えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 修学旅行編感想


BORUTO見てます!リアタイはできないんですがバンダイチャンネルで通勤電車の中でチマチマと。
毎週1話じゃなくて何話か貯めてから見ていて、最近修学旅行編(32話まで)を一気見したんですが…。

まあ主に何の感想になるのかは絵でお察しくださいo(^-^)o

まずはBORUTO自体について。
当方NARUTOの方はリアタイでは追っておらず、原作連載終了後の毎日無料配信アプリで初めて読みました。
テレビアニメの方を時々見てたせいで中途半端にネタバレした状態で読んでしまって、それが勿体なかったんですが、
BORUTOはリアタイで追うという事がやっとできるようになって嬉しいです(´V`*)

話も作画も安定のクオリティーでいつも楽しみにしてます!
平和な日常の中の子供達のくだらないやりとりとバトル要素が両立していてホビアニ的な楽しさがありますし、
シリアスな話になると戦争を知らない世代の物語ってところがすごくポイントになっていて、
子供の視点と大人の視点が明確に分けて描かれているのが面白いです。
戦争が終わって世の中が平和になった後も消えない問題や闇があって、
ナルト達の世代の大人は大人としてそれに対処しようとするし、ボルト達はあくまで子供の目線で行動する。
どっちが正しいとか間違ってるとかじゃなくて、どちらもアプローチの仕方として存在してるというか。
忍者学校入学編終盤の委員長の問題や今回の修学旅行編は特にそのテーマ性が感じられて良かったです。

忍者学校入学編では「自分の歪んだ願望を子供に押し付ける親」が一番の悪者でしたが、
修学旅行編では一番の悪者(屍澄真)が大人ではなくボルト達と同じ戦争を知らない子供だった、というのも面白かったです。

さあそしてここからが本題になるんですが、
この屍澄真とかぐらくんの関係性が闇の性癖に刺さりすぎて私は致命傷を負いました。

修学旅行編始まって「お、このかぐらくんって子かわいいな~^^」って軽い気持ちで思ってたら
何かワケあり臭くてさらに好みの予感を覚え(なが月さんは影を抱えた美少年が大好物なんだぁ)、
27話で過去に触れられオオオオオ――――ッ!?!?となり次回予告の屍澄真パイセンの「お前は俺が守ってやる…」に
尋常じゃないヤバイ予感を覚え28話でトドメを刺されアアアアアア―――――――――――♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥ですよ!!!!

かぐらは「今の俺があるのは屍澄真さんのおかげ」とまで言っていて、
「大量殺人者の孫」である自分をあの時屍澄真が肯定してくれなければ自己肯定もできなくて、
水影の側近に上り詰めるまで忍としてめげずに努力する事だってきっとできなかったんですよね。
屍澄真に救われたっていうのは絶対に否定できない事実なわけで。
それでいて平和を壊すクーデターに加担する事を本当は嫌だと思っているのに、
屍澄真の言葉を言い訳にして屍澄真に依存してしまっている弱さがあるのです。
31話の「まさか俺の事も利用する為に…?」「いやお前は違う」「えっ」の時の一瞬期待した表情が依存っぷりを物語っているかと。
言いなりになるのは嫌で苦しいのに、裏切られるのも嫌だという。
ボルトと出会って前向きに生きようとしてたにも関わらず屍澄真に迫られたらつい一緒に行っちゃうのが、
心の深い部分で掌握されてるんだなと感じられます。

屍澄真の方もかぐらに執着しているのがわかるんですよね。
かぐらの事を「道具」と言い「ここまでついてくるのは計算外だった」とついて来ようが来まいがどちらでもよかったような
態度をとっていますが、いざかぐらがボルトに盗られそうになると「あいつは俺ンだよ!!」とか
「弱いくせに人のモノに手出すんじゃねぇ!!」とかめっちゃキレだしてます。
かぐらがボルトに説得されかかって妨害する時も、かぐらとボルトを引き離すように攻撃してますしね。
かぐらが自分を計算外に慕ったからこそ、その従順さが面白くて気に入っていたのかもしれません。
やたらとかぐらのお体に触りますよしてたのも、嫌そうにはしても抵抗しないかぐらが自分の所有物なのだと
確信する事ができて気持ち良かったんじゃないでしょうか。
そんでもって屍澄真は「かぐらは俺のモノなんだから何を言おうが最後には必ず俺の言う事を聞く」って絶対の自信を
持ってそうなんですよね。だから28話でかぐらに刃を向けられて問い詰められた時も怯まなかったし、
31話でかぐらに真実を知られた後でも「お前が(ボルトを)殺れ」って平然と命令してるんじゃないかと。
「たとえ道具扱いされてたと知ってもこいつは絶対に俺に従う」と疑いもしてないというか。
かぐらが本気で自分に逆らうなんて思ってもいない。だから最後にかぐらがボルトをかばった時に一番怒ったのかなと。
32話で懲りずにガラス越しでかぐらに迫った時も、未だに「俺のモノ」扱いした言葉をかけたんじゃないかと思います。
そしてかぐらに返された言葉で彼がもう「俺のモノ」じゃなくなったと初めて思い知って、
あの「えっ…」って驚いた表情になったのだと思います。
あんなにベタベタお体に触りますよしてたかぐらについに触れる事もできなくなった中で、「俺のかぐら」を完全に失ったのです。

かぐらは屍澄真に依存していたけど屍澄真もある意味かぐらに依存していて、二人は共依存の関係にあったんじゃないでしょうか。

いやぁぁ~~本当に素晴らしい泥沼ですなぁ~~…
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n'∀')η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*


しかし、歪んだ形の絆であってもお互いを特別に好きだと思い合っていた二人が和解できずに終わったのは切ないですね…。
特に、単に屍澄真から解放されたいのではなく屍澄真にも違う生き方を見つけてほしいと願った
かぐらの気持ちが報われないというのは何とも言えないやるせなさを感じます。
31話で「もうやめてください!俺たちの負けです!」「こんな俺でも変われるかもって思えた!あなただって!!」って
かぐらがかけた言葉は、屍澄真に裏切られた後でも自分の一人称から屍澄真を切り離さず仲間として想ったもので、
尊い言葉だと思ったんですけどねぇぇ~~…感動したんだけどなぁぁ~~…(´;ω;`)
でも屍澄真自身が変わろうと思わなければどうしようもないんですよね。
18歳とまだ若いとはいえ、あれほど頭のイカレた悪人が更生プログラム程度で何とかなるとも思えませんしね…(・∀・;)

とはいえ、このほろ苦い終わり方も現実的で良かったとも思います。
屍澄真が変わる可能性もあるけど、それはすごく先の未来かもしれないし、一生そんな日は来ないかもしれない。
過去は変えられないし、人はすぐには変われない。忍バウトのように簡単に色を変えるなんてできない。
それでも、未来を作る事はできる。かぐらにとってのその為の少しずつの一歩が、屍澄真と決別する事であり、
ヒラメカレイを受け継ぐ事であり、ボルトに手紙を書く事であったのかなと。

英雄として慕われる火影を父に持つボルトと、大量殺人者として疎まれる水影を祖父に持つかぐらの話。
血で結ばれた呪縛の話…。修学旅行編、面白かったです。かぐらくんの良き未来を願っております。

そしてかぐらくんの再登場も気長に願っております。
(あ、屍澄真パイセンもまた出てもいいんだよ!?!?)