えきふの夢

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イナズマイレブン オリオンの刻印 41話感想: 待望の西蔭の新必殺技、しかし…

イナズマイレブン オリオンの刻印 41話「アツい奴らが来た」感想


KAMAKURA D、クソかっこよかったです……。


西蔭の美麗ゴリラ作画はまさに理想的な「美人のゴリラ」ですし、タツヤの赤と水神矢の青が対になって映える。
降り注ぐ王家の紋章は『テイルズオブシンフォニア』のジャッジメントを思い起こさせ西蔭は天使なのかと思いました(?)。
開始時のタツヤと水神矢のポーズは初代のザ・バースを彷彿とさせます。
タツヤは立ち位置も彼が基山ヒロトだった時と同じ(左側)だったので、これはきっと意識したものでしょう。

紋章が西蔭の力、流星がタツヤの力、結界を展開するのが水神矢の力を感じさせ、
まさに3人の力を合わせたといえる素晴らしい合体技でした。

おまけに王帝月ノ宮の西蔭と星章の水神矢が協力するっていうのが素晴らしいですね。
「かつての敵同士が力を合わせる」という熱さがありました。
イナズマジャパンには色んな学校からメンバーが選ばれていますが、
王帝月ノ宮と星章に関しては単に競争相手ってだけじゃない明確な敵対関係がアレスの天秤で描かれていたので、
「かつての敵同士」感が引き立っていて良かったです。

野坂と灰崎が協力するのは出身校よりも「主人公同士だから」って印象が先に来るんですけど、
西蔭と水神矢は二人ともそれぞれの出身校の準主役ともいえるキャラクターですし、
学校同士の敵対関係を超えた感を出すために一番いい組み合わせだったんじゃないでしょうか。
(あと声優的にはザックスとクラウドだ…とか『玉ニュータウン』の市長と署長だ…とか思ったり…)


ヒロトタツヤのコズミックブラスターがまた見られたのも良かったです。
これをオリオンで見られるのにまさか3クール以上かかるとは思ってなかったんですが、とにかく見られて良かったです。

かつての敵同士の合体技、世界の夢の舞台で放つコズミックブラスターなど、
アレスが終わってオリオンが始まる頃に「オリオンで見たい、きっと見られる」と期待していた要素
4クール目にしてようやく見られたなぁという印象です。


ネイビーインベーダーの必殺タクティクス地雷原を使ったのは、まあ…。
個人的には地雷原はインチキ道具を使わない実力によるタクティクスなのでラフプレーのひとつとしてはアリだと思うんですが、
地雷原で相手を爆破する事が劇中の倫理的に「卑怯」なのか、それともシャーク・ザ・ディープで相手を食べたり
ファイアレモネードで相手を爆殺したりするのと同様「超次元サッカーだから許されること」なのかどっちつかずなんですよね…。
(真面目に書くと字面の馬鹿馬鹿しさに笑っちゃいそうになるな…)


だからまあ、その辺の境界線がガバガバなまま使った事に関してはう~~んどうなんだ…??ってモヤモヤポイントではあります。
しかし、私としては上記の「オリオンの刻印に当初期待していた要素」が見られた加点分があるので、
試合内容自体はとても良かったと思いますし、楽しめました。


ただ…話の本筋には首を傾げっぱなしですね。

相手と実力を競い合えることに喜ぶイナズマジャパンのメンバー達は良かったっちゃ良かったんですが、
その「相手と実力で勝負する」って、本来なら全試合で当たり前にあるべきだったものですからね…。
いや…そんなの当たり前でしょ何言ってんの!?!?!今までがおかしかったんでしょ?!?!?という…。

前回の40話で野坂さんが「今度の相手は普通に実力があるから強敵だぞ!」と、
今まで3クールに渡って実力で勝負したことがほとんどなかったと認めるような発言をしたのにも
もうズコーッ!!!ってなっちゃいました。

いや…「実力で勝負する」ってほんと…当たり前じゃんそんなの!?!?!?
なんなら過去のシリーズではほぼ全部の試合がそうだったよ!?!?!?!?!?アレスでもな!!!!!!!
なんかバイトの時給が最低賃金を上回った事にさも特別な事かのように感動してるみたいになってない!?!?!?


4クール目で恐らく終盤に突入している中での試合における「熱さ」や「相手の脅威」のレベルが
こんな低い水準で「面白い」って思えるのか!?!?!?っていう…。
私は、その最低基準を当たり前に満たしたうえで戦う彼らが見たかったのですが…。
日野社長やスタッフさん方は、彼らがその最低基準の線の上を反復横跳びする姿に面白みを見出してほしいのでしょうか…。

もう…何がこのアニメの「面白い」として想定されてるのかもよくわからなくなってきてしまったんですよ。
「普通に実力ある相手かと思ったらイカサマしてきた」ってパターンを3クールもの間延々繰り返した事に
どんな意義があるのかわからないし、今また繰り返そうとしている意義もわかりません。もう5億回くらい見た気がします。


あと、私にとって最もキツイ事とは……


西蔭の離脱フラグですね……。


予想はしていた事ですが、辛いです。

長期アニメで推しキャラの出番がなくなること自体は、これまでも耐えた経験があるのですが…。
(詳しくは『遊戯王ARC-V』の感想記事を見てね☆彡私の推しはデニス・マックフィールドだよ☆彡)


nagatsukiekifu.hatenablog.com


でも…今度は耐えられるか正直自信がないです。

いや普通はさ…好きなキャラの出番がなくなっただけでアニメ見るのやめたりなんかしないんですよ。
好きなキャラができるような作品は、作品自体が面白いものですからね。たいていの場合はね。

ARC-Vだって、描写不足だな~とか強引じゃない?とか過去作ファンに喧嘩売る内容だなぁとは思いましたが、
強引なりに貫きたいテーマがあるんだろうという点においては信頼できる作品でしたし、
そのテーマがどんな結論に至るのかという事に私は関心がありました。
だから、「遊戯王シリーズに思い入れがあるから我慢して見てるけどキツイ」って声も結構あがってはいたんですけど
少なくとも私は「我慢して見てる」って感覚ではなかったんですよね。推しであるデニスの出番がない間も。


ところが…オリオンの刻印に関してはたぶん私は「我慢して見てる」感覚があります。
イナイレのシリーズ自体に対する思い入れと「西蔭(と野坂)が見られるアニメ」として、
なんとか見るモチベを保ってる部分があります。

アレスの天秤でも私の感性にかけて受け入れられないような致命的なマイナスポイントがあったものの、
本筋そのものの熱さや野坂と西蔭の関係性といった光るものがあったので私の中でチャラにできたんですが、
オリオンは致命的なマイナスポイントが多すぎて、素直に面白い回が稀にしかなくて、
私の許容範囲をさらに超えた絶対防衛線的なものすら超えてる感があるので…。

ちょっと……今……西蔭政也という私にとっての「王家の盾」を失うのはマズイというか……。
西蔭がいないと私の心が無人ゴールになってしまうので耐えられる自信がマジでないというか……。


どうなるんでしょうね……西蔭……。

豪炎寺みたいに怪我してもずっとベンチに座っててくれないかな……。