えきふの夢

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イナズマイレブン オリオンの刻印 32話感想: オリオン史上最高の名試合だった

イナズマイレブン オリオンの刻印 32話「甦れ!フェニックス」感想


今回でアメリカ戦に決着がつきました!


いや~~……


神回だった……。


ていうかアメリカ戦そのものが名試合でした。
オリオンの刻印の中でもってどころか、アレスの天秤・オリオンの刻印の中でもトップクラスの熱さ。

今回のシリーズではアレスの星章VS木戸川清修がシナリオ的にもキャラの活躍的にも一番面白い試合だと私は思っていて、
あれを超える試合は今後はないだろうと思っていたのですが…!!!!

今回のアメリカ戦はあれに匹敵する面白さだと思いました!!!!!!!


こんなにも「"イナズマイレブン"が面白い」って
素直な気持ちで心が満たされたのはいつぶりだろう!?!?!?


そうだよぉぉ~~~…これが本来の"イナズマイレブン"なんだよぉぉ~~……。
"イナズマイレブン"って確かこんな感じのアニメだったよぉぉ~~……。

私はもう電車の中であにてれで見てて泣きそうになってしまいました。


アメリカ戦で素晴らしかったのはとにかくキャラクターに意思が感じられたことだと思います。
敵にも味方にも試合に持ち込んだ思いがあり、試合で動いた心があるのだと確実にわかりました。


まずアフロディまわり。
アフロディのオリオンの使徒の不正を許せないという気持ちも、サッカーを楽しみたいという気持ちも
初代、アウターコード、アレスの天秤を通して積み重ねてきたもので、すごく感情移入できました。

GGG線上のアリアの特訓シーンも、アフロディヒロト・ゴーレムの3人が
チームとしての絆を深める過程になっていたのが良かったですね!
キャラクター同士が仲良くなって協力して成功を収めるっていう…すげぇ!!!ホビアニだ!!!!ホビアニだこれ!!!!

今までのよくあるパターンだった
「監督or野坂があらかじめ用意した珍特訓メニューをあらかじめやっておいたので強くなりました!~完~」だと、
そこに特訓するキャラクター自身の意思があまり関わってこないので、ふ~ん…って感想にしかならないんですよね。

今回で私が特訓シーンに求めてるものは何なんだろうと考えたんですが…。
単純に特訓したという事実の説明がほしいわけじゃなくて、
キャラクターの人間性やサッカーへの情熱が掘り下げられる過程を見たいのかな~って思いました。
新必殺技を完成させるものは、特訓自体である前にキャラクター自身の強い意思であってほしいですからね。


タツヤが本来のポジションじゃないDFとして頑張ろうとする決意、
それを気にかけるヒロト、それを見て自分にも何かできないかと思い悩むオサーム様の描写も良かったです!
あとこれは試合外ですが、吹雪が危ない橋を渡ってでも自分なりにサッカーの真実を探そうとしたりとか…。

やっぱこういうさ…それぞれの目的や人間関係を感じさせる描写大事だよね…って思いましたし、
(逆に今までどんだけなかったんだっていう)

あとオサーム様のFW転向ワンチャンフラグと、吹雪に刻印入れられちゃうの!?という予感にドキドキしました。


ネイビーインベーダーのみんながサッカーの楽しさを思い出す過程もめちゃめちゃ良かったです!!
一之瀬が言葉で説得するんじゃなくて、全力プレーをせざる得ないように誘導して
あくまで「サッカーによって」語りかけたのが、最高にイナズマイレブンでした。


そうだよこれだよ!!!!!サッカーが言語よりも優れた
コミュニケーションツールでなくちゃいけないんだよイナズマイレブンは!!!!!


コブラが昔の回想と同じドリブルの仕方をした時にはっとする描写もとても良かったです。
こういう心が動いた瞬間っていうのは、台詞よりも描写そのもので、
しかもサッカーのプレーによって表現してくれるのが一番いいです。

ウズベキスタン使徒達も「あいつらは正々堂々としたサッカーをしたのに俺達はどうして忘れてしまったんだろう」と
イナズマジャパンのサッカーに心を動かされたような事を言っていましたが、
あの時はそもそもウズベキスタンチームの気持ち的な背景が特に描写されていなかったうえ
肝心の試合内容が野坂さんのグリッドオメガからの舐めプシュートのドS無双祭りで正々堂々とは程遠かったので、
全く文脈に乗ってないただの話の都合上の台詞だな…という印象を受けました。(※野坂さんのドSっぷり自体は大大大好きです)

ネイビーインベーダーは、最後に自分たちの今後を考えて「俺達は特殊部隊だからどんな環境でもサバイバルしてみせる!」
と言って、軍人キャラが前向きに肯定されたのも救いがあって地味に良かったです。

改心したとはいえ、任務に失敗した使徒のその後の道はなかなか苦しいものでしょう。
命まではとられなくても何らかの粛清はされると思いますし…。(ペク様元気??生きてる???)
でもあの一言がある事で、がんばってほしいと思えましたし、きっとがんばれるだろうと安心できました。
卑怯な手段に手を染める使徒とはいえ中学生の子供ですから、ただ成敗される悪として終わるよりは
こうしてサッカーによって救われた姿を見られた方がほっとしますね。


今回でこうしてみんなの意思や心の動きがサッカーを通して前向きに表現された事で、
本当のサッカーは楽しい」という正義がようやく説得力を持ったなぁ~!!!と強く思いました。

恐らく作品全体を通して語っていくであろう「本当のサッカー」という概念。
その体現を、アフロディヒロトとゴーレムのアレスからの新キャラも含めたイナズマジャパンのメンバー、
過去作の主人公チームであった円堂と一之瀬達、そして敵チームみんなで出来たという構図が素晴らしかったです。

今までの描写だと、イナズマジャパンのチームとしての横の繋がりや
キャラクター達がサッカーを楽しみたいという気持ちの描写を説明台詞で済ましてしまう事が多く、
「本当のサッカー」を主張してもイマイチ説得力がなかったんですよね。今回はめちゃくちゃ説得力ありました!!


そして今回はなんといってもリローデッドの続きとしての熱さもありました!!

一之瀬・土門と円堂が直接対決して旧雷門同士の戦いが見られましたね。
アレスの星章VS木戸川清修で鬼道と豪炎寺がぶつかり合った時の興奮を思い出しました!
しかも今回は円堂がようやく旧雷門メンバーと戦う事ができたのです。
リローデッドで豪炎寺や鬼道と戦えるかもしれない可能性に言及しつつも実際対決したのが円堂以外の二人だけだったのは
ちょっと寂しかったので、やっと円堂のリローデッドの続きが見られたな~という感慨がありました。

nagatsukiekifu.hatenablog.com

スペイン戦のクラリオとの対決もリローデッドの続き感はあったっちゃあったんですけどね。
でもあれだと結構足りなく感じたので、個人的には今回の方が満足度が高かったです!!!


そんなわけで、アメリカ戦は逆に困惑するレベルに面白い名試合となりました。

ストーリー上重要であるはずのスペイン戦が正直残念な出来だったので、これからどんな試合もこんな感じなのかな…と
オリオンの刻印の面白さそのものに対する諦めムードが私の中で漂っていたので、
こんなにも熱い試合が見られたのは非常に嬉しい驚きでした。


これから毎週ずっとこのクオリティー
やってくださいお願いします!!!!!!!!!!!