えきふの夢

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遊戯王ARC-V 135話感想

 

遊戯王ARC-V 135話「揺れ動く次元」感想

 

さようならユーリ…。君は最高に美しい悪の華だった…。

負ける瞬間、「僕が…負ける…?」と言っていた時は何が起きているのか意味が分からない、という表情でしたが、
地面に倒れた後の態度や言葉は恐ろしく穏やかなものでした。律儀に遊勝さんのカードまで返してくれましたし。

特に取り乱しもせず、最期まで遊矢達を自分のモノとしてしか見ず、
最期まで自分の分身とひとつになる快楽に身を委ね溺れていた姿は見事でした…。
見事にどうしようもないやつ…。

ユーゴがユーリに吸収される時に目光らせてノリノリで「ひとつに~!」とか言ってたのは
完全に自我を奪われちゃってるようで、正直「え~…(´・ω・`)」って感じだったんですけど、
ユーリが吸収される時に同じく目を光らせながらも笑っていたのは最高でしたね。
それは彼自身の悦びでもあったのでしょう…。
スカイウォードソードのギラヒム様の最期を思い出すイカス狂気で素晴らしいです。

そして場面的には、ユーリの肉体が死を迎えていく事よりも遊矢がズァーク化した絶望感の方に焦点が合っていて、
ユーリはそのどさくさにかき消されながら消えていってしまうんですよね…。
誰もユーリを看取らないんだよ……誰もユーリを見てなんかいない……。
この圧倒的な寂しさが気高さにすら感じられて、美しいと思いました……。

デュエルでユーリを倒す事はできたけど、結局誰もユーリという在り方には勝てなかったんですよね…。
誰にも愛されず、誰も愛さず、人ならざる存在に生まれたユーリが見つけてしまった夢…。寂しさを埋める唯一絶対の手段…。
それに対して、誰も他の方法を気付かせる事ができませんでしたし、
遊矢が言われるがままに力任せに彼を倒してしまった事で、彼の歪んだ望みを叶える結果になってしまいました。

完全勝利とはいかないけれど、勝負に勝ってしまったのはユーリでした…。

誰も彼の世界を壊す事などできなかったのです……。

†孤独という気高き毒の花は誰にも手折られなかったのだ…†

EDでみんな仲良くしてる姿が正解だろうから、そっちに向かっていく話になるんだろうな~って思ってたので、
この結末は意外でした。いい意味で。私は悪いユーリが好きなので…^^
(なんやかんやで大団円になる可能性もまだまだありますけどね。まあそこはこれから見守っていくとしましょう…。)

さて、ユーリ以外のところですと…。
零児が遊矢と分かりあえていたようで根本的に分かりあえていなかった、っていうのには個人的にほっと(?)しました。

だって、零児ってなんだかんだ言って己の正義の為ならデュエルや人を利用する事を厭わない人ですからね。
LDS生徒の記憶改竄したり、何も知らない大会参加者達を選抜の名のもとに見殺しにしたり、プロパガンダに利用したりね。
それに対して遊矢は「俺達はお前の人形じゃない!!」って怒ったわけだし、そこは絶対に譲ってほしくなかったんですよ。
だから、シンクロ次元編でそこら辺の葛藤を完全にスルーして信頼関係を築いたのが「えっお前マジか…??」でして…。
零児が「敵の親玉の血縁者である事」と「正義の為にデュエルや人を利用している事」って全然違う問題だと思いますし、
個人的には前者の問題への葛藤よりも後者への葛藤の方が圧倒的に見たいんですよ~…!!><

なのでここで二人が決定的なすれ違いを起こしてきたのにはテンション上がりました!Σd(>∀・)
大いに揉めてほしいものです!!!!