えきふの夢

アニメ・マンガ・ゲームの感想や萌え語りを書いたりしてます。

やっとFate/stay nightをクリアしたよ!


4年かかりました。

遡ればFateに興味を持ったのは電撃マ王2007年5月号のレアルタヌア(PS2版)特集を読んだ時…10年前…。
しかし買うのをなんやかんや後回しにし続け、2011年にテレビアニメFate/Zeroでそうだ買わなきゃ!って思い出して、
2013年にVitaと一緒に移植版をやっと購入。断続的にチンタラとプレイして…4年!!!

いや~~長かった長かった…。感慨深いです。(ゲームの放置癖、いい加減なんとかしたいですね…)

以下、桜ルートとラストエピソードの感想です。

 

●桜ルート(Heaven's Feel)感想


泣いたのは桜と花見に行く約束をする場面。一番絶望したのは桜が慎二を殺してしまう場面。

ただ…桜の物語としてはあの辺りでピークで、桜が黒化して以降の終盤は個人的にそこまで気持ちが盛り上がらなかったですね(・∀・;)
いや、無抵抗のセイバーにトドメをささなきゃいけない場面ではあまりの辛さに泣きましたし、
言峰との二人きりの殴り合いは最高に熱かったんですけど……桜単体の物語の決着にはあんまり乗れなかったんですよね…。

このルートを楽しめるかどうかはプレイヤー自身が桜を好きなれるか許せるかにかかってるって話は聞いていました。
私は桜の事はその弱さも含めて人間らしくて好きだから、その辺は全然問題なかったんです。

じゃあなぜなのかというと、逆に桜の心の闇に全面的に同情したせいで
せっか闇堕ちしたのに魔術戦でも口喧嘩でも全然勝てなくて常にぐぬぬしてる桜がかわいそうになってしまって…。
派手に衣装チェンジしたのに言峰はもちろん凛もろくに怖がらない…。(いや…あのとっくりセーターはもっとエロい衣装着てくれよって思うけど…)
全然調子に乗らせてもらえない…気持ちよくならせてくれない…なんにも解放されてない……。
さらに本人すら自分が未だ縛られている事を自覚しているのが悲しい…。

かわいそう…桜めっちゃかわいそう……もうちょっと暴れさせてあげてもよくない!?!?!
…などと思ってしまいました。

桜が罪を犯してしまったのは桜が弱かったからって結論で落ち着いて、
本人もそれで納得して士郎に救われてハッピーエンドで終わったんで、それはいいんですけど!
「こんなの救われてないじゃん!」って言うつもりなんて全くもってないんです!!
同情では桜は救えなかったと思いますし!!!叱られる事が彼女にとっての救いだったんですから!!!

いや~~~でもさぁ…あんな境遇で育ったらあそこまで思い詰めるのは当然じゃないですかぁ…
そんな子がさぁ…結局己のあらゆる弱さを突き付けられ続ける様がねぇ…ただキツかった。私が勝手にキツかった。
それだけなのです(ヽ´ω`)

あとこれは私が単にホビアニの闇堕ちするライバル・親友ポジの男を見すぎてるせいだと思いますし
物語の趣旨をはき違えてる自信マンマンなんですけど、士郎と桜には思いっきりケンカをしてほしかったと思ってしまいました。
はい…私が闇堕ちからの改心はケンカからの仲直りであるべきと思っちゃってる熱血厨なだけです…すみませんでした…。

いやでも、士郎と言峰の生き方の決着の物語としてはすごく満足です。
言峰との殴り合いがトゥルーエンドになってるわけだから、言峰が実質ヒロインなのでは???と思えるくらいで。
セイバールート(Fate)での決闘も熱かったんですけど、こちらはお互いが似た者同士で壊れた人間(だった)事を理解したうえでの
戦いなのが良かったです。魔術戦ですらなくお互い満身創痍のただの殴り合いってところも!
ここは劇場版で映像で見るのがすごく楽しみですね~。

Heaven's Feelでの士郎は「桜の味方」になるというエゴを突き通すために「正義の味方」という生き方を捨てたので、
「壊れた人間」から脱する事ができたという事なのでしょうか。だからこそ生き残って、桜と幸せに普通に暮らす未来を手に入れた。
言峰と同じ「壊れた人間」だった士郎が人間らしい道を選んで変わっていったからこそ、言峰はセイバールートの時とは違って
士郎たちの在り方が羨ましかったと本音を語る事ができたのかもしれません。
「この世全ての悪」たるアンリマユと繋がった桜の悪意さえ全然人間らしい普通の感情だったと思いますし、
愉悦部仲間のギルガメッシュもパッと見外道でも性根は英雄であるわけで、結局言峰はひとりぼっちだったんでしょうね。
でも士郎が言峰の心に理解を示したのは彼にも伝わったでしょうし、それがほんの少しだけ救いになったんだと思います。
切なくなりますがいい決着でした。

あとは劇場版での殴り合いと時速50km超で走る神父に期待しとこうと思います!!(´∀`)


●ラストエピソード感想


セイバールートのトゥルーエンドと言ったところでしょうか。
名前と外見の描写はないけどFGOにも登場するマーリンが登場していて、FGOと口調が全く同じで
声も「やや胡散臭い優男」の外見をしてそうな印象でした。(この時は櫻井さんではなく諏訪部さんですが)
このシナリオの初出はレアルタヌアPS2版が出た10年前ですが、この頃からキャラ決まってたんだな~とふむふむ。

初見だと何が起こったのかよくわからなかったのでセイバールートの終盤見直してからもう一度見ました!(・∀・;)
最初は「FFX-2ティーダ復活ED的な…???」なんて思っちゃんたんですけど、
改めて見ると第二の生が与えられたセイバーが年老いた士郎と現世で再会したってわけではないのかなって思いました。

士郎視点の冒頭で「晩年の頃」「満足のいく人生でした」っていう語りがある事から、この再会は士郎の死後の話なんだと思います。

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ただ、士郎の死後もその旅が終わる事がなかったって事なんじゃないでしょうかね。
終わったのに終わってない的な。

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そしてセイバーが「眠り」についている間っていうのは彼女がサーヴァントとして英霊の座にいる状態なのかなと。
「人々の幻想から王の姿が消え去るその日」には、彼女がサーヴァントとしても呼ばれる事がなくなる日で、
挿入歌のタイトル「夢の終わり」もセイバーが王の責務、サーヴァントの役割からも解き放たれ、
ただのアルトリアに戻った事を意味しているんじゃないかと。

セイバーと再会した士郎はアーチャーになってるんじゃないかとも考えられますけど、
ここでセイバーが英霊でなくなってる事を考えると士郎だけが英霊なのも変なので、私は違うと思いますね。
士郎がセイバールートの後の人生でアーチャーになってたとしても、少なくともこの時の士郎はそうじゃないと思います。
あの場所へ辿り着いた時に「半人前だった時に戻ったようだ」とも語ってますしね。

じゃあ死んだ人間同士が昔のままに再会できるあの場所は一体どこなんだ…って気もしてくるんですが…(´∀`;)
さあ…?なんか…高次の場所なんじゃね…??劇場版遊戯王のアテムがいた冥界みたいな…??
としか、私としては言いようがありません!!他人の考察を見たらアヴァロンなのでは?って話もありましたが、
まあ…私はFateにおけるアヴァロンの設定をよく知らないので自分の考えとしては言えないのです。

ただ、あの世界は普通に世界地図に載ってるその辺の草むらでもなければ、実在しない夢や幻でもないと思います。
あの二人はちゃんと再会できたのだと思います(´V`*)

私はセイバールートでの「心ではお互いを求めつつも、それぞれが美しいと思った生き方を貫くために別れを受け入れる」って
結末がすごく好きなので、「セイバーに第二の生与えなきゃ!」とは全然思わなかった派なんですけど。
このラストエピソードもその結末を否定するものではなく、むしろ別れた後の再会だからこその美しさがあって良かったです。


以上、stay nightの感想でした!

hollow ataraxiaもやりたいけど、今は別のゲームがたまってるのでまた後回しかもですね…(´V`;)