れを知らないお姫様だったからこそ、シャディクくんは心を奪われてしまったんだ。そう確信しました。
残酷な世界で生きてきて、これからも生きようと思っていたのに、突然現れた美しい光。
それがミオリネだったのではないでしょうか。

そんな彼女の煌めきに目を焼かれ、憧れ、救われてしまったのなら、
世界の残酷さに穢されてほしくない、ずっと綺麗なままでいてほしいと願ってしまうのも無理はないかも。
もしもミオリネと手を組めていたとしても、汚れ役は全部自分が引き受けて
彼女はあくまで綺麗な椅子に座らせるつもりだったのかもしれない。

nagatsukiekifu.hatenablog.com

7話でミオリネが変わった事を「残念だ」と評したのも、わがままな方が良かったとかどういう趣味だ?と見せかけて
俺が変えたかったって事かな?…と思いきや1周回って戻ってきてやっぱり変わった事そのものが残念だったのでしょうか。
俺が出会い、俺が好きになった、俺の穢れなき女神たるミオリネが変わってしまう事が…??

わあ……やっぱ……

キショい!!!!こわい!!!!!!


いやほんとシャディクくんの愛し方ってさ…対等な関係や自立を望む女性にとってはとても害のある愛し方ですよね……ww

相手のナイトを自負したり相手をちょっと神聖視しちゃったりするのって、
フィクションではロマンチックな美談にされる事も珍しくないと思うんですけど、
今作のシャディクくんの在り方は「それを望んでいない相手に押し通そうとする事がいかに醜く悲しいか」っていう
素晴らしい表象になっていると思います。

相手によってはそういう王子様ムーブも歓迎されるんだろうけど…
シャディクくんが愛してしまったのはミオリネだったっていう悲劇…
お姫様のまま守られる事を喜ぶような女では…ない!!!お互いの必要とする愛の形がどうしようもなく噛み合ってない……

シャディクくんが今回ミオリネの専門家面した謎のキレ方してた一方、
ミオリネの方はというと彼の暗躍と狡猾さをすごく冷静に受け止めてグエルに助言してたっていうのもなんか悲しい。
二人のお互いへの姿勢を見比べるほど、そりゃあこいつにミオリネの心を手に入れられるはずがないわ…と納得してしまう。


でも…それでもシャディクくんはミオミオのこと好きになっちゃったんだもんな!!!!!
しょうがないよな!!!!愛し方がなんか変なのも、きっとしょうがない!それが彼という人間なんでしょう。

私としては、そういうままならなさこそが、彼の愛すべき人間らしさだと思うし
彼をすごく魅力的なキャラクターにしていると強く思います。


とはいえ、このままミオミオへの想いが行き場をなくしているのもかわいそうなので…

こう…なんやかんや乗り越えて強くなったミオリネを目にして自分の望む穢れなきお姫様はもういないんだと
気付かされつつ「綺麗だよ、ミオリネ…」って言いながら死ぬ
くらいの救いはほしいところですね…(※死ぬ前提の救い)

企みもついにバレちゃったし、もうこれからはいよいよ重ねてきた罪の裁きが下るフェイズに入るのでしょうが、
結果がどうあれ、彼の人生の中でミオリネと出会って恋をした事はきっと彼にとっての祝福になると私は信じていますよ!!


以上、他にもいろいろ重大な事があったと思いますが、
今回はあえてシャディクくん(推し)の話だけで終わりにしたいと思います!!!