えきふの夢

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実写映画『BLEACH』感想: 見事な再構成と芝居と乱舞のメロディ

遅くなりましたが、実写映画版のBLEACHを観て参りました!

いや~~素晴らしかったです……。


まず申し上げたいのはですね、オープニング演出。
カッコイイ音楽をバックに、一般人から見た虚による被害のシーンが次々と流れていく。
何もないのに急に車が吹き飛んだり、建物が壊れたり。

なんかこれ……覚えがありませんか???

そう……これは……

これはアニメの13番目のOP「乱舞のメロディ」と同じ演出ですよ!!!!

やばいよ!?!?!「乱舞のメロディ」だよ「乱舞のメロディ」!!?!?!
石浜真史さんが絵コンテ・演出・原画・作画監督を担当した「乱舞のメロディ」!!!!
BLEACHのOPの中でも私がめっちゃ大好きな「乱舞のメロディ」!!!!!!!!!

もう開始数分のこの演出だけで加点1億点でした。

映画を観に行くのが遅かったので、原作ファンからも評判いいのを知って安心した状態で観に行ったんですが
始まってすぐの段階でこういう素晴らしいセンスを見せてくれて、「あ、これは絶対面白いぞ」って
さらに安心したというか、ワクワクしましたね!

乱舞のメロディ」は破面篇のOPで、今回の映画は死神代行篇なんですけど、
ああいう「日常に潜む見えない戦い」って要素は一般人キャラのいる死神代行篇にこそすごくあって、
それが今作ではオープニング演出だけでなく本編でも最大限に活かされていたのが良かったです。
グランドフィッシャー戦が一般人の多い駅前で行われて、一般人には竜巻にしか見えないという。
あの市街戦は良かったですね~~!!!


ストーリー構成も上手くて、死神代行篇を1本の映画として見事に再構成していました!!
石田との決闘と白哉恋次ルキア捜索の絡ませ方が上手かったし、
チャドと織姫も戦えるようになるところまでは行かなくてもちゃんとスポットが当たってる。
チャドと織姫に関しては、二人が死神化した一護の姿は見えなくても存在を感じるシーンが
「この二人も今後物語に関わってきますよ~」って伏線にもなっていて、
おっ、さてはこれは続編を作りやすくしているな…と思っていたら
案の定エンドロールで「BLEACH」のタイトルの下にドーン!!と「死神代行篇」って出てきました。

やったぁ!!尸魂界篇作る気マンマンじゃん!!!!( ゚∀゚)o彡゜

しかし、そんな続編作る気マンマンでありながらも1本の映画としてきちんと完結していたのですごいと思います。


そして何と言ってもやっぱり役者さんの演技が良かったですね!!!

今作は福士蒼汰くん、吉沢亮くん、真野恵里菜さんと『仮面ライダーフォーゼ』のキャストが3人も揃ってて
キャスト発表時はフォーゼ同窓会じゃん!!!と盛り上がったものでした。
しかし実際に観てみればそこにいたのは一護と石田と織姫で、いい意味でフォーゼの事を忘れて観る事ができましたね!

杉咲花さんのルキアも、完全に朽木ルキアになっていてとても良かったです。
最初にビジュアルを観た時は髪型原作とだいぶ変えちゃったな~って思ったんですが、
よくよく考えるとルキアの元の髪型ってかなりマンガっぽい形をしてますし
そのまま再現したらたぶんコスプレっぽくなっちゃいますもんね。
作品にもよりますけど、こういうマンガ原作実写映画のキャラクターの再現っていうのは、
「クオリティの高いコスプレ」としての再現よりも
役者さんの芝居による再現や再解釈であってくれた方が私は嬉しいんですよね。
今作のルキアは杉咲さんの芝居によって完全再現された朽木ルキアという概念だったと思います。

芝居による再現(再解釈)だったな~って他にも思ったのは田辺誠一さんによる浦原さん!
ツイッターで「CV三木眞一郎でしゃべってる」って言われてたのには笑いましたが…w
でも本当にそんな感じだったんですよ!!もちろん声そのものが三木さんってわけじゃないんですけど、
三木さんと…アニメでの浦原さんとほとんど同じ声のボリューム、抑揚の付け方で話すんですよ!!
あれはすごかったですね~~!!!!


さて、他にも絶賛したいポイントはいくつもあるんですが…
これ以上はグダグダになりそうなのでこの辺で止めておこうと思います(´∀`;)

あとどうしても言っておきたいのは、
真咲の巨大遺影が実写映画でギリギリコントに見えない限界に挑戦した大きさで再現されていて感動した
ってくらいですかね!!!!!!!!!!!!


とにかくめちゃめちゃ満足できた実写映画化でした!!!!!!!
尸魂界篇もこの完成度で是非実写化宜しくお願い致します!!!!!!!!!!


そしてこの流れでついでに千年血戦篇をアニメ化しましょう!!!!!!!!!!!!