えきふの夢

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イナズマイレブン アレスの天秤 13話感想

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イナズマイレブン アレスの天秤 13話「壮絶!嵐の最終局面!!」感想


明日人と灰崎の決着回。明日人と灰崎の間に確かな友情が生まれ、灰崎の星章のチームメイトとの絆も深まった熱い回でした。
灰崎の明日人に対する「お前は…」の続きが気になりますね!

さあそして次回からはいよいよ野坂編ですね!!!野坂と西蔭の関係が掘り下げられていくのが楽しみです。

楽しみ…なんですが……

なんか今回の話で「西蔭は野坂の真の理解者ではないのかもしれない」って不安がでかくなってしまいました。

私は先週イナズマウォーカー版13話予告で薬のケースを見た時点で
おっこりゃ発作的なやつを起こした野坂さんを西蔭が支える激萌えシーンが見られるやつだな(*´艸`)
とまで妄想して盛り上がってしまっていたものなので、今回で野坂が西蔭の帰った後に倒れたのを見て
え!?!?!?西蔭いないんか――――い!!!!!!と心底うろたえてしまったのです。
いや、そこはお前が勝手に妄想してただけだろって話なんですけど…w

しかしこれにより「西蔭は野坂の病気(仮)の事を知らないのでは」という可能性が浮上しました。
さらに思い出したのは「西蔭は野坂と茜の関係を知らないのでは」という可能性。野坂は茜と会う時は西蔭を連れてませんからね。
今回で野坂が口にした茜との「計画」とやらも知らないのかもしれません。
おまけに、西蔭は野坂の心の葛藤にも気づいてなさそうに見えるんですよ。
今回の野坂の「負ける事ができないんだ、王帝月ノ宮は」という野坂の言葉は「負ける事が許されない」って重圧に
苦しんでいるともとれるんですよね。でもその前に西蔭のかけた言葉、
「野坂さんは見抜いてらっしゃるじゃないですか」「王帝月ノ宮は負ける事などないでしょう」の声には
野坂を信じ切ってる気持ちしか感じられなかったんです。(ここの鈴村さんの芝居が西蔭史上最大に柔らかい声でめっちゃ萌えた)

この辺をまとめると、
西蔭は野坂の心や身体が抱える弱い部分を知らず、強い野坂しか知らないのかもしれない」と思えてしまいまして…。

いやいや!西蔭が野坂さんを尊敬し心酔する野坂さん大好き人間である事には間違いはないはずなんですよ!!
ただ…もし西蔭から見た野坂が、野坂の作った強い部分しか見せてない野坂だというのなら…
西蔭の尊敬は盲信に近いもので、それは野坂という人間を真に理解しているとは言えないんですよ…。
ほら…BLEACH藍染様の名言「憧れは理解から最も遠い感情だよ」的な…。
野坂はたぶん、今の生き方を強いられ、生き方に追い詰められている(もしくはこれから追い詰められる)んだと思います。
西蔭がそれに気付いていないのなら、いくら本人が野坂を守っているつもりでも
あいつも結局野坂を追い詰めるもののひとつでしかないってわけじゃないですか。そんなの…悲しいじゃないですか…。

いや、いいんですよ!西蔭が野坂を真に救う存在になれなくったって!それは全然いいんです!
それは「太陽に選ばれたサッカー小僧」たる明日人に期待する役割です!
むしろ私は西蔭が野坂を救う存在にはなろうとしてもなれなそうなところに惹かれたんですよ!
でもですね~~…同じ闇の世界に寄り添ってくれる存在であってほしかったんです!!
光の世界に連れ出す事はできないけど、共に修羅の道を歩んでくれるみたいな!!!痛みを分かち合ってくれるみたいな!!
根本的な真の救いにはなれなくても仮初めの安らぎを、居場所を与えてくれるみたいな!!!!そんな感じ!!!!
でも…西蔭が野坂の痛みを知らないなら仮の救いにもなれないじゃん!!!!/(^o^)\

二人の絆は私が期待してるほど深くはないのかな~~…ってしょんぼりしてしまうんですよ(´;ω;`)


それに今後の展開に不安になってしまう要因って言うのは他にもあって。

やっぱりアレスの天秤は話の展開を急ぎ過ぎているなっていうのが今回辺りで確信に変わったんですよね。
ずっとぼんやりと思ってはいた事ですが。

シナリオ自体は確かにすごく面白いんですが、こう…本当に必要最低限のエピソードしかやらないなというか。
イナズマイレブンのアニメシリーズ史上最速に生き急いでる感があります。

伊那国雷門に関しても、今回の星章戦での勝利で雷門はひとつの到達点にきたって事になると思うんですけど、
雷門のメンバー間の人間ドラマをあまり見ない状態でここまで来てしまったのでそういう感慨がわかなかったんですよね…。
星章はチーム内の衝突や和解が描かれているだけに、雷門は物足りなく感じてしまう…。
最初からみんな仲良しなのでこじれたりはしなくていいと思うんですが、もっとメンバーの個別回や日常回が欲しい所です。
その辺を省略して「特訓してました!」「監督の言うとおりにしたら勝てた!」って感じが続くとちょっとキツイかも。
伊那国雷門のみんなはもちろん可愛くて好きですし、もっと好きになりたいんですけどねぇ…。

話数構成についても言うと、今のフットボールフロンティア編はおそらく2クールほどで決着がつきそうで、
これは初代の1期のフットボールフロンティア編と同じくらいなので妥当とも思えるんですが…。
その後の脅威の侵略者編以降のシリーズ(GO含め)はひとつの大きなシナリオに決着つけるまで4クール程使ってますし、
その感覚に慣れてるから、2クールだと話がサクサク進み過ぎに感じてしまうんですよね。
今作は雷門だけでなく星章、王帝月ノ宮と別の学校の主人公の視点もあるわけですし。
そもそも8月26日のイベントで世界編の代表チームを発表する事を考えるとその直前の放送話数は(休止がなければ)21話なので、
アレスのフットボールフロンティア編はひょっとしたら2クールもせずに終わるのかもしれません。

いや~~、なんでこんなに生き急ぐんでしょうね!?!?!?
今作はシリーズ構成もこれまでの冨岡淳広さんではなく日野社長が直々にやられているので、色々と事情が違うんでしょうか。
イレブンバンドとかライセンスとか、アニメと密接に連動するオモチャの販売スケジュールとかがあるせいなんでしょうかねぇ…?

それにしたってあんまり急がれると、その…怖くなるんですよね…

せっかく復活したイナズマイレブンがあっという間に終わってしまいそうで…。・゚・(ノД`)・゚・。

この調子だと野坂編や野坂と西蔭の掘り下げも、駆け足であっさり終わってしまうんじゃないかって恐怖が出てきてしまったのです。


そんなわけで、野坂と西蔭の関係性に対する不安とシリーズ構成に対する不満によって、
楽しみだったはずの野坂編を目の前にして私はテンションが下がっているのです…。

期待をするのが怖くなってしまっている……期待のハードルを下げてしまっている……

でも……


心のどこかで「ウルトラC決めてくんねぇかな~~」って思っている……(めんどくさい奴)