えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

戦場のヴァルキュリア for Nintendo Switch クリア感想

クリアしたので感想です!けっこう長くなりました。


5月中旬くらいからせっせと通勤電車の中でやってました。プレイ時間は30時間くらい、期間は1ヶ月ほど。
ゲーム始めてから放置期間置かずに一気にクリアできたのはかなり久々だと思うので、私としては快挙です。
社会人になってゲームをやる時間がなかなか取れなくなって久しいんですが、
なんか…ゲーマーとしてのプライドを取り戻せた気がします!!!!

Switchは据え置きのスペックなのにそのまま携帯して電車の中でできるっていうのがやっぱり強いですね~!!!
社会人ゲーマーの頼もしい味方ですよ!!!Σd(・∀<)


さて、『戦場のヴァルキュリア』ですが。
テレビアニメ放送当時に偶然何話か見た事があって、マクシミリアンとセルベリアの主従関係がたぶん好みだな~と思ったんです。
アニメは最後まで見てなくてストーリーの結末は知らなかったので、
せっかくだから原作のゲームをやろうかな~とうっすら思いながら……そのまま買わずに何年も過ぎました……。

そしてついに発売10周年が過ぎ、Switch移植版までもが出ていた頃、
ちょうど私は『イナズマイレブン アレスの天秤/オリオンの刻印』の野坂と西蔭の主従関係にハマっており…


あっ……そういえば戦ヴァルの主従も主人の方がCV福山潤だったな……


…と、急に思い出して即DL購入しました。


ストーリーの方は……思いのほか結構ツッコミどころがあって正直ずっこけた時もありました。

最後にファルディオがウェルキンとアリシアに「幸せになれよ…」とか言いながら
せっかく自爆を阻止したマクシミリアンをなぜかわざわざ戦艦内部に落としてわざわざ戦艦を大爆発大炎上させて
わざわざウェルキン達の退路を塞いできた
のなんかすごく迷惑なアホすぎて爆笑してしまいました。
かっこつけて自殺するためだけに何人巻き込んでんだお前!?!?!?!

アリシア撃った犯人バレバレ事件(鍵かけてない自室の机に「私がやりました」って日記まで置いてある)の時は
むしろ誰かに気付いてほしくてこんなに大量の動かぬ証拠を残したのかな…と思ってましたが、
エンディングの奇行を見てたら普通にファルディオがすごくアホだったからなのでは…と思うようになってしまいました。

マクシミリアンも最初は「後方でふんぞり返らずに自分で戦車乗って前線指揮官やってるのえらいな~」って好感持ったんですが、
終盤であと一歩でコーデリアと婚姻結べた所をほっぽって前線に出てきて「え!?なんで!?!?!?」となり、
余自身がヴァルキュリアとなる事だにも「え!?!?!?!?なんで!?!?!?!?」となってしまい…。
キャラ説明に「頭脳明晰」って書いてあるけどこの人脳筋ですよね!?!?!?!?と……。

まあ…脳筋なの自体は面白いし可愛げあっていいとも思えるんですが…
脳筋なりにもうちょっと後先考えた戦略や行動をとってほしかったっていうか……。


でも一番期待していたセルベリアは本当に素晴らしいキャラクターでした。その最期はかっこよかったです。

結局マクシミリアンにとって彼女は道具に過ぎなかったのでしょうが…
それでも彼を「愛する人」だと言って戦った彼女の生き様は、誰にも否定できないひとつの愛の形だと思いました。
都合よく捨てられた女だと、かわいそうだと言うのは簡単だけど、あまりにも誇り高かった…。


でもやっぱり…セルベリアのマクシミリアンへの想いが良かっただけに、
マクシミリアンの気持ちの掘り下げがもうちょっと欲しかったんですよねぇ~…。

マクシミリアンがヴァルキュリアっていう「血統による力」を支配したり手に入れたりする事に執着したのって、
軍事力が欲しいってだけじゃなくて、自分の血筋に対するコンプレックスもあったんじゃないかって想像できますし…。
自分が欲しくても手に入らないものを生まれながら持っていたセルベリアが自分を絶対的に慕ったらさ…
絶対に気分良かったでしょ!?!?「こいつ便利だな~」以外の拗らせ感情、絶対にあったでしょ!?!?!?

ね~~…なんかそういう…「感情」をよ…もっと聞きたかったんだよね……。


それにですね…結局この作品における悪とは、戦争という状況の中で「力のみを求める事」で、
正しさが「人間らしさを失わない事」だったと思うんですけど…。その人間らしさには「愛」が含まれていて、
それを抱いて戦ったセルベリアはこの作品において正しい側の人間だったと言えるんですよ。
マクシミリアンはそんなセルベリアを切り捨てて力のみを選んだので、間違えた側の人間なわけで。

マクシミリアンが間違っていたのだと、そういう方向から突き付けてほしかったっていうか、
説教されてほしかったんですよね~…。あそこで彼を殺してしまうのはウェルキン達のやり方じゃないし、
せっかくアリシアがセルベリアと少し心を通わせた文脈があって
セルベリアの「愛する人」がマクシミリアンだと察せる余地があったんだから、
お前はお前を愛してくれた人を裏切ったから負けたんだ~!みたいな結論が示されてほしかった…。

もちろんストーリーの構図上はそうなっているんでしょうが、
それを劇中のマクシミリアン自身に自覚してほしかったんですよね。反省や後悔まではしなくても。
セルベリアは自分を本気で愛してくれていて、それを捨ててしまったんだって。
マクシミリアンの敗北をその死によってではなくて、在り方によって表現してほしかった…。


だってあれじゃあ…マジ…ファルディオの不必要な自殺に無理矢理巻き込まれただけだし…。

マクシミリアンは自らの業によって殺されたのではなくファルディオとかいう狂人に理不尽に殺されたんじゃん…???
自爆も封じられたマクシミリアンに抵抗する力なんてもうなかったのに…完全に被害者じゃん…???
本当にあの状況でマクシミリアンが死ぬ必要もファルディオが死ぬ必要も全くないんだよな……。
本当にわざわざ死んだ…むしろファルディオがあれをやったせいで状況が悪化した…わざわざ人を巻き込んで……。

いや…ほんと…ファルディオがあんな事さえしなければマクシミリアンの心情にもっと焦点当てる機会もできたよね!?!?!
何してくれてんだあいつ!?!?!??!よくも殿下を!!!!!!!!!

ファルディオあいつマジなんなの????????
牢屋から抜け出す時も、見張りの兵士のボイスが「殴って気絶させた」んじゃなくて「首絞めて殺した」感じだったし…。
なぜ殺す必要のない人間を積極的に殺すんだ?????最後には自分まで殺したし…。
ほんとうになんなんだあいつ……こわ……。


しかし、バトルシステムはかなりやりごたえがあって面白かったです!!

1ステージに1時間以上かかる事もあって、しかもずっと頭を使ってなきゃいけないので
毎日休まずやってたら体調を崩したほどでしたが、最短ルートを考えて上手く行った時の達成感が楽しかったです。

終盤のステージでもがんばってAランクSランク取れたのが嬉しかったです!!
ラスボスのマクシミリアンなんて2ターンでやっつけてやりましたよ!!\(^o^)/


シナリオに関しては最後にファルディオがひどい爆弾を落としていったな(文字通り爆発した)って感じで
狼狽えてしまったんですが、まあそうやってツッコミ入れるのも楽しかったっちゃ楽しかったですし、
ストーリー全体のテーマは好きでした。登場人物達が戦わなければならない自分達を憐れみすぎないバランスも良かったです。
崎元仁さんの音楽も『FFT』シリーズで親しみがあったんですが、今作もかっこよくて、ラスボス戦がお気に入りですね。
キャラの3Dモデルの表現もすごく好みでした。ゲームとして十分楽しむ事ができました。

他のシリーズをプレイする予定は今のところないのですが、
アニメの方ではセルベリアの過去回想もあった覚えがあるのでそっちも改めて見てみたいです。