えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

映画『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』感想


ポケモン20周年記念作品、『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』を観に行って参りました!

以下ネタバレ全開です。  

 まずはポケモン20周年おめでとうございます!!!!(*´∀`*)ノノ゙☆パチパチ

ポケモンは本当にゲームもアニメも始まった時から追いかけてる、ポケモンに育てられたポケモン世代でございます!
出会ったあの頃は、その後20年もの付き合いになるとは想像もしてませんでした。
20年の間にすっかり「ポケットにファンタジー」を聴くとなんかスゲェ胸にグザグサ刺さる年頃になってしまったものの…
そしてアニメの『サン&ムーン』どころか『XY』の終盤くらいから録画が溜まってたりするものの…(早く追いつきたい…)
ポケモンを大好きな気持ちは子供だった時とずっと変わらないつもりです。
これからもずっと一緒にいられたらいいですねっ!!!!(*´∀`*)

さて、その20周年記念作品たるこの映画ですが…記念作品に相応しい楽しさだったと思います!!!

テレビアニメ初期の再現で大人を泣かし、その後のシリーズのオマージュも散りばめつつ、
新キャラを物語に絡めて、マーシャドーを登場させ、ホウオウに辿り着き、なおかつそれらを一本の映画として成立させる
という、
やんなきゃいけないノルマがかなり多い作品だったと思うんですけど、見事にまとまってました!!
中盤のサトシの挫折パートが「サトシはあの状況でああいう事言う人間じゃないと思うけどなぁ…」と正直残念だったり、
マーシャドーの存在感が(ラストで大暴れしたとはいえ)イマイチだったりしたんですけど、
まーまとめる為にはしょうがないか!と思える範囲内かと。

大人を懐かしませたうえで泣かす事に関してはかなり本気を感じましたね!

冒頭のサトシがテレビで見てるポケモンバトルで対戦しているのが『ミュウツーの逆襲』に登場したソラオとスイート、
バーナード(フシギバナ)とクスクス(カメックス)という、のっけからのポケモン世代の大人向けサービス!!!
「一部脚本」として首藤剛志さんのクレジットがある通り、アニメの第1話にあたる部分の台詞はオリジナルほぼそのまま!
カスミやタケシと出会わないパラレルであるものの、キャタピーからのバタフリーのエピソードはバッチリやるという!!!
もうキャタピーの姿を見た途端涙ぐむ私!!!ピカチュウと月を眺めるシーンでさらに緩む涙腺!!!
トランセルからバタフリーに進化した「フリ~」って鳴き声だけでついに溢れる涙!!!!!こうかはばつぐんだ!!!
トドメのバイバイバタフリー!!!!!!なが月はたおれた!!!!いや倒れてないけどハンカチを取り出し必死に涙を止めた!!!


いや~、本当にバタフリーポケモン世代の大人を泣かす最強殺戮兵器ですね…こわいこわい…。

でも何と言っても今作でやった一番価値のある事とはやはり、ホウオウまで辿り着いた事だと思います。

永久に拾われないものだと、『アドバンスジェネレーション』くらいからもう完全に諦めていた因縁…。
ポケモンのテレビアニメが長く続いてどんどん新しい面白さを追求していくのなら、
そんな古い伏線に無理にこだわる必要ももうないだろう…と、回収する事すら求めなくなって久しかったんですが…。
現在続くテレビアニメ本編とパラレルにしてまで実現してくれたのは、本当に思い切ってくれてありがとうという気持ちです。
ていうかパラレルにでもしなきゃ実現できなかったんじゃないでしょうかね。
ピカチュウとホウオウがバトルを始めた光景を見た瞬間には感慨深いものがありました。ああ…本当にやってくれたんだ、って…。

今作の新キャラ、ソウジ、マコト、クロスもすごく良かったです。
3人とも役割的には元のテレビシリーズのタケシ、カスミ、ヒトカゲを捨てたトレーナー(名前忘れた)を下敷きにしていて、
さらにクロスはヒトカゲとの関係が『ダイヤモンド&パール』のシンジとヒコザルのオマージュにもなってたんですけど、
ちゃんと3人としての新しい魅力のあるキャラクターだったと思います。特にソウジきゅんがめっちゃ好みでした。

クロスは終盤のルガルガンを体張って止めるところが熱くて良かったですね。
ヒトカゲとの絡みでいうと、「かつて自分を捨てたトレーナーを助けるリザードン」っていうIFが見られたのも良かったなぁ~。
助けた後のリザードンのそっぽむいて「ケッ!」って反応も含めて(´∀`)
(でもクロスくん、アローラのポケモンはどうやって手に入れたんだろう…)

気になったのはソウジきゅんもマコトもシンオウ地方出身って事ですね。
マコトの母親の事もこの映画で単発で終わるエピソードというよりは続きがありそうな触れ方でしたし…
主題歌にわけもなく「オラシオンのテーマ」を使うなんて事ないと思いますし…
これはやっぱり……DPリメイクの伏線なんですかね!?!?!?!?!?(゚∀゚;三;゚∀゚)
まさかスタッフロールが終わったら突然劇場版ニンテンドーダイレクトが始まってリメイク発表されるんじゃ…!?!?
…って思ったら別にそんな事はなかったんですけど。とにかく、これは偶然とは思えませんね~!!

あと今作は何気にサトシがついに死んだりもしてます。

20年の歴史の中これまで石になったり成層圏(?)でほぼ死んだりしてたサトシですが、
この節目の年でとうとう完全に死んで(消滅して)しまいました…。その後復活する事はできたんですが、
その前の段階で「エンテイスイクンライコウの3匹は塔の火事で死んだポケモン3匹をホウオウが蘇らせたもの」
って話をしてたのを踏まえると、これはもう死にかけたのを助けてもらったんじゃなくて
一度マジで死んで蘇ったって事ですよね????やべぇなサトシ…ついに一線を超えちまったな…。

そして…

ん?「一線を超える」…???

「一線を超える」といえば……

これには絶対に触れないといけない……。

サトシの死と再生が霞むレベルの一線を超えちまった奴がいるんですが……。

う~~~ん……。

う~~~~~~~ん……。

私の正直な感想を述べますと…あれは絶対にやってほしくなかったですね…。その聖域は守ってほしかった…。

だってさぁ…ピカチュウの「ピカピ」が「サトシ」って意味だって、
多くのファンが何も説明されなくたって当然のように理解してるんですよ…!?!?

わかるじゃん!?!?あそこまでハッキリ言語にしなくたって!!!!!!!
何なら私にはもう聞こえましたよ「ずっと一緒にいたいから」って!!!言葉が聞こえる前に!!!!
「えーそんなんずっと一緒にいたいからじゃん」って思ってたら同じ事ピカチュウが喋りだしたからびっくりしたんだよ!!!

ヒトカゲを助けてみんなで野営する場面でもその答えを観客自身が見つけられる大ヒントがあったじゃないですかっ!!
あの場面では、ボール嫌いのピカチュウだけでなくソウジきゅんのルカリオ、マコトのポッチャマまでボールに入りたがらなくてっ!!
あの時点でボールに入らないのは「ボールが嫌いだから」って理由じゃないって示されてるんですよ既にっ!!!!!
じゃあなんで入らないのか!?!?!?!「一緒にいたいから」に決まってんだろ!!!!!!!っていう!!!!!!!


だからさぁ…「ずっと一緒にいたいから」なんて、聞こえるんですって…人間の言葉じゃなくても……。

もっと観客を信じてほしかったなぁ~~~~……って思うんですよ私は……。

観客が自分の力で、心の耳で気付ける感動を作ってほしかった………。

そこだけはほんと、ああ~~なんでその禁じ手使っちまったんだよ……って、決して頷く事ができないんですども。

でもでも!!!
一本のポケモン映画としては本当に美しくまとまっていたと思いますし、ポケモン世代として素直に楽しむ事ができました。
総合的に言えば、間違いなく面白い作品でした!Σd(>∀・)

以上、『キミにきめた!』の感想でした。

超えちまった一線は今後どうなるのか!?!?DPリメイクは!?!?ソウジきゅんは出るのか!?!?!?
これからもポケモンから目が離せないぜ!!!!!!!!≡≡≡c⌒っ´∀`)っ