えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer 感想: めちゃくちゃな平成ありがとう

大変な映画を観てしまいました。


『平成ジェネレーションズ FOREVER』では油断して公開日に観に行かなかったら佐藤健/野上良太郎の出演を
公開初日にニュースサイトにネタバレされるという酷い目にあったのを反省し、
今回も絶対隠しゲスト出演があると思って強い意志で公開日に休み取って行きました。


いや〜〜…


仮面ライダーG出た瞬間口覆って泣いてしまいました…。


もうね…ふざけて「G出そうぜ!!」って言った事はある。ふざけてね。誰が本気で出すって思うよ????????
ノリダーとかさ…もうこれはすごい。このめちゃくちゃっぷり。「佐藤健出演」を超えてきた。
こうなっちゃったら、フィリップ/菅田将暉出演とか泊進ノ介/竹内涼真出演とか、
多くのファンが望んでる(私も望んでる)とはいえ叶ったとしても「予想が可能」という点において普通すぎたでしょう。
こんなの誰が予想できた??????

もうさぁ…


お前達のせいで平成ライダーはめちゃくちゃだ!!!!!!!!


もうほんとにこれ。まさにめちゃくちゃ。
実現可能最大級の「めちゃくちゃ」で殴られたうえその「めちゃくちゃ」を全肯定してきた。
それが平成ライダーだと。それが常磐ソウゴだと。

しかもそれを人生論にまで強引に繋げてくる。人生とは美しくないのだ。人生とはめちゃくちゃなのだ。
こんなのずるい。こんなの泣いちゃう。笑いながら泣いちゃった。ひどい。マジでなんだこれ。頭おかしいんじゃないのか。




小学生の頃から平成ライダーを見てきて…全部見たわけじゃないけど…(私は龍騎から)
ライダーと一緒に平成を駆け抜けてこられて本当に良かったって思いました。平成ライダーが好きで本当に良かったって思いました。


ありがとう……平成ライダーありがとう……大好き……。


エキストラの皆さん、もう超楽しそうでニヤニヤしててすごく羨ましかったです。
ウォズと一緒に祝え!!できるし、ソウゴコールできるし、最後には王たるソウゴの民としてクォーツァーにみんなで立ち向かう。

でもすごいのがさ…羨ましいってだけじゃなくて、この役を恐らく「平成ライダーと共に時代を駆け抜けてきたオタクの皆さん」が
演ってること自体にすごく意義ができてるってことですよ…。
『ジオウ』の本編のストーリーで実際に登場するソウゴの「民」らしい民なんてゲイツツクヨミ、ウォズくらいなんです。
でも私たちテレビの前にいるファンで、常盤ソウゴに惹かれた者はたくさんいるわけで。
その人達もみんなソウゴの「民」なんです。それがついに劇中の民として可視化されたのがこの劇場版。

そしてクライマックスで民に反撃を呼びかけるゲイツ。一斉蜂起する民。
エキストラのオーディションに応募してない私までもが「おおおーーっ!!!」って気持ちになった。
ていうか何なら私もたぶんそこにいた。
なぜなら狂言回したるウォズが映画館の観客席に座る私たちにさえも話しかける事ができる映画だったので。
もはや画面に映ってない私たちだってエキストラだったんじゃなかろうか。

見ている観客の存在を取り込むことによって完成する映画…。
これはプリキュアの『オールスターズメモリーズ』の応援呼びかけシーンに匹敵するメタ的な感動でした。


あと、ウォズ好きとしては今回でウォズの辿り着いた境地が本当に素晴らしくて、
オーマフォームになったソウゴを見てふっと嬉しそうに笑うところから泣きっぱなしで…。
「御清聴ありがとうございました」と言って狂言回しの役を終えるのがもう……
ここまでやったらテレビ本編どうすんの!?!?っていう……。

いやほんとテレビ本編どうすんでしょうね!?!?!?

今回の劇場版ではタイムジャッカーやオーマジオウがあまり関わってこなかった
(タイムジャッカーなんてタの字も出てこなかった)ので、テレビ本編ではそっちの決着をつけるのでしょうか。

ソウゴが偽の王だったとわかって、じゃあオーマジオウは一体何だったの?っていうのが気になったところですね。
見ている途中はオーマジオウもSOUGOだったのかな?と思いましたが、
オーマフォームになる場面でオーマジオウがソウゴにこれまでと変わらず「若き日の"私"よ」と呼びかけていたので、
私としてはオーマジオウはSOUGOじゃなくてソウゴの方なんじゃないかと思いました。
偽の王だったけどそのまま突き進んで最低最悪の魔王になった版みたいな…??
でもウォズの当初の狙いやあの時のオーマジオウの割と味方っぽい態度を見てると、
オーマジオウ自体、ソウゴが2周目で最高最善の魔王になるためだけの存在だったんじゃないかって気もしますね。


そんなわけで、テレビ本編もどう終わるのか楽しみにしています!

いやぁ……やばい映画観ちゃったなぁ……。


ジオウにだいぶ正気を持っていかれてしまいましたが、リュウソウジャーの方も面白かったですね!
コウが剣の刃を握りしめたまま鋭く睨む演出がすごく良かったです。
堀内監督の演出、画の構図がマンガとかアニメっぽい派手さがあってめちゃくちゃ好きなんですよね~。

最後のコウの帰還は絶対にクロノトリガーの砂漠に置いてったロボみたいに博物館に
コウの化石(?)が展示されててそこからコウが出てきて(?)復活する
のかと思ったら違いました。